胸のムカムカや胃酸の逆流といった症状がある逆流性食道炎ですが
実は妊婦にも多い!
ってご存知でしょうか?
実際私も妊娠初期の頃は完全な悪阻症状だったものの、妊娠後期になると、また悪阻とは少し違ったすっぱいものが上がってくる感覚があり、胸のムカムカと共に症状に苦しめられました。
今回は、妊婦の逆流性食道炎について、
- 薬
- 対処法
- 原因
- 悪阻と逆流性食道炎の違い
といったことについてご説明し、合わせて私の体験談もご紹介したいと思います。
妊婦が逆流性食道炎の場合の薬は?
どうしたらいいのでしょうか?
妊婦でも飲める薬を処方してもらえます。
妊娠中は飲める薬と飲めない薬があるので、自己判断で市販薬を飲まず、医師に処方してもらうことをオススメします。
妊娠中に逆流性食道炎の薬として処方される薬
- ガスター(H2ブロッカー)
- タケプロン(PPI)
- ムコスタ・アルロイドG(胃粘膜保護)
基本的にこれらは妊娠中でも逆流性食道炎の薬として処方され、問題なく使えるといわれています。
しかし本来逆流性食道炎の治療薬として使われる、H2受容体拮抗薬やプロトポンプ阻害剤は胎児への影響から安全性が確立されていません。
(参考書籍:妊娠と薬じほう P19~P30・治療薬UP-TO-DATE2007)
症状を我慢し続けるのではなく、薬で改善を試みるのも一つの手です。
[adsense]
薬以外の対処法!自分で出来ること
そんな時に自分で出来る対処法はありませんか?
- 「パンを食べるとムカムカがひどくなったので、パンを控えた」
- 「座椅子などの傾斜を利用して横になったら少し楽になった」
- 「食事に気をつけ、喉の通りの良い物。消化の良い物を、特に豆腐をよく食べた」
- 「就寝2時間前は食べ物を口にしないようにした」
- 「水分を多く取り、食事量を減らした」
「妊娠中なんだから気分が悪くたって子供のために食べなさい」とお姑さんに言われて無理して食べていて、症状のひどさに苦しんでいたという方もおられるようです。
しかし、無理して食べるのは胃腸にも良くないうえ、自分自身のストレスにもつながり、逆流性食道炎にとっても、赤ちゃんにとってもよくありません。
赤ちゃんはお母さんに蓄えられた栄養だけでも十分に成長してくれます。
安心して、食べれるものから少量でいいので、リラックスして過ごすことが大切です。
そもそも、どうして妊婦が逆流性食道炎に?原因は?
妊婦が逆流性食道炎になりやすいというのは事実です。
- 子宮が胃を圧迫するから
- ホルモン変化
- 悪阻による影響
子宮による胃の圧迫
お腹が大きくなると同時に、子宮も妊娠数週が進むにつれ大きくなります。
子宮が大きくなると、その上にある胃を圧迫し胃を押し上げてしまうため、胃酸の逆流につながると言われています。
ホルモン変化
妊娠すると黄体ホルモンが増加しますが、この黄体ホルモンには胃腸機関の動きを鈍らせてしまう働きがあります。
そうなると、消化不良を起こしやすく胃酸が多くなり、逆流性食道炎を引き起こしやすくなると言われています。
悪阻による影響
悪阻による嘔吐や胃酸の逆流で胃や喉、食道に炎症が起こり、逆流性食道炎になるとも言われています。
(参考書籍:消化器疾患ビジュアルブック)
[adsense]
悪阻と逆流性食道炎の違いは?
悪阻の症状
- 吐き気
- 嘔吐
- 喉の詰まり
- だるさ
逆流性食道炎の症状
- 胸焼け
- 吐き気
- 胸の痛みや違和感
- 喉の痛みや違和感
症状はすごく似ているのですが、悪阻は時間関係なく起こるのに対し、逆流性食道炎の症状は食後や空腹時・朝起きてすぐなどに症状が出やすいようです。
また、悪阻は嘔吐を繰り返して胃や喉が荒れてしまった場合に起こる痛みはありますが、ほとんどの場合は逆流性食道炎のような痛みがないのが特徴です。
私の体験談
元々胃腸が弱く頻繁にお腹をくだしたりするタイプだったのですが、妊娠中6か月まで悪阻が続いてやっとひいたかと思ったら、後期になってまた悪阻のような症状に苦しみだしました。
そして、普通出産したら症状が治ったという方が多いようなんですが、私の場合は産後更に症状が悪化。
嘔吐や胸の痛み・ムカムカに苦しみ、胃腸科を受診し胃カメラ検査で逆流性食道炎と分かりました。
原因は、妊娠中お腹が大きくなりすぎ胃が圧迫され、完全に胃の入り口の下部食道括約筋がゆるんでしまったようです。
産後といっても母乳への影響も考え、薬も赤ちゃんにも問題のないものを処方してもらい、食生活で症状を緩和させました。
更に子供がベビーカーに乗れるようになったら散歩など、軽い運動をすることが一番のリフレッシュになったような気がします。
まずは自分で出来ることから始めてみたいと思います。
関連記事)逆流性食道炎の治療法、どんな薬を使うの?完治までどれくらい?
最後に
- 妊娠中でも飲める薬はあるが、医師に処方してもらうことをオススメ
- 姿勢、食事、に気をつけ、対処する
- 妊娠中、子宮が胃を圧迫したり、ホルモンの変化、悪阻の影響で逆流性食道炎になることがある
- 悪阻と逆流性食道炎の違いは、症状は似ているが痛みを伴うかどうか
いかがでしたでしょうか?
長く続く悪阻は逆流性食道炎の場合もあります。
我慢せず、まずは妊婦健診の際などに医師に相談してみることをオススメします。
また産後は赤ちゃんのお世話だけで大変なのに、自分の逆流性食道炎の症状がひどいと更に大変です。日頃の食生活から見直してみましょう。