自分が低血圧だと気づいている人も多いと思いますが、そこに症状がともなうようになってくると病院に行ったほうがいいのかな?
治療が必要なのかな?
と、心配にもなりますよね。
ですが高血圧は重要視されるのに、低血圧は放置されることや間違った診断をされることもあります。
今回は、
- 低血圧は何科に行けばいい?
- 低血圧の治療の方法
など、低血圧の治療についてまとめました。
低血圧かも…病院は何科を受診すればいい?
にもよりますが、病院に行くなら、以下にあげる診療科を受診しましょう。
低血圧の原因についてはこちら→低血圧の原因とは?考えられる病気ってある?
- 循環器内科・循環器科…血管や心臓に関する病気の診療をおこなうので、高血圧だけではなく低血圧の症状に対応する
- 神経内科…自律神経が原因の場合
- 心療内科…精神的なものやストレスが原因の場合
- 内分泌内科…ホルモンの異常や甲状腺機能が原因の場合
オススメは循環器内科ですが、大きい病院に行かなければ上記のような診療科がない場合もあります。
そんな場合は、お近くのかかりつけの医院や内科に行ってみてください。
ちなみに低血圧の数値は…男女とも最高血圧が100mmHg以下。
プラス、低血圧特有の症状があると低血圧だと診断されます。
低血圧のセルフチェックについてはこちら→低血圧の症状は?チェックしてみよう
低血圧は遺伝、血圧が低いのはしかたがない、と思ったりしていませんか?
低血圧は治る病気です。
次の章では、治療方法をみていきましょう。
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低血圧の治療方法とは?
低血圧の治療方法は3つのステップでおこないます。
ステップ1 低血圧について十分に理解する
まずは自分の血圧について知ること。
血圧は少なくとも3回以上測定して、リラックスした安静時の最高血圧が100mmHg以下であることを確認します。
また、日や時間、体位を変えて測るようにしましょう。
毎日の記録をとるのもいいですね。
最高血圧が100mmHg以下であることプラス、低血圧特有の症状があることも確認するようにしましょう。
- 立ちくらみ
- 肩こり
- めまい
- 頭痛、頭が重い
- 動悸、息切れ
- 疲れやすい、倦怠感
- 朝が起きられない、午前中は体調が悪い
- 胃の不快感
- 腹痛
- 顔色が悪い
- 乗り物酔いしやすい など
低血圧について理解し、自分の状態を正しく医師に伝えることが大切です。
低血圧は高血圧にくらべて医師の間でもまだそれほど関心を持たれているわけではありません。
上記のような症状から、メンタル面の病気だと診断されてしまうこともあります。
自分を理解し、受け止めてくれ信頼できる医師との出会いは重要です。
今後の治療の効果を左右するといっても言い過ぎではないですし、医師との出会いが薬ともなるんです。
そうして患者と医師が情報を共有し一緒に治療法を選択していく、ということが大切になります。
ステップ2 生活習慣の改善をおこなう
自分の日頃の生活を振り返ってみましょう。
その中で問題を見つけ出し、改善できる点を考えてみることです。
- 規則正しい生活
- 疲れたら、しっかりと休息をとる
- 調子がよくなってきてもムリはしない
- 強いストレスは避け、リラックスする
- 適度にスポーツを楽しむ
- 季節や気候の変化に早めに対応する
- 暑い夏は涼しく、湿気のあまりないところで過ごす
- 夏は冷房の効きすぎに気をつける
- 冬は暖房を効かせ、あったかくして出かける
- めまいや立ちくらみがある時は、体位の変換をゆっくりとおこなう
- 弾性ストッキングを着用する
- 乾布摩擦、冷水摩擦、日光浴をして皮膚を鍛える
- 朝起きてシャワーやお風呂に入る
- 入浴後は冷水シャワーを浴びる
- 温泉や海水浴などの旅を(転地療法)
- 食事はあたたかいものを、お酒も温めて飲みましょう
- 塩分、タンパク質、ミネラルの多い食事にする
- お茶、コーヒー、紅茶などの嗜好品を適度にとる
- ゆとりを持って人生を楽しむ
- 自分の人生の意味を考え、生きる意味に目覚める
ライフスタイルの改善は患者自身がコントロールすることになります。
医師と相談しながら、ムリをせずできることをやってみましょう。
ステップ3 薬を使用した治療
ステップ1→ステップ2と進み、十分に説明を受け納得した上で、医師の正しい指導のもとに、薬を使用するようにしましょう。
- 交感神経作動薬
- 心筋代謝改善薬
- 向精神薬
- ビタミン剤
- 漢方薬
症状や原因によって、さまざまな薬が使われますが、中心となるのは、血圧を上げる薬剤(昇圧剤)になります。
これらの薬剤は患者が勝手な判断はせず、主治医や薬剤師などと相談し正しく服用するようにしましょう。
参考文献:本当は怖い低血圧 P35〜39.158〜216 見えない病気低血圧 P20.24.44.94.95
最後に
- 低血圧での受診は循環器内科が◎
- 症状や原因によって、神経内科・心療内科・内分泌内科、かかりつけの内科でも
- 低血圧の治療は信頼できる医師と3つのステップで!
- 低血圧に使用する薬剤は昇圧剤が中心
低血圧は高血圧にくらべると、医師の関心も低いといわれています。
また症状が出なければ、ただ血圧が低いだけ、と放置されることも少なくありません。
また低血圧の方は、朝起きた時から体調がいまひとつで、めまい・立ちくらみ・不眠などの症状が出やすいため、元気のない方も多いといいます。
そうすると、本当は低血圧が原因で起こっている症状なのに、うつ病などのメンタルな病気と誤解されたり、貧血や気のせいなどと診断されることも。
低血圧は適切な治療を受ければ、治る病気です。
思い当たる症状があれば、ぜひ受診してみてください。