尿に血液が混じるとびっくりしますよね。膀胱炎や尿管結石を繰り返している人は「あ、またか」と思うかもしれませんが、血尿が起こると、どのくらいの確率でがんが見つかるのでしょうか?

今回は血尿の原因と、がんが見つかる確率、その危険因子についてまとめてみました。

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そもそも血尿の原因とは?

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血尿の原因は以下の通りです。たくさんありますね^^;
がんは原因のごく一部ですね。

糸球体疾患 糸球体腎炎、IgA腎症、Alport症候群、菲薄基底膜病
間質性腎炎 薬物過敏症など
血液凝固異常 凝固線溶異常(DIC,血友病)、抗凝固療法
尿路感染症 腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎、尿路結核
尿路性器
腫瘍
腎細胞がん、腎盂腫瘍、尿管腫瘍、膀胱腫瘍、前立腺がん
尿路外傷 腎外傷、膀胱外傷
腎血管性
病変
腎動・静脈血栓、腎梗塞、腎動静脈瘻、腎動脈瘤、ナットクラッカー現象
憩室症 腎杯憩室、膀胱憩室
その他 壊死性血管炎、紫斑病、多発性嚢胞腎、海綿腎、腎乳頭壊死、前立腺肥大症、放射性膀胱炎、間質性膀胱炎

血尿診断ガイドラインより引用。

血尿には2種類あって、自分で尿をみて血液が混ざっていることがわかる肉眼的血尿と、目でみてはわからないけど検査をすると血液が混ざっていることがわかる顕微鏡的血尿があります。

  • 肉眼的血尿=尿の色調を見ればわかる。
  • 顕微鏡的血尿=尿潜血反応や尿沈渣検査といった検査で初めてわかる。

ということです。

当然目で見える肉眼的血尿のほうが重症であり、がんが混ざっている確率も高くなります

また、血尿には、たまに血液が混じる間欠性の血尿と、朝でも昼でも夜でもいつでも尿に血が混じる持続性の血尿に分けられ、こちらも原因を追求する上で、重要な因子ですので、特に目で見て血液が混じる場合は、よく観察して医師に伝えるようにしましょう。

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肉眼的血尿からがんが見つかる確率は?

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尿に目で見てわかるような血液が混ざっている肉眼的血尿がみられた場合、

  • 男性の10%
  • 女性の3%

腎尿路系のがん(膀胱がん、尿管がん、腎盂がん、腎がん)が隠れていると言われます。

また、50歳以上の場合、肉眼的血尿の原因として最も多いのが膀胱がんであり、逆に膀胱がん患者の8割以上がこの血尿を認めるのです。

ちなみに、目でみてはわからないけど尿試験紙法などで発見される顕微鏡的血尿の場合は、

  • 腎尿路疾患が隠れている確率が2.3%
  • がんが隠れている確率は0.5%

と肉眼的血尿と比較するとかなり低い割合であることがわかりますね。

血尿があるときのがんの確率が上がる因子は?

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危険な背景因子として、

  • ベンゼンなどの化学物質の暴露歴がある。
  • 45歳以上
  • 大量に喫煙をする。

といったことが挙げられます。

また血尿と合わせて体重減少がある場合は、がんが隠れている確率が上がり、注意が必要です。

肉眼的血尿がみられたらどんな検査をするの?

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肉眼的血尿がみられたらその原因を突き止めて、治療しなくてはなりません。原因を突き止めるには検査が必要です。

  • 腹部エコー(超音波検査)
  • 腹部CT検査
  • 膀胱の細胞診

といった検査で、肉眼的血尿の原因を突き止めにいきます。

最後に

血尿の多くは、尿路結石や尿路感染症でありますが、目で見てわかるような血尿が認められて、これらの既往歴がない場合は、特に注意が必要です。

くれぐれもそのうち治ると思って放っておいたということのないように、血尿が出たら泌尿器科、腎臓内科といった専門科を受診するようにしましょう。

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