高血糖によって起こる疾患として糖尿病は有名ですが、最近は低血糖でも体にいろんな支障をきたすことが解ってきました。最近はスーパーに行くと、清涼飲料水やお菓子など、糖分がたくさん含まれた食品が並んでいます。これらの食品を長期間過剰に摂取することによって低血糖は発症します。
今回はこの低血糖を病院ではどのように診断するのか?というお話しです。そして特にこのような内容のお話しをしたいと思います。
- 低血糖の診断方法
- 低血糖の種類は2つある!
- 低血糖の治療法は?
それでは始めますね!
低血糖の診断の方法は?
5時間糖負荷検査
低血糖症であると診断するにはまず5時間糖負荷検査を行います。このような手順で行います。
- 空腹時に採血をする
- 75gのブドウ糖が含まれた医療用ジュースを飲む
- その間、5時間で9回の採血を行う
- 5時間のOGTTで絶食時の血糖値より50%mg/dl以上上昇しなかった
- 5時間のOGTTで絶食時の血糖値より20%mg/dl以上下降してしまった
- 5時間のOGTTの間にどのタイミングでも1時間に50mg/dl以上下降してしまった
- 5時間のOGTTで絶対値50mg/dl以下になった
- 血糖値のカーブにかかわらずOGTT施工中に、低血糖症のような症状が現れた
- 体温の変動が激しい
- 血糖値が正常でも曲線に小刻みな山がいくつもあると低血糖の可能性が高い
この検査から出るデータをもとにして低血糖の診断が行われます。費用は15,320円の病院が多いです。この検査を行っている病院は心療内科や内分泌科や糖尿病の専門の施設、摂食障害のクリニックなどです。
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低血糖の種類は2つある!
機能性低血糖
機能性低血糖とは低血糖症の一部で、糖からうまくエネルギーを作ることが出来ない状態であり、糖分に過剰に反応するため、血糖値が激しく変動してしまいます。知らず知らずのうちにかかっていることもある疾患です。うつに関係しているともいわれます。反応性低血糖とも言われます。
無反応性低血糖
無反応性低血糖とは糖分を摂取しても体がそれに反応せず、血糖値が上がらない状態のことです。いくら食べても血糖値が上がらないので慢性的な低血糖になってしまいます。
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低血糖の治療法は?
医師も知らない場合がある
実はこの低血糖という症状は医師にもあまり知られておらず、糖尿病と一緒に考えている先生も多いのが現状です。ですのでこの症状の治療は食事療法がメインになります。
食事療法による治療
食事療法ではまずこのようなことに注意しましょう。
- 糖分や炭水化物を食べ過ぎない
- カフェインやアルコールをなるべく摂らない
- 精製(白砂糖ではなくキビ砂糖や甜菜糖にする、白米は玄米にするなど)された食べ物を減らす
- 一食の食事量を減らし、食事の回数を増やす
- 一品料理(うどん、パスタ、丼ものなど)をなるべく食べない
- 新鮮なものを摂る
- 亜鉛やビタミンBを積極的に摂る
- タバコを控える
ブドウ糖注射やサプリメント
病院で低血糖を診断されるブドウ糖注射が行われることがあります。またサプリメントが処方されることもあります。
その他の関連記事はこちら→低血糖を予防するには食事が大切!知っておきたい効果的な食べ方!
まとめ
- 低血糖は5時間糖負荷検査によって診断される
- 低血糖には機能性低血糖と無反応性低血糖がある
- 低血糖の主な治療法は食事療法である
いかがでしたか?今回のお話しは低血糖の診断方法や治療法についてでした。低血糖は誰にでも起こり得る症状です。いざなってしまった時に落ち着いて対処できるよう、知識を持っておきましょうね。