私、病院で血圧を測ると正常なのに、家で測ると高めなんです
医師
それは仮面高血圧の可能性がありますね!
えっ!
仮面高血圧!?

「仮面」とついているだけあって、普通に過ごしていては見つかりにくいのではないか?
と思われるような高血圧ですよね。

放っておくと、どのような危険性があるのかも気になります。

今回は、

  • 仮面高血圧とは?
  • 種類
  • 原因
  • 治療
  • 発見方法

など、仮面高血圧についてまとめました。

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仮面高血圧とは?

仮面高血圧とは、

病院や健康診断で測定する時は正常値なのに、自宅で測定すると高血圧の値をしめす場合

 

を指します。

 

 

仮面という言葉が示すように正常な血圧の値を測定することがありながらも、実は高血圧であるという場合ですね。

つまり、病院や健康診断の時には高血圧の値を示す白衣高血圧と呼ばれるタイプとは逆の状況であるともいえますね。

 

仮面高血圧にはどんな種類があるんですか?

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仮面高血圧にはどんな種類があるの?原因は?

仮面高血圧には、主に以下の3種類のタイプが存在しています。

  • 夜間高血圧
  • 早朝高血圧
  • 昼間高血圧

 

1つずつ原因とともに見ていきましょう。

 

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夜間高血圧

通常は夜間の睡眠中は血圧が下がって安定するのに、夜間から早朝にかけて下がらないタイプの高血圧。

数値としては、夜間血圧の平均値が120/70mmHg以上

原因として考えられるのは…

  • 交感神経の緊張(睡眠不足、ストレスなど)
  • 心不全、腎不全などにより循環血液量が増えている
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 糖尿病などにより自律神経障害を起こしている
  • 脳の病気
  • 抑うつの状態

などになります。

病気が原因、隠れているという場合もあります。

 

夜間高血圧について詳しくはこちら→夜間高血圧とは?原因・症状・治療まとめ

 

早朝高血圧

日中は正常値なのに、起床時の血圧が急上昇してしまうタイプの高血圧。

数値としては、早朝に測る家庭血圧の平均値が135/85nnHg以上

原因として考えられるのは…

  • アルコール、喫煙
  • 寒冷
  • 降圧剤の持続時間の不足
  • 血管が硬い

不規則な生活が続くと朝の血圧が上がることもあるので、基本的な生活習慣にも注意。

起床時に、寝汗をいつも以上にかいている、首や肩が凝っている、疲れが全然取れていない、などの自覚症状があれば朝に血圧が上がっている可能性もあります。

 

早朝高血圧について詳しくはこちら→早朝高血圧とは?朝の血圧が高い原因と予防!

 

昼間高血圧

日中の仕事中や家庭内で血圧が上がるタイプの高血圧。

数値としては、病院や家庭での血圧が正常でも、自由行動化血圧(ABPM)で測った昼間の平均値が135/85mmHg以上

 

 

医師
自由行動化血圧とは、30分間隔で自動的に血圧が測定される装置を装着して測る血圧のことです。

 

原因として考えられるのは…

  • 職場や家庭内での精神的ストレス
  • 身体的ストレス

職場での人間関係のストレス、家庭では夫婦間でのストレスで夫と一緒にいる時間だけ血圧が上がるという主婦もいます。

また寝不足や疲労、高気圧に暑さ寒さ、妊娠や月経といった身体に起こる少しの変化もストレスに感じることで血圧が上がってしまうこともあります。

仮面高血圧を放っておくとどうなるの?

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医師
治療をしていない仮面高血圧は、以下の心血管病を引き起こすリスクが通常の高血圧と同程度となります。
  • 脳出血、脳梗塞
  • 心筋梗塞、狭心症
  • 動脈硬化

これらの疾患を引き起こす可能性は、一般的な高血圧患者が持つリスクとさほど変わらないのです。

仮面高血圧の治療は?

仮面高血圧は基本的には高血圧と同じ治療方法となります。

生活習慣の修正、降圧剤治療などをおこないます。

 

 

生活習慣の修正
  • 食事(減塩、果物・野菜・魚を積極的に摂取する、コレステロールの摂取制限など)
  • 減量
  • 運動
  • 節酒
  • 禁煙

 

これらを組み合わせておこなっていきます。

生活習慣の修正は、高血圧の予防や降圧剤治療を開始したあとにも重要です。

 

でもこの高血圧、「仮面」という名前がついているだけあって、発見が難しそうですね。
見つける方法ってあるんですか?

仮面高血圧を見つけるためには?

やはり、家庭での血圧測定を習慣づけることです。

 

仮面高血圧は、家庭で自分が測定する時の値は高血圧をしめすものの、病院や健康診断の時には正常値であることが多いので発見するのが難しくなります。

医師
しかし、病院で測る血圧と家庭で測る血圧に差がある場合は、家庭での血圧の診断が優先されます!

 

病院で正常であっても、自宅でも血圧を測ることで仮面高血圧の早期発見につながるんですね。

 

また、血圧が正常値にある一般市民の10〜15%、降圧剤を使用して高血圧を治療している約30%の人に仮面高血圧がみられるとされています。

医師
自分は正常だから大丈夫、治療もしているから大丈夫と安心していると、仮面高血圧を見逃してしまうことにもなりかねません。

そのために自宅で血圧を測定する習慣を身につけることが大切なのです。

家庭での血圧測定、まずは朝晩の2回上腕で測るタイプの血圧計を用いて測るようにしましょう。

 

 

長期に渡って計測して記録していくことで、自分の血圧がどのような状態にあるかを判断しやすくなります。

昼間高血圧の場合は、ストレスを感じたりする場面、自覚症状があった時に測るようにしてみましょう。

 

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参考文献:高血圧治療ガイドライン2014 P16〜22・薬に頼らない高血圧の正しい下げ方 P38.39・病気がみえる(循環器)P319〜321

最後に

医師
仮面高血圧とは?
  • 仮面高血圧とは、病院で測定する時は正常値なのに、自宅で測定すると高血圧の値をしめす場合を指す
  • 夜間高血圧、早朝高血圧、昼間高血圧の3種類に分かれる
  • 仮面高血圧を放っておくと心血管リスクが高まる(通常の高血圧患者と同程度)
  • 仮面高血圧を発見するには、家庭での血圧測定を習慣づけることが大切

 

家庭での血圧測定の記録をとり、おかしいなと思えば測定結果を持って医療機関を受診するようにしましょう。

治療は、原因を取り除くことや生活習慣の見直し、降圧剤の服用などになります。

仮面高血圧は、なかなか発見しにくいのが難点です。
しかし、自分で血圧測定する習慣を身につけることで、仮面高血圧の早期発見につなげることができます

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