尿検査のウロビリノーゲンとは

尿中に含まれるウロビリノーゲンとは、古くなった赤血球中のヘモグロビンがビリルビンという物質になり、それが腸内に送られ、腸内細菌によって分解されたものです。

このウロビリノーゲンを検査する事により、どの様な事がわかるのでしょうか?
また、この検査で異常値が出た場合にはどの様な病気が考えられるのでしょうか?

今回は、尿検査のウロビリノーゲンについてまとめました。

Sponsored Link

 

尿検査でウロビリノーゲンってなんで検査するの?

Tube

肝臓に障害がないかどうかを調べるのが、この検査の主な目的です。

ウロビリノーゲンは、元々、肝臓で生成されるビリルビンという物質で、肝臓から腸管に排出され、腸内細菌の作用によってウロビリノーゲンとなります。

その一部は便と共に排泄され、残りは腎臓に運ばれて尿と共に体の外に排泄される仕組みになっています。

問題になるのは尿の中に含まれる量で、増えすぎても、逆に減りすぎてもよくないとされ、肝臓や胆のう異常の可能性が高まります。

そこで、正常か異常かをみるために、エールリッヒ試験という検査を行ないます。

尿の中にエールリッヒ試薬を入れて色の変化を見るものですが、最近は試験紙を用いる方法も開発され、検査も楽に出来るようになりました。

Sponsored Link

ウロビリノーゲンの正常値と異常値は?

Woman (3)

・正常値
試薬をいれ、尿が5分後にピンク色になれば弱陽性(±)、正常です。

・異常値
5分後に沈んだ赤や鮮やかな紅色になれば陽性(+)、異常値です。
尿に中にウロビリノーゲンが増えすぎている証拠です。

また、どちらにも変色しない時は陰性(-)、これも異常と見なされます。
逆に、尿の中のウロビリノーゲンが減っている証拠です。

異常のとき考えらえる病気は?

0-08

・陽性の場合
潜在的な肝臓障害、実質的な肝臓障害、溶血性黄疸、溶血性貧血、熱性疾患、その他心臓疾患が考えられます。

・陰性の場合
胆石や腫瘍による胆管閉塞など。

 

ウロビリノーゲン測定で注意すべき点は?

Woman 4

この検査では、特に新鮮な尿を採取する事が大切で、自宅で行なうことは出来ません。

病院へ持ち込む過程でウロビリンという物質に変化してしまうからです。

また一日のうちでも午後、季節では夏、食事内容でもこの物質は多くなるので、1回だけの検査で判断するのは不可能とされます。

なお、激しい運動をした後や疲れすぎた状態、サルファ剤ほかの薬剤投与でも陽性(+)となり、逆に腸細菌が死滅している時は陰性(-)と出ることがあります。

検査の前には、以上のことに注意されるようにして下さい。

最後に

尿のウロビリノーゲン検査で異常があれば、直ぐに肝機能及び胆管系に関する検査が行なわれます。

血液による肝機能検査、そして腹部超音波検査、上腹部のCT画像診断、胆嚢胆管造影、肝、胆道シンチグラフィーなど、色々な検査をする事になってしまいます。

この様な大事に至る前に尿検査を行う事で、肝機能や腎機能の状態を知る事が出来、隠れた病気の早期発見につながることも少なくありません。

痛みもなく簡単に出来る検査ですので、一度お受けになる事をお勧めします。

 

Sponsored Link

 

関連記事はこちら