乳がんと診断された場合に、転移先としてまず検索に行くのがリンパ節です。乳がんからリンパに乗ってリンパ節へとがん細胞が転移します。

2010年にセンチネルリンパ節生検が保険適応となり、普及しています。

今回はこのセンチネルリンパ節生検を行う前に施行される、センチネルリンパ節シンチグラフィーについてお話ししたいと思います。

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そもそもセンチネルリンパ節とは?

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がん細胞が、リンパに乗って最初に到達するリンパ節のことです。

このセンチネルリンパ節に転移がなければ、他のリンパ節にもリンパ節転移はないであろうと予想できますよね。だって最初の砦ですからね。

でも、このセンチネルリンパ節に転移があれば、他のリンパ節にも転移が起こっている可能性があります。

がんと最も近いリンパ節がセンチネルリンパ節?

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よく誤解されることが多いのですが、乳がんから最も距離が近いリンパ節がセンチネルリンパ節ではありません

がん細胞から直接リンパ流を受けるリンパ節がセンチネルリンパ節であって、距離は関係ないんですね。ここは誤解しないようにしましょう。

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センチネルリンパ節シンチグラフィーとは?

では、このがん細胞から直接リンパ流を受けるリンパ節をどうやって探すかというと、がん細胞に色素を入れて、それがリンパ節に移動する様子を捉える必要があります。

そこでシンチグラフィーといって、核医学の検査を用います。ガンマプローブとよばれるもので検出します。

使用する放射性医薬品には、スズコロイドとフチン酸の2種類があります。違いは粒子の大きさです。スズコロイドシンチの方が、サイズが大きく、リンパ節に停滞しやすいというメリットがありますが、受ける人にとっては痛みがあるのもスズコロイドなんです。

言葉だけではわかりにくいので、実際に画像を見てみましょう。

症例は、50 歳代の女性で、右乳癌術前のセンチネルリンパ節シンチグラフィーが以下です。

Sentinel lymph node2014年放射線科診断専門医試験問題80より引用。

まず右の写真の◯で囲まれたところが、乳がんの原発ですね。ここにも集積しています。

そして左右の写真の→のところが光っていますよね。これがこのがん細胞から最初にリンパ流を受けるリンパ節であり、センチネルリンパ節ということになります。

リンパ節転移があるかどうかというのは、このリンパ節を生検してみて、組織を調べればよいということになりますね。

ちなみに、このセンチネルリンパ節は1つとは限りません。今回の症例でも右の写真で→が2つありますよね。この2つともセンチネルリンパ節です。

乳がんだけでセンチネルリンパ節生検はするの?

他のがんでも注目されてきていますが、現状保険適応があるのは、乳癌と悪性黒色腫のみです。

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