PET-CT検査でどのような病気やがんがわかるのでしょうか?

現在ではPETよりもPETとCTが一体化されたPET-CT検査が主流となっています。

PET検査CT検査が同時に出来るとは、どの様な事でしょうか?

また、どの様なメリットがあるのでしょうか?

今回は、そのPET-CT検査について

  • 検査方法
  • メリット
  • デメリット

をわかりやすく解説したいと思います。

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PET-CT検査とは?

PET-CT findings

PET-CT検査とは、

  • 病巣部分の機能を診断出来る=PET
  • 病巣の詳細な位置の情報を検出出来る=CT

を、同時に撮影出来る検査で、これらを融合した画像がPET-CTで得られる画像です。

最近ではPET-CTの一体型が主流となっているため、PETといえばPET-CTであることも多くあります。

医師
PET・PET-CTそれぞれについて説明します。

PET検査

pet1

陽電子放射断層撮影(英語表記で「Positron Emission Tomography」)といい、放射性同位元素であるアイソトープを利用した検査です。

正常の細胞よりも、代謝が激しい細胞を発見するため、癌発見に効果を発揮します。

ただし、がん細胞以外にも炎症などにも集積を示すことがあり、PET検査での集積=がんではない!という点にも注意が必要です。

PET検査におけるFDGの生理的集積についてはこちらにまとめました。→PET検査の生理的集積の3つのポイント!画像あり!

PET-CT検査

上記のPET検査に加えてCT画像を撮影して融合したものが、PET-CT検査です。

この検査は、CTの画像により吸収補正をする事が出来る為に、PETのみの検査と比べると、時間の短縮にも繋がります。

また、PETだけではわからなかった、正確な位置・大きさ・転移がわかります。

医師
他の核医学検査と比べ、短時間で検査ができるのも特徴です。

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PET-CT検査(及びPET検査)のメリットは?わかるがんは?

PET-CT検査(及びPET検査)のメリットは以下のものがあります。

診断の精密度が高い

PET-CT検査ではPETの機能とCTの形態画像の融合により、PET検査単体より診断の精密度が高くなます。

その為、治療の範囲や治療方法をより確実に決める事が出来ます。

一度に全身を見られる

PET-CT検査(及びPET検査)は一度の検査で、体の頭頂部から大腿部までのチェックが出来ます。

つまり、全身を一度に見ることができるということです。

他の検査では見つける事の出来なかった癌が発見できる!?

病巣の早期発見・進行具合・再発・転移・他の検査では見つける事の出来なかった病巣を、発見できる可能性もあります。

医師
とくに検査で見つけやすいがんは、以下の通りです。
PET-CT検査(及びPET検査)でわかることがあるがん
  • 肺癌
  • 乳癌
  • 子宮癌
  • 卵巣癌
  • 頭頸部癌
  • 食道癌
  • 大腸癌
  • 膵臓癌
  • 悪性リンパ腫
  • 悪性黒色腫
  • 原発不明癌
  • 転移性肝腫瘍

実際PETを用いると病期分類に対して33%でupstage、10%でdownstageとなり、PETを行うことにより、病期診断が変更され、治療方針が修正されることもしばしばあります。

また、癌以外の病巣、たとえば、甲状腺の病気などを発見できる場合があります。

治療効果判定に使える

治療効果判定にも使えます。

とくにリンパ腫などでは重宝されます。

というのは、CTなどの検査で腫瘍が残っているように見えても、その部分に腫瘍のviabilityがある・・・

つまりその腫瘍が生きているか、死んでいるかは形を見るだけではわかりません。

糖代謝を見るPET検査ならその判断をすることができます。

つまり、CTでリンパ腫が残っていても、PETで消えているならばCR(完全寛解、完全に腫瘍がなくなっているということ)とすることができます。

痛みや精神的な不安が少ない

注射を一回するだけですので、痛みや精神的な不安をもたらす事はありません。

PET-CT検査(及びPET検査)のデメリットは?

逆にデメリットはありますか?

上記で述べました様に、あらゆる面でこの検査法は優れていますが、残念ながら、不得意とする点もいくつかあります。

PET-CT検査、PET検査が見つけにくい癌がある

医師
検査で見つけにくい部位は以下の通りです。
  • 原発性脳腫瘍
  • 食道・胃の早期癌
  • 白血病
  • 泌尿器系の腫瘍
  • 原発性肝臓癌

PET検査で使用する検査薬(ブドウ糖に類似した成分FDG)を、吸収する事が少ない癌=悪性度が低い癌・早期の癌・びまん性の癌(塊を作らずに薄く広がるような癌)は見付けにくいとされています。

がんを見つけにくい部位もある

FDG-PET-normal doc4

普段の生活でブドウ糖を多く摂取する脳・心臓・胃は病変がなくても集積を認めるため、生理的(正常でも認める)な集積に埋もれて見付けにくいとされています。

検査薬が体の外へ流れるルートとなる腎臓・膀胱における病巣も見付けにくいとされています。

PET検査におけるFDGの生理的集積についてはこちらにまとめました。→PET検査の生理的集積の3つのポイント!画像あり!

被曝量が増える

気になるのは、PET-CTをしたことによるリスクはないか?

ということですよね。

  • PETだけだと4mSv
  • CT も撮影すると4mSV追加

つまり施設や装置などにもよりますが、おおよそ総被ばく量8mSv程度の被曝をするため、PETだけよりも被曝量が倍になります。

そのため子供・妊娠中・授乳中・妊娠の可能性のある女性は受けることができません。

関連記事はこちら

参考文献:よくわかる検査数値の基本としくみP132・133
参考文献:プレジデントムックPRESIDENTαプレミアム人間ドックP21〜23

最後に

PET-CT検査についてまとめました。

上でも述べたように近年はPET単独の検査だけでなく、CTと融合させたPET-CT検査が主流です。

その上で、PET-CT検査の特徴、メリット・デメリットについてご理解いただけたでしょうか?

PET-CT検査は、全身が見れるため、がん検診のスクリーニングとして用いられますが、どうしても見つけにくい弱い分野や部位があることを覚えておきましょう。

また被曝の問題も無視できないため、スクリーニング目的で頻繁に受ける検査ではないことに注意しましょう。

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