尿が赤く、血尿を認め、病院を受診した場合、どのような検査をされるのでしょうか?

また、血尿の定義やどのような病気が隠れている(原因)可能性があるのでしょうか?

今回は、血尿の原因、診断方法、原因疾患などについてまとめました。

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血尿の診断は?

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まず試験紙法を行い潜血反応を見ます。試験紙法での血尿は、試験紙上で赤血球を溶血液させて、ヘモグロビンのペルオキシダーゼ反応を検出したものです。陽性となるのは、0.06mg/dl以上のヘモグロビンを検出した場合です。

試験紙法で陰性の場合

この試験紙法で陰性である場合、血液が混じって赤いわけではなく、着色尿であることがわかります。

  • ポリフィリン
  • フェナゾピリジン
  • PSP
  • その他

が着色尿の原因となります。

試験紙法で陽性の場合

一方で、この試験紙法で陽性である場合、尿沈渣という顕微鏡で尿を見るという検査を行い、尿沈渣で赤血球がなければ、

  • ミオグロビン尿
  • ヘモグロビン尿

と判断されます。

尿沈渣で赤血球があれば、血尿と定義されます。

注意点としては、試験紙法で陽性(尿潜血検査で陽性)であっても、必ずしも血尿とは言えないということです。ミオグロビン尿、ヘモグロビン尿の場合もあるからです。

血尿の定義は?

  • 血尿の定義
    尿沈渣、400倍で赤血球が5個以上の場合。

 

と定義されています。腎臓や尿路系のいずれかの部位からの出血を意味します。

目で見て赤くなくても血尿と言われることがあるようですが、それはなぜですか?
医師
目で見て赤くなくても血液が混じっている血尿を顕微鏡的血尿と言います。

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見た目での血尿の分類

  • 目で見て色の変化があり血尿の定義に当てはまる時:肉眼的血尿。
  • 目で見て色の変化がないが血尿の定義に当てはまる時:顕微鏡的血尿。

という風に分類されます。

顕微鏡的血尿の特徴は?

顕微鏡的血尿は、目で見ても血液が混じっているかわからないけども、検査をすると赤血球が混じっているという状態です。女性に多いとされ、加齢とともに増加します。

原因となる病気としては、

  • 糸球体疾患:タンパク尿を伴ったり持続性の血尿の傾向あり。
  • 尿路上皮癌:40歳以上の男性、喫煙、泌尿器疾患の既往、尿路感染、鎮痛薬多用などが危険因子となる。
  • 腎臓癌
  • 前立腺癌
  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 前立腺肥大
  • 腎動静脈奇形

などが挙げられます。肉眼的血尿がみられた場合はこれらの病気が原因である可能性がさらに高くなります。

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臨床上の血尿の分類

症状の有無で分類

  • 症状がある血尿:症候性血尿
  • 症状がない血尿:無症候性血尿

血尿の頻度で分類

  • 血尿が一次的な血尿:一過性血尿
  • 持続的な血尿:持続的血尿

そして、臨床的には、持続性の有無と年齢を考慮して、どのような病気が隠れているかを考えていきます。

どこで出血しているかで分類

血尿は出血の部位によって

  • 糸球体性血尿
  • 非糸球体性血尿

に分けられます。糸球体性血尿では70%以上の大小不同の変形赤血球を認めます。一方で、非糸球体性の血尿は、均一な赤血球を認めます。

血尿の原因の検査は何をする?

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血尿だということが診断できればその原因を探しに行きます。各疾患のリスクファクターがあるかないかによって、

  • 腎膀胱超音波検査(エコー)
  • 尿細胞診
  • 膀胱鏡

により原因疾患を検索します。そしてこれらの検査で異常が見つかれば、

  • CT検査

で質的診断を行います。

これらの検査で異常が見つからなければどうしますか?
医師
異常がなければ、尿の検査とともに3年間の経過観察を行います。

3年間の経過観察で、CTなどで異常ない状態にもかかわらず血尿が続く場合は、腎臓の糸球体に異常がある、腎実質性疾患(慢性糸球体腎炎など)の可能性が高くなります。これに加えて尿蛋白陽性などの異常が認められた場合は、確定診断をするために腎生検(皮膚から生検針を刺して腎臓の組織を採取して病理検査をする)を行うことがあります。

最後に

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血尿がある場合、どのように診断され、どのような分類があり、どのような病気が隠れている可能性があるかについてまとめました。

上述したように血尿には、目で見てわかる(赤い)血尿と検査でしか引っかからない血尿があります。前者の方が、病気が隠れている可能性は高くなりますが、後者は症状がない場合、人間ドックなど定期検査を受けていないと見つからないことがあります。

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