胆管癌の手術適応となるのは?

胆管癌には、下の図のように

に大きく分けられます。Cholangiocarcinoma figure

いずれの場合であっても、胆管癌の場合、唯一の根治療法となるのが外科的に切除(手術)をおこなう方法です。

この胆管癌の適応基準は複雑で、Ⅰ期〜Ⅳ期全てにおいて可能な限り手術で切除をおこないます。

しかし、中にはすぐに手術ができず、術前処置が必要な場合や、手術が不可能な場合もあります。

医師
まず、胆管癌の進行度分類をご説明します。

進行度分類

stage 1

 

胆管癌について詳しくはこちら→胆管癌の原因や診断、治療法のまとめ!

医師
術前処置が必要な場合と手術不可能な場合についてご説明します。

術前処置が必要な場合

黄疸が著しい場合

黄疸の著しい場合(高度な閉塞性黄疸)には、手術前にドレナージをおこない、減黄・減圧をする必要があります。

これは、そのまま手術をおこなってしまうと、合併症を生じやすく、術後の死亡率が高まるとされているためです。

つまり、Ⅲ期やⅣ期では切除不可能な場合もあるというわけです。

減黄・減圧の方法はこちらにまとめました。

広範囲の肝切除が予想される場合

広範囲の肝切除が予想される場合(右葉切除以上や50-60%以上の肝臓の切除を予定している場合)は、術前に切除領域の肝臓に対して門脈塞栓術(主に経皮経肝門脈塞栓術(英語では、PTPE(perctaneous transhepatic portal vein)))をおこなうことあります。

これは、残った肝臓では肝機能を維持できずに、肝不全に陥ってしまうことの予防のためでもあります。

手術が不可能な場合

を認める場合には、手術不能となります。

上記のステージごとの根拠(エビデンス)はないものの、肺・肝臓・骨・腹膜播種・遠隔リンパ節転移があれば、切除しないことが推奨されています。

化学療法

手術が不可能な場合、化学療法をおこないます。

化学療法としては、ゲムシタビンとシスプラチン併用療法が第一選択な治療法となっています。

ですが、

という適応条件があります。

胆管癌の手術方法は?

癌の場所や広がりによって、切除範囲が大きく異なります。

医師
上部・肝門部・中部・下部に分けてご説明します。

上部・肝門部胆管癌

胆管切除に加え、肝葉切除もおこないます。

中部・下部胆管癌

胆管切除に加え、膵頭十二指腸切除をおこないます。

つまり、部や肝門部にあれば、肝臓の切除まで必要になり・・・

Cholangiocarcinoma 3

中部や下部にあれば、膵臓や十二指腸の一部まで切除する必要があるというわけです。

Cholangiocarcinoma 4

また、それにともない、胆道再建消化管再建といったことも必要になります。

 

胆管癌の手術費用や時間は?

医療機関や入院日数、患者の状態によっても大きく異なりますが、平均として

なことが多いようです。

大変高額となりますので、あらかじめ高額療養費制度を申請し、月の負担額を限度内に抑えるようにすると、負担を減らすことができます。

しかしこれは入院中のベッド代・食事代等は除外されたものなので、入院費用(平均的な入院期間約1ヶ月前後)として、それらがプラスされます。

手術時間

平均して8〜12時間ほどかかるといわれていますが、これもまた手術内容によっても大きく異なり、手術が困難となる癌の広がりがある場合には、それ以上にかかることもあります。

胆管癌の手術後の合併症は?

などがあります。

合併症をともなえば、それだけ死亡率も高くなり危険をともないます。

そのため、合併症予防にも気を配る必要があります。

参考文献:病気がみえる vol.1:消化器 P384〜392
参考文献:内科診断学 第2版 P897・898
参考文献:消化器疾患ビジュアルブック P226〜232
参考文献:新 病態生理できった内科学 8 消化器疾患 P265〜267
参考文献:パッと引けてしっかり使える 消化器看護ポケット事典[第2版]  P152・153

最後に

 

手術を怖がるのではなく、手術ができるということは根治の可能性があると前向きに考え、少しでも精神的ストレスを減らし、手術に望まれるのが良いでしょう。

 

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