長引く咳が咳喘息だったという人、多いと思います。また、自分でも分かる症状から「また咳喘息が再発した」という方も・・・
うちの長男も、しょっちゅう咳喘息になっては長引く咳に苦しめられ、その度に病院に行っていますが、咳込みすぎて嘔吐したこともあるくらい。特に症状の辛い夜など、睡眠の妨げになることもあり、いち早く薬が欲しいと思う時もありますよね。
今回は、咳喘息の治療について
- 咳喘息の治療で使う薬
- 病院になかなか行けない人におすすめ市販薬
- 自分で気を付けるポイント
以上についてご説明したいと思います。
咳喘息の治療法は?どんな薬を使うの?
咳喘息の治療は、基本喘息同様、気管支を広げる薬が用いられます。というのも、「咳喘息」と呼ばれるようになったのは最近で、以前は「アレルギー性気管支炎」と呼ばれていたんです。なので、気管支拡張剤や吸入ステロイドが有効です。
気管支拡張剤
気管支が狭くなることによって咳が出るため、気管支を広げる必要があります。しかし、この薬は咳を止めるものではありませんが、気管支が広がると、徐々に咳も和らぎます。
吸入ステロイド
喘息の場合も用いられる薬で、炎症を治療することによって過敏になっている気管支を落ち着かせ、症状を徐々に緩和させる働きがあります。
風邪と間違われて抗生物質を出されることもありますが、咳喘息の場合、抗生物質がきかず、咳止めもその場しのぎにしかならず、逆に悪化して長引いてしまうこともあります。早期に治療することが大切で、症状を放置すると喘息にもなりかねません。
ステロイドの処方例)
- フルチカゾン(フルタイドディスカス®)1回100μg1日2吸入
これらの2つの効果が合わさった薬を使うことがあります。
処方例)
- アドエア100ディスカス®60吸入(β2 stim+ステロイド)
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おすすめの市販薬は?
咳が出て苦しいから咳を止めたいと、咳止めを飲む方も多いとは思いますが、咳喘息の場合、咳止めは気管支を収縮させてしまうので逆効果です。ポイントは、風邪薬ではなく、喘息の際に用いられる薬を使うことです。
アストフィリン
気管支を広げる成分が入っていて、アレルギー性の咳にも効果的です。
六活AN錠
気管支拡張作用があり、5歳以上の子から服用することが出来ます。(但し用法容量は守ること)
自分で気を付けるポイントは?
- 風邪予防
- 禁煙・禁酒
- アレルギー物質の除去
- マスク着用
- 寒暖差や気圧の変化に気を付ける
- ストレスをためない
風邪予防
咳喘息は、風邪の後になりやすく、菌やウイルスによって気道の粘膜を刺激されると、風邪は治っても咳だけ残るといったような症状になることがよくありますので、まずは風邪予防を徹底しましょう。
禁酒・禁煙
特に、咳喘息の人にとってタバコの煙は粘膜に刺激を与え、粘膜を荒らしてしまうので、大敵です。また、お酒も気道を収縮させる効果があるため、余計に咳が出やすいといったことにつながるので、控えめにしましょう。
アレルギー物質の除去
ハウスダストや、動物の毛や花粉、カビなど、アレルギーの原因となるような物質は咳喘息を発症し、悪化させることにもつながります。こまめに室内を掃除し、布団用掃除機や空気清浄機などもおすすめです。
マスク着用
最近特に問題になっているのが、PM2.5や黄砂、などの大気汚染物質です。これらは咳喘息の原因ともなり、髪の毛よりも細い微粒子のため、外出時には特に注意する必要があります。毎日の数値をチェックし、数値が高い日には、外出を控えたり、マスク着用での外出がおすすめです。
寒暖差や気圧の変化に気を付ける
急な温度変化や気圧の変化は、気管支を敏感にさせます。日頃から天気予報をチェックし、対応できる服装を心掛けることがおすすめです。
ストレスをためない
疲れや睡眠不足、イライラは免疫を下げるだけでなく、気道をも敏感にさせてしまいます。適度な運動、きちんとした食生活を心掛けましょう。
最後に
- 咳喘息には、気管支拡張剤や吸入ステロイドが有効
- 咳止めは気管を収縮させ逆効果
- 市販薬は、風邪薬や咳止めではなく、ぜんそくにも対応した薬を選ぶ
- ストレスをためず、免疫をアップし、風邪予防
- アレルギー物質の除去を心掛け、大気汚染物質が多い日はマスク着用
- 禁酒禁煙
うちの子は、この大気汚染物質の多い日はてきめん咳が悪化してしまうので、必ずマスク着用させるようにしています。また、帰ってきたら手洗いうがい、そういった基本的なことがとても大切なので、特に、外出先から戻ってきたらうがい薬でのうがいも徹底させましょう。
咳のひどい時、眠る前の柚子茶もおすすめです。