人間の体にはいろいろな不調がつきものですが、とりわけ女性はホルモンバランスを崩しやすく、不調の原因になってしまいますね。生理が不安定になりますと腹痛や頭痛、イライラなど、様々な症状が出てしまいます。
そこで今回お話しすることは女性特有の疾患である黄体機能不全についてです。詳しい内容はこちらです。
- 黄体機能不全の症状は?
- 黄体機能不全の原因は?
- 黄体機能不全は基礎体温でわかるの?
以上です。それでは始めます!
黄体機能不全の症状5つ!
- 不妊
- 不育
- 生理不順
- 生理前出血
- 黄体期(高温期)が短縮する
不妊になって気が付く場合がある
不妊とは夫婦が妊娠を希望していて2年以上性生活行っているにも関わらず妊娠しない場合のことを言います。この不妊に気が付いてから黄体機能不全が判明する場合もあります。
不育だと判明してから気付く場合もある
不育とは妊娠はするけど流産や死産を繰り返してしまう症状のことです。不妊と不育の境目は着床したかどうかです。
生理不順が最もポピュラーな症状
生理不順は黄体機能不全の最も初期の症状と言えるでしょう。生理が来ない、生理が多い、少ない、いつもより痛みが激しいなど、いつもと違うと感じたら早めに病院で検査を受けましょう。正常月経周期と3日以上ずれがあった場合は生理不順の可能性があります。
生理前出血
生理でもないのに出血がある場合はすぐに病院に行きましょう。黄体機能不全の可能性があります。
黄体期が短縮
女性の月経には卵胞期、排卵期、黄体期があります。黄体期の時に排卵した卵胞が黄体となり、プロゲステロンとエストロゲンを分泌させるのです。この黄体期が短くなるのも症状の1つです。
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黄体機能不全の原因は何?
- エストロゲンの作用不足
- プロゲステロンの作用不足
- 卵巣の異常
- 子宮内膜の異常
- 高プロラクチン血症
- 甲状腺機能低下症
- 体外受精
- ストレス
- 運動
- 体重減少
黄体機能不全の場合は排卵や受精に異常をきたすことはありませんがエストロゲンとプロゲステロンの作用不足が起こっています。
プロゲステロンは受精卵のための子宮内膜を着床に適した状態に変化させる重要な役割を持っています。そのため黄体機能不全が起こると不妊や不育といった症状が起こるようになってしまうのです。
高プロラクチン血症とは
プロラクチンとは全身の臓器から産生されるホルモンで、生殖生理に深く関係しています。このホルモンが高い状態が長く続くと黄体機能不全のみならず、無月経、排卵障害、不妊症などの障害が出てしまいます。これによって甲状腺機能の低下ももたらします。
黄体機能不全は基礎体温で分かる?
基礎体温異常
黄体機能不全になると基礎体温にこのような異常が見られます。
- 高温期が10日以内
- 低温期から高温期までの移行に3日以上かかる
- 低温相と高温相の差が0.3度以内
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まとめ
- 黄体機能不全の症状は不妊や不育をはじめ、生理不順や黄体期の短縮などがある
- 黄体機能不全の原因はエストロゲンとプロゲステロンの作用不足や卵巣や子宮内膜の異常、ストレスや体重減少などが挙げられる
- 基礎体温の異常によって黄体機能不全がわかることもある
いかがでしたか?今回のお話しは黄体機能不全についてでした。ホルモンバランスはちょっとしたきっかけで不調をきたしてしまいます。その不調に早く気が付くためにも基礎体温を測り、毎月の生理を注意深く観察することが必要です。