The location of the kidney Eye-catching image

 

人間の体には、左右1つずつ、計2つの腎臓(じんぞう)があります。

この腎臓は、血液の中にある老廃物を除去し、尿を生成、体液を一定に保ち維持する泌尿器系の器官です。

腎臓は、左右に1つずつ(右腎・左腎)あり、成人のもので1つが長さ約10cm・幅約5cm・重さ約100gほどで、そら豆のような形をしています。

「腎臓に結石などの病変があった場合どこが痛くなるのだろうか?」

「そもそも腎臓ってどこにあるの?」

そんな悩みに解決するべく、今回は

  • 腎臓の場所や高さ
  • 腎臓の病気の場合に痛む場所

を、図と実際のCT画像などを用いて解説しました!

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腎臓の場所を図と共に解説!

place of liver

腎臓の図のように肝臓の下(右腎は肝臓の直下)にあります。

右側には肝臓が存在し肝臓に圧排されれるため、右腎は左腎よりも約2cm〜3cm低い場所(高さ)にあります。

背骨である椎体のレベルでいうと第12胸椎(Th12)〜第3腰椎(L3)のレベルの高さからに腎臓は位置します。

ただし個人差も結構あります。

腎臓の場所と高さを実際のCT画像でチェック!

では、実際のCT画像で腎臓の場所と高さを確認してみましょう。

スクリーニング目的で撮影された40歳代の男性のCT画像です。

40歳代の男性 CT画像(横断像)

place of kidney ct findings

まずは輪切りである横断像です。

肝臓の後ろにあり、お腹の中でもかなり背中に近い場所に存在していることがわかります。

また腰椎を挟むように存在していることもわかりますね。

40歳代の男性 CT画像(冠状断像)

続いて、同じ方の前から見た図(冠状断像)です。

height of kidney ct findings

右の腎臓が肝臓の下にあることや、腰椎との関係がわかります。

この方の場合、腰椎L1から腰椎L3レベルに左右の腎臓が存在しており、左右の腎臓はほぼ同じ高さにあることがわかります。(厳密には他のスライスもチェックする必要があります。)

腎臓は後腹膜臓器(こうふくまくぞうき)の1つ

また、腎臓は下のように後腹膜臓器の1つであり、後腹膜に固定されて存在するため、腸管のように場所が動いたりということはありません。

Retroperitoneal organ

後腹膜についてはこちらに記載しました。→後腹膜(こうふくまく)とは?

そして、腎臓は

  • 繊維被膜
  • 脂肪被膜
  • Gerota(ゲロータ)腎筋膜

という3つの膜に覆われています。

gerota figure

Gerota(ゲロータ)腎筋膜は、腎臓だけでなく、副腎や尿管も包む腹腔内への防護壁のような働きをしています。

医師
では次に、そんな腎臓に病変があった場合、どこに痛みが出ることが多いのかを見ていきましょう。

腎臓の病気で痛みが出る場所は?

腎臓に病気・病変がある場合、

腹部(側腹部)・腰・背中などが痛む

ことが多くあります。

腹部であっても前よりも後ろの方が痛みます。

この理由としては腎臓の解剖を考えるとわかります。

pain of kidney disease

すなわち、腎臓は先ほど述べたように後腹膜臓器であり、後腹膜に固定されています。

ですので、上の図のように腎臓に病変がある場合、その炎症は後腹膜内で広がり、背部痛や側腹部痛として感じることが多いとされています。

腎臓の病気としては、頻度の多いものでは、

があります。

腎盂腎炎や腎結石(及び尿管結石)の診断の際に、肋骨脊椎角(costovertebral angle)と呼ばれる背中の部分を叩いた時に痛みが出るかどうかをチェックする診察が行われるのも、腎臓が後腹膜臓器であるためです。

腎盂腎炎以外にも腎臓の病気は、

  • 腎梗塞
  • 急性腎炎
  • 慢性腎炎
  • 糖尿病性腎症
  • 腎硬化症
  • 虚血性腎症
  • ネフローゼ症候群
  • アミロイド腎症
  • ループス腎炎
  • 痛風腎
  • 骨髄腫腎
  • 肝炎ウイルス関連腎症
  • 薬剤性腎障害
  • 腎不全

など、様々な病気があります。

腎臓が原因で起こる痛みの種類は?

腎臓の病変が原因で起こる痛みの種類には次の3種類があります。

  • 腎疝痛(じんせんつう)・・・側腹部に感じる激しい疼痛・下腹部から外陰部にかけて放散痛
  • 腎部鈍痛・・・側腹から背中にかけて感じる鈍痛
  • 叩打痛(圧痛)・・・肋骨脊柱角を叩打時に、病気のある方の腎臓部分に疼痛

の3つです。

腎疝痛は尿管結石や腎結石の場合に起こることが多い痛みです。

腎臓の病気であっても、腎臓から離れた下腹部から外陰部にかけての放散痛として発症する際することがあるので、注意が必要です。

一方、腎盂腎炎の場合は、腎部鈍痛や叩打痛(圧痛)として現れることが多いです。

腎臓や尿路系の疾患で痛みを生じることで頻度の多いものは、尿管結石・腎盂腎炎です。

それぞれ別記事でまとめましたので参考にしてください。

参考文献:病気がみえる vol.8 腎・泌尿器P2〜5・48
参考文献:STEP泌尿器P3〜5
参考文献:泌尿器のCT・MRI P32〜35

最後に

腎臓の場所や高さを中心に、腎臓に病気や病変・炎症があったときに痛みが出る場所についてまとめました。

  • 腎臓は、右腎は肝臓の直下にあるため左腎より2〜3cm低い位置にある
  • 腎臓は、繊維被膜・脂肪被膜・Gerota(ゲロータ)腎筋膜に覆われている
  • 腎臓の病気の際、痛みが出る部位は腹部・腰・背中などが多い
  • その理由として腎臓は後腹膜臓器であることが挙げられる
  • 腎臓の病気が原因で起こる痛みには3種類ある

 

という点が、ポイントです。

参考になれば幸いです( ^ω^ )

 

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