Treatment of the disabled in the elbow in children Eye-catching image

 

強く引っ張られたことが原因で、腕を動かさなくなり、痛がるってことありませんか?

小児の場合、脱臼以上に多いのが肘内障

実はうちの子も肘内障になり、整形外科でレントゲン検査も骨には異常なく、じん帯がずれることによって起こる肘内障と分かり、その場で医師に整復してもらいました。

でも、1度なるとクセになりやすい肘内障。

今回は、肘内障の治療である整復の方法を画像で解説しました。

肘内障は整復で治るので、覚えておけば役立つこともあります。

意外と多いのでクチコミと共に、後遺症についてもご説明します。


肘内障の整復の方法!

子供の症状から多分肘内障と思うんですが・・・

この時間救急しかなく、病院に行くか迷ってるんですが、自分で治す方法はありますか?

医師
画像で順を追って整復の方法をご説明します。

じん帯から肘の外側の骨が外れることによって起こる肘内障。

この骨とじん帯の位置を正しく戻す必要があります。

整復が最も効果的です。

STEP①橈骨(とうこつ)骨頭を親指で軽く押さえる

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右手で患者の手を握り、橈骨骨頭を左手の親指で軽く押さえましょう。

医師
強く押さえる必要はありません

戻った感覚を確認するために、押さえておくと分かりやすいです。

STEP②肘を曲げる

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患者の手を握り、少し肘を曲げさせましょう。

この時、志村けんのアイーンのような角度にすると施術しやすくなります。

STEP③握った手を回内する

tyunaisyou

握った手を内側にクルっと回しましょう。

医師
このように内側に回すことを回内(かいない)と言います。

この時、親指で押さえた槙骨頭にクリっと戻った感触があれば、治った証拠です。

もし、内回しで戻らない場合は、外回ししてみましょう。

子供にとっては激痛です。

何度もやらず、これでも戻らない場合は、専門病院を受診しましょう。

tyunaisyou

正しく戻ると、肘を曲げ、腕を上げ、物がつかめるようになります。

子供の場合、すぐには腕を動かさなくてもしばらく様子を見てたら、治った場合は痛みなく腕を動かすようになります。

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本当に整復だけで治るの?クチコミをご紹介。

さっきまで痛かったのが、この整復だけで治るものなんでしょうか?

信じがたいです。

医師
ほんの一瞬で治ってしまうので、信じがたいということもあると思いますので、クチコミもご紹介します。

https://twitter.com/iori_okun/status/716155927208943616


腕を回転させることで治るため、レントゲン撮影中に治ってしまうこともあるそうです。

うちの子の場合は、腕をまっすぐ撮影するのはすんなりできたんですが、腕を縦向きに撮影しようとすると嫌がって泣いて、撮影できず・・・

整形外科などを受診した際、まずは骨に異常がないかレントゲンを撮るため、痛いため嫌がって泣いたり暴れたりする子も多いようです。

医師
正しい位置にじん帯が戻ると、痛みも取れ、湿布も必要ありません。
肘内障の症状や原因についてはこちらをご覧ください→幼児に多い、肘内障の症状とは?原因は?

 

肘内障って後遺症はないの?

整復で治ったらもう終わりなんでしょうか?

後遺症などは残らないものなんですか?

医師
肘内障の後遺症についてご説明します。

肘内障は引っ張られたことが原因で、骨からじん帯が外れかかるために起こるものですが、後遺症として癖になり外れやすくなるということがあります。

肘内障になると痛みを伴い、子供にとっては大変な負担となります。

また頻繁に外れやすくなると、運動にも差し支えます。

5歳以下の子に多いので、小学生くらいになると、これも落ち着きます。

しかし小さな子の場合、上手く症状を伝えられないことも多いので、手をつなぐ際など、引っ張りすぎないように注意しましょう。

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ちなみにうちの子も、ふざけて遊んでソファから落ちた際にもまた外れ、泣き出しました。

その時は、慌てず騒がずゆっくりと整復を試みたところ、クリっと戻った感覚が指に伝わり、子供自身も「もう痛くない」とすぐに泣き止みましたよ。

ありがとうございました。

整復方法を聞いたら安心しました。やってみたいと思います。

最後に

  • 肘内障は手を引っ張られたことで起こる
  • じん帯から肘の外側の骨が外れることが原因
  • 5歳以下の子に多い
  • 整復で治る
  • 癖になりやすい

 

整復後も、相変わらず腕を動かさない子も中にはいます。

なかなか治りにくい場合は専門病院の受診をおすすめしますが、小さな子の場合、痛かったことが記憶と感覚として残り、腕を使わない、動かすことを拒むということもあります。

ただ、腫れや変色等なければ様子をみておくと、しばらくすると忘れて動かすようになるので、経過をしっかり観察しましょう。




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