リンパ管腫というと厚生労働省の指定難病の1つですが、小児期に出るものが80%、中には成人してから出る場合もあります。頸部に出ることの多いものですが、リンパ管のある身体のどこにでも出来る可能性もあり、いきなり身体にしこりを発見した場合、びっくりし、不安になる方も多いと思います。

実は、私も30年以上前の赤ちゃんの頃、1歳になる前にリンパ管腫が分かり、当時入院し手術しましたが、その後何度も再発。小学生になった頃に落ち着いたと思っていたんですが、20歳でまた再発、妊娠時に再発。そしてまた現在も再発しています。

今回は、リンパ管腫の診断や治療法、再発、私の場合についてご説明したいと思います。

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リンパ管腫の診断は?何科に受診?

小児に起こることの多い病気と聞いたんですが、姉は成人してから症状が出ました。腫瘍というと怖いんですが、診断はどうやって行うのでしょうか?
リンパ管腫の診断方法と病院は何科に受診すればいいのかご紹介します。

まずは、視触診によって症状をよく観察します。発生部位によってはすぐにリンパ管腫を疑われる場合もありますが、腫瘍は他の怖い病気の可能性もあるので、以下のような方法で診断を確定します。

  • 画像診断
  • 病理検査

リンパ管腫の画像診断

超音波やCT、MRIなどによって実際に腫瘍の大きさや形、場所を画像で診断します。超音波では腫瘍が黒い塊として写り、CTでは黒く写り、MRIでは更に詳しくリンパ管腫の形状や周囲の血管や臓器と癒着がないかなど細かく見ることができます。

これらの画像は診断だけでなく、治療方法を確定したり、症状の経過を観察するのにも用いられます。下の画像はMRIで撮影された、脾臓にできたリンパ管腫です。  

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リンパ管腫の病理検査

腫瘍のはっきりとした原因が分からなかったり、診断がつきにくい場合には、手術して摘出した部位を細胞組織検査にまわし、診断を確定することもあります。

関連記事)リンパ管腫ってどんな症状?子供に出やすいってホント?

リンパ管腫は何科を受診すればいい?

  • 小児科
  • 形成外科
  • 耳鼻咽喉科
  • 皮膚科
  • 消化器外科
  • 整形外科

発生部位によって、受診する科も違いますが、小児の場合は、小児科へ、首や喉などに出来、息苦しかったりという症状がある場合は耳鼻咽喉科や消化器外科へ、見た目の問題が気になる場合は形成外科や皮膚科、整形外科が良いでしょう。

リンパ管腫の治療法は?

どういう治療法があるのでしょうか?
治療法についてご説明します。

リンパ管腫の治療には以下のような方法があります。

  • 外科的手術
  • 硬化療法
  • 保存療法

外科的手術

リンパ液を含んだ腫瘍を大きさに関わらず全て摘出するもので、完治する可能性が高い治療法ですが、切開部分の傷が目立つことから、顔に近い位置や目立つ位置の場合、違った方法をとる場合もあります。

また、表面にだけ出た海綿状のボコボコとした部分だけを、切り取り縫合する方法もあります。しかし、海綿状リンパ管腫の場合は、取りきれない可能性もあります。syujyutu

硬化療法

病変部に注射するもので、薬剤を注射することによって、腫瘍を小さくする効果がありますが、効果がでない場合もあります。また、腫瘍内のリンパ液を抜いた後に薬剤を注入すると効果があがるといわれています。

日本国内では、硬化剤としてピシバニールを使うのが主流ですが、他にはプレオマイシンや無水エタノール、高濃度糖水など様々な薬剤が使われてきました。

保存療法

良性であるため、日常生活に支障がなければ保存療法として、経過観察や、症状が気にならなければそれで終わりという場合もあります。

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再発する場合もある?

再発もあるんでしょうか?
外科的手術で完全に取り除けば再発はないとは言われていますが、全部取り除けなかったり、海綿状リンパ管腫の場合は、再発の可能性も高くなります。

7~8割の患者さんは再発せず完治したという報告がありますが、残りの2割前後の再発も認められます。再発の多くは術後1年以内のものが多いんですが、中には数年経って出たりする場合もあります。また、再発した場合の腫瘍が手術が必要なくらいまで肥大することは稀です。

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私の場合

  1. 1歳前に、母がお風呂上りに左右の太ももの大きさが違うと異変に気付き、触ってしこりを確認
  2. 小児科を受診し、大学病院の小児科に回される
  3. 足の付け根(太ももの内側)の腫瘍だったため、はっきりとした診断がつかず
  4. 手術で摘出、病理検査、リンパ管腫と確定
  5. すぐに再発。海綿状リンパ管腫であり、硬化療法を用いて治療
  6. その後何度か治療を繰り返し、小学校に入学する頃には症状が安定、そのまま保存療法へ
  7. 20歳の頃、切開部分がミミズ腫れのようになっていて、自転車に乗ってすれると出血するも放置
  8. 30歳の頃、出血回数が多くなり、皮膚科で相談したところ、小児期に通った大学病院に行くよう言われ、皮膚科を受診
  9. 30年前のカルテが残っていて、小さい子供がいたため、その場(外来)で表面に出た病変切除手術「また再発する可能性が高い」と言われる
  10. 32歳の頃、妊娠後期に再発。太ももが腫れ、痛みを伴う。「ホルモン変化によるもの」と言われ、妊娠中だったため、抗菌剤のみ処方
  11. 出産後、腫れや痛みがなくなる
  12. つい最近、再び腫れや痛みの再発

このような感じで、再発を繰り返してるんですが、痛みを伴っているため、炎症してるのは、ホルモンバランスの変化や疲れがたまっていたり、免疫が落ちていることが原因と言われ、子供が離れられる年齢になったら1週間ちょっと入院し、細かく検査し、手術で摘出した方が良いでしょうと言われています。

見た目的には、腫れは大きくないものの、体内にしこりを触って感じ取れるので、癒着がないかを心配されています。

ありがとうございました。周りで聞いたことがなかったため、実際に体験されている方の声は参考になりました。

最後に

  • 画像診断や病理検査でリンパ管腫と診断
  • 症状、腫瘍のある部位によって受診する科を選ぶ
  • 治療法として、外科的手術、硬化療法、保存療法がある
  • 2割前後再発の可能性もある
  • ほとんどは術後1年以内に再発

いかがでしたでしょうか?こんなにも再発を繰り返す私の場合は稀ですが、私の体験が少しでもお役に立てればと思い、今回お話しました。

問題は、見た目の問題だけでなく、腫瘍による支障がないか?ということです。気管付近など場所によっては腫瘍の肥大により手術が大掛かりになることもありますので、早目の受診をおすすめします。

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