糖尿病の場合、薬物療法と運動療法と共に大切な食事療法があります。
ですが、今まで自由に好きな時に好きな物を食べてた人がそれを制限されると、大きなストレスになります。
しかも・・・
「いつも食べてたおやつまでダメ?!」
「もう糖尿病でも何でもいいから好きなものを好きなだけ食べたい!」
と爆発しそうになっちゃいますよね。
今回は、そんなうまくいかない食事療法に悩む方に、
- ストレスとの関係
- 食事制限の基本
- 食事制限を楽にするポイント
- 糖尿病でも食べられるおやつ
以上についてご説明します。
糖尿病の食事制限によるストレスを少しでもためないようお力になれればと思います。
糖尿病とストレスとの関係
ストレスは、自分が気づかぬうちに溜まっていることもあります。
特に、食事制限の上で
- 好きなものが食べられない
- もっと食べたいのに食べられない
- 甘いものが食べたい
これだけでも、人によっては大きなストレスとなります。
このストレスは糖尿病にとっても良いことはありません。
ストレスは、身体を緊張状態にさせ、それによって血圧上昇や血糖値の上昇にも影響を及ぼします。
ですが、ストレスの強さは人によって異なるため基準となるものがありません。
そのため、自分自身で気をつけていくことが一番なのです。
糖尿病の食事制限の基本!食べ方が大切!
たくさん制限があるように感じますが、基本はこちらです。
- 食事の回数と食事の時間
- 不必要なおやつ、間食の有無
- 野菜、海藻が3食摂れているか?
何も食事制限を難しく感じることはありません。
食事回数と食事の時間
- 朝食を早く
- 1日2食は不利、3食しっかり
- 夕食のみ糖質減量
- 遅くて多い夕食は2分割
朝食は重要です。
朝食を抜いて昼夜の1日2食というのは余計良くありません。
3食しっかり食べることが大切です。
そして、1回の食事で満腹感を得るのではなく、腹8分目を心掛けましょう。
また、夕食の摂り方は重要で、寝る時に満腹のままはNGで、寝る2時間前までには食事を終えることが重要です。
夕食が深夜に及ぶのも良くありません。
どうしても外食の付き合いなどで夕食が遅くなる際は、寝る前の食事量を減らすため、夕方に少しお腹を満たすために食べておき、遅い時間にはおかずのみなど2分割するのが良いでしょう。
不必要なおやつ、間食の有無
- 単純糖質は血糖が素早く上昇
- インスリンとますますタイミングがズレる
- 次の食前に血糖が戻りきらない
食事と食事の間に小腹がすいたからとおやつを食べていませんか?
この食間におやつを摂ると、次の食事までに血糖が戻りきらず、更に食事を摂ると血糖が高いままにまた上がってしまうことになるのです。
野菜、海藻が3食摂れているか
- 毎ベジ・ファースト
- 量が多ければ効果大
- 善玉腸内細菌とプロバイオティクス
- 短鎖脂肪酸のインスリン抵抗性改善と食欲抑制
野菜や海藻は善玉腸内細菌とプロバイオティクスを増やし、インスリン抵抗性も改善し、食欲を抑えてくれる効果があるのです。
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食事制限を楽にするポイント
中には、食事制限をするからストレスになる!食事制限なんてしないほうがマシ!と思われる方もいますが・・・
糖尿病治療において、食事制限は重要です。
糖質・脂質など糖尿病になる前と同じ食生活をしていると、更に糖尿病が悪化し様々な合併症を起こすことにもつながります。
そのため、食事制限の中で少しでも楽にするポイントを見つけることが重要なのです。
- 朝食と昼食をしっかり摂る
- 軽い空腹感で寝る
- デザートは食後に
- 食物繊維は食事の前半に
- 玄米を取り入れる
朝食と昼食をしっかり摂る
朝食や昼食に主食をしっかり摂ることです。
そして、夕食のみ炭水化物を減らすのもプチ糖質制限につながります。
軽い空腹感で寝る
慣れないうちは少し辛いかもしれませんが、寝る際は軽い空腹感で寝るのがポイントです。
ということは、夕食から寝るまでに時間をあければ、夕食を多少しっかり食べても大丈夫ということです。
デザートは食後に
また、デザートやおやつを食べれないのは、大変大きなストレスになりますよね。
絶対食べてはいけないというわけではないんです。
食べるなら食後がおすすめです。
食物繊維は食事の前半に
逆に、食物繊維は食事の前半に食べることで効果が大きくなります。
食物繊維を先に食べると、食後の血糖が改善するんです。
また量も大切で、多ければ多いほど効果が発揮されやすくなり、食後の血糖値改善につながるんです。
玄米を取り入れる
白米を玄米に変えるだけでも随分違います。
特に玄米の栄養は、カリウム、マグネシウム、ビタミンB1やEは白米の2倍3倍どころではなく、とにかく栄養も豊富なのです。
そして、玄米は白米よりも噛まないといけないですよね?
噛むことによって唾液が多く分泌されるので、糖尿病の食事療法には良い事だらけなのです。
(参考書籍:内科診断学 第2版)
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糖尿病の人におすすめなおやつ
糖尿病の場合、全くおやつを食べたらいけないというわけではありません。
もちろん、食後など食べる時間も気を付けなければいけないのですが、それ以外にもおやつ選びには以下のことに注意しましょう。
- 糖質が低いもの
- 低カロリー
- 低GI
- SOY JOY
- 寒天ゼリー
- こんにゃくチップ
大豆・寒天・こんにゃくと、体に良さそうですよね。
これ以外にも、市販のおやつでも糖質オフのもの・食物繊維豊富なもの・糖尿病の人でも食べれるチョコレートなどもああります。
油揚げチップスを手作りしよう
- 油揚げを開く
- アルミホイルに油揚げを並べる
- トースターで4分焼く
- チーズを油揚げの上に置く
- 更に1~2分焼く
焼くことで油揚げの油分が落ち、パリパリになります。
油揚げは元々豆腐なため、糖尿病にもOKなのです。
ボリュームが欲しい時は、この油揚げにピーマンや玉ねぎなどの野菜を乗せて焼いてピザにしても美味しいですよ。
最後に
- 食事の回数と食事の時間・不必要なおやつ、間食の有無・野菜、海藻が3食摂れているか?
- 朝食と昼食をしっかり摂り、夜は少な目に軽い空腹感で寝る
- デザートは食後に、食物繊維は食事の前半に
- 白米の代わりに玄米を取り入れる
- 糖尿病でも食べられるおやつは色々ある
この、糖尿病でも食べられるおやつはすごく重要ですよね。
本当は甘いケーキやスナックも食べたい、そういう我慢がストレスになりますからね。でも、糖尿病でも食べれる甘いもの、おやつもあるのです。
原料を変えてそういうNGをクリアにしたおやつ、たまには食べてストレス解消するのも良いでしょう。
もちろん、そんなおやつも食べ過ぎはNGですので、心配な場合は医師に相談することをオススメします。