バリウム検査を受けたあと、「白い便が出ると聞いていたのにグレーだった」「むしろ黒くて不安になった」といった声をよく聞きます。

この記事では、バリウム後に見られる便の色とその理由、危険なサイン、病院に相談すべきケースなどについて、放射線技師監修のもとで解説します。


通常の白い便が出る理由

バリウムは体内で吸収されず、便として排出されます。
このため、排出される便は「白色またはクリーム色」が多くなります。

これは異常ではなく、バリウムがしっかり出ている証拠です。


白くないときに考えられる便の色と理由

グレーや灰色っぽい便

  • バリウムが食事や胆汁と混ざることでやや色がくすむ
  • 正常な排出過程で見られることもある

ピンクっぽい便

  • 下剤に含まれる着色剤や食べたものが影響
  • 排出が早いと腸内で混ざりきらず色が付く場合も

黒っぽい便

  • 胃薬(鉄剤やビスマス)を飲んでいた場合
  • 消化管出血の可能性もあるため、1回で終わらないなら医師相談を

注意すべき便の特徴

  • タール状の黒い便が2回以上続く
  • 白くならず、粘り気や異臭を伴う
  • 48時間経ってもバリウムが出ていない

これらは腸閉塞・出血・バリウム停滞の可能性があるため、早めに医師へ相談しましょう。


まとめ

  • バリウム便は白色〜グレーが基本
  • ピンクや黒は食事・薬・体調の影響がありうる
  • 黒くて臭い・続く場合は出血の可能性も

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