糖尿病というと、血糖値が上がることがいけないとされ、血糖値を下げる薬を処方されたり、血糖値を上げすぎないような食事内容に注意する必要があるんですが、逆に血糖値が下がり過ぎた低血糖になることも多いってご存知ですか?
実は、この低血糖も怖いもので、ひどいものになると生命の危機にまで陥ることもあるんです。
そこで今回は、糖尿病で低血糖にもしなった時の為に
- 低血糖の対処法
- 低血糖とは
- 低血糖の原因
- 低血糖の怖さ
以上のことについてお伝えしたいと思います。
低血糖になった時はどうしたらいい?対処法は?
- 砂糖を飲む
- 糖分を含むジュースを飲む
- 飴玉を食べる
意識があれば、砂糖を口にふくませたり、糖分を多く含むジュースや缶コーヒーなどを飲ませるのが手っ取り早いです。飴玉を食べるというのも効果的です。糖が足りない状態だから糖を口から取り込むというわけです。
ですが、意識がない、眠ってる状態にもなる低血糖・・・そんな時は、周りの家族が砂糖を口に入れふくませるのも方法です。水分にしてしまうと誤嚥の危険性もあるので、歯茎に少しずつ付ける感じで砂糖を与えましょう。
こういった対処ができない昏睡状態や、異常行動でどうしようもない場合もあると思います。そういった場合は、すぐさま病院に搬送しましょう。
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そもそも低血糖って何?
まず、血糖値についてご説明しますと、血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度です。
血糖値の基準値は・・・
- 空腹時血糖:70~109mg/dl
- 食後2時間血糖:140mg/dl未満
で、これを上回ると高血糖、下回ると低血糖となります。糖尿病の場合、血糖値が上がることが問題なので、血糖値を下げるインスリンが処方されたりしますが、この空腹時血糖と食後2時間血糖の数値の違いを見て頂いても分かるように、食事によって血糖値にけっこうな差があるんです。
インスリンは、食事で上がった血糖値を下げるものなんですが、食事をとってないのにインスリンを使ってしまった場合はどうなるのか?・・・そうです・・・血糖値が下がり過ぎてしまうんです。そうなると低血糖になるというわけです。
値でいうと、80mg/dl以下になると低血糖といい、その数値が下がれば下がるほど症状がひどくなるというわけです。
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低血糖の怖さとは?どんな症状が出るの?
低血糖症状は自律神経や中枢神経に出ます。
自律神経に出る症状
- 異常行動
- 眠気
- 口がまめらない
- 意識が混乱する
- 頭痛
- 痙攣
- 昏睡
血糖値が急激に下がった時に出ることが多く、「さっきまで普通だったのにどうして?」と急にこんな症状が出だすと周りの家族はかなり心配になると思います。
中枢神経に出る症状
- 発汗
- 動悸
- 精神不安定
- 震え
- 口が乾く
こちらの方は血糖値が緩やかに下がった時に出ることが多く、患者自身が「何かおかしい」と気付くことが多いものです。
しかしこれ以外でも、患者自身が変化に気付かない無自覚低血糖というのがあり、気付けば何かしらの対処ができるものの、無自覚だと対処が遅れてしまい命の危険を伴う場合もあります。
どうして低血糖になるの?原因は?
- 食事を摂らない
- 食事内容
- 空腹時アルコール摂取
- 薬の飲み合わせ
- 病気
先程お話しました食事をとらずに薬だけ服用というのが、糖尿病患者が低血糖になる原因の1位です。血糖値が上がった状態を想定して薬を処方されてるので、食事をとらず血糖値が上がってない状態で血糖値を下げる薬を摂取すると、気付かぬうちに血糖値が下がり過ぎてしまい症状が出るというわけです。
また食事内容も関係しますが、他の原因としては空腹時にアルコール摂取をしたり、抗不整脈薬などの薬の影響や飲み合わせ、糖尿病以外の病気が原因だったりします。
最後に
- 低血糖になったらすぐさま糖を補給する必要がある
- 低血糖とは、血液中のブドウ糖の濃度が下がり過ぎた状態のこと
- 自律神経や中枢神経に影響を及ぼす
- 食事や薬の飲み合わせ、病気が関係する
- 放置すると命の危険も伴う
実は、うちの祖母が糖尿病だったため、何度も低血糖状態を目にしたことがあります。高齢者の場合、薬の飲み忘れで重複して倍の薬を飲んで低血糖に陥ってしまう場合もあります。
救急車を呼んでも、痴呆と勘違いされ搬送してもらえなかったことも。糖尿病で、低血糖の疑いもあるということを伝えたうえで救急車を呼ぶのが良いでしょう。ただ、血糖値さえ正常に戻れば症状も改善されます、周りの家族がパニックにならず、素早く対応することで対処できるものなので、参考にして頂ければと思います。