機能性ディスペプシアって何?と思われる方多いですよね。この聞きなれない機能性ディスペプシア、胃腸の病気で、実は日本人に多いんです。
もしかしたらあなたの胃腸症状もこの病気の可能性があります。
今回は機能性ディスペプシアについて・・・
- どんな病気?
- 原因は?
- 治療法は?
以上のことをご説明したいと思います。
機能性ディスペプシアって何?
Functional Dyspepsiaの略でFDとも呼ばれる機能性ディスペプシア、他にも機能性胃腸症、機能性消化不良という意味を持ちます。聞き慣れない病名ですが、実は日本人の4人に1人はいると言われるほど大変多い病気なんです。
代表的な症状は以下の通りです。
- 吐き気
- 嘔吐
- 胃痛
- 胸焼け
- 食欲不振
- 不眠
- 薬が効かない
- 胃酸の逆流
- 胃もたれ
などが症状としてあげられるものの、いくら検査しても特別大きな異常もなく、それらの症状の要因となる所見がない場合のものを機能性ディスペプシアと言います。
また、それ以外でも慢性的な胃炎、胃下垂、神経性胃炎、胃痙攣なども総合して機能性ディスペプシアと呼ばれます。
しかし、このような症状は他の病気が潜んでいる可能性がありますので、必ず胃カメラや大腸カメラ等、医療機関できちんとした検査を行う必要があります。
機能性ディスペプシアはどうしてなるの?
原因はいくつか考えられます。
- ストレス
- ピロリ菌
- 胃腸虚弱
- 暴飲暴食
ストレスなどの精神的要因が大きな原因として考えられています。ストレスは自律神経に影響し様々な病気を引き起こしたりしますが、特に胃腸に症状が出やすく、仕事や家庭でのストレスが慢性的な胃炎となったりするんです。
また、最近よく耳にするピロリ菌。このピロリ菌のわずかな炎症が症状として出る場合もありますし、慢性的に胃の動きが低下してることによる胃腸虚弱が原因という場合もあります。
あとは、食事内容、量も関係してきます。刺激物の摂りすぎや脂肪分、糖質は胃腸の負担となり、また過剰な飲酒なども原因の一つです。
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機能性ディスペプシアの治療法とは?
まず、この病気を理解することから始めましょう。癌などの気になる病気は見つからなかったので命に関わる大きな心配はないと、不安を取り除くことが改善への第一歩でもあります。
気持ちの問題も大きく関係するので、ストレスを取り除くのも方法ですが、症状で苦しんでいるため、薬も処方されます。また、それに合わせ食事や生活習慣も見直しましょう。
- 消化管運動促進剤
- 吐き気止め
- 整腸剤
- 痛み止め
- 酸分泌抑制薬
- 抗コリン薬
- 抗不安薬
- 抗うつ薬
- 漢方薬
それぞれの症状に合わせた薬が処方されます。
特別に悪い病気でないならと市販薬でしのいでる方も多いんですが、一度きちんと検査をし、正しい薬を処方してもらった方が安心です。その安心材料こそが一番の薬にもなりますからね。
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最後に
- 機能性ディスペプシアは、原因となる異常がないのが特徴
- 吐き気や胃痛、胸焼けなど、慢性的に胃腸に症状が出る
- ストレスや精神的なものが原因の1つ
- ピロリ菌や胃腸虚弱、暴飲暴食も原因として考えられる
- 不安を取り除くことが治療の第一歩
- 症状に合わせた薬が処方される
中には、過敏性大腸炎や逆流性食道炎と診断され長年治療してきたけど、なかなか治らず機能性ディスペプシアだったという方も多くいます。
まずは、自己判断をせず、症状を放置しないようにしましょう。そして、甘く考えず原因を取り除ききちんとした治療を受けることをおすすめします。