大腸内視鏡の検査を受ける事になると、下剤や洗浄液を飲んだりして腸内を綺麗する必要があるので前処置を行う事になります。前処置の方法によっては、最大で2日前から検査がスムーズに行えるように体内の準備をします。
しかし、中には前処置が上手く出来ずにいわゆる「前処置不良」になる事があります。前処置不良になると、少なからず受ける人に負担が掛かってしまう事でしょう。
大腸内視鏡の前処置不良とは?
大腸内視鏡の前処置不良とは一体どんな事でしょうか?それは大腸内視鏡の検査をする前に大腸内を綺麗にする為に前処置を行いますが、その時に腸内を綺麗に出来ず便が多く残ってしまう事が前処置不良です。
元々、前処置を行っても100%完全に前処置が出来る訳ではありません。しかし、しっかりと前処置が出来ていれば小さいポリープを発見する可能性が高くなります。
逆に前処置が不十分だと、便が大腸内に残ってしまい小さいポリープだと隠れてしまい発見する事が難しくなります。発見が遅くなると病気が進行してしまうので、出来るだけ便を残さず検査をする事が大事になってきます。
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前処置不良となった場合はどうなる?
中断後、前処置用のスペースに戻り再び腸洗浄剤を飲んだり浣腸をしたりして腸内を綺麗にするような処置が取られます。そして、便が尿のような黄色の水が出るようになってから再度検査を受ける事になります。
前処置不良の原因は?
前処置不良の原因は色々あります。一例ですが、以下のような原因があります。
下剤や洗浄液の効きが悪い
下剤や洗浄液は、受ける人によって効きが良かったり悪かったりします。その為、効きの悪い人には更に洗浄液を追加したり、浣腸をする場合があります。
便秘
個人差という面では、便秘というのも同じです。便秘の人は便が出にくいので、下剤や洗浄液が効くのに時間が掛かったり普通の人よりも効果が出にくい場合があります。その場合も洗浄液を追加したり、浣腸をしたりして排便を促します。
繊維質の多い食べ物を食べた
大腸内視鏡を検査する時に病院から食事についての注意を受ける場合がありますが、繊維質の多い食べ物は腸内に溜まりやすいです。その為、前処置をしても腸内に便が残ってしまい前処置不良の原因になる可能性があります。
病院によっては、低残渣食という繊維質の少なく便が残りにくいような食事を提供する事もあるのでその場合には食事の心配はなくなります。
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さいごに
- 大腸内視鏡の前処置不良とは、大腸内に便が多く残ってる状態の事を言う
- 前処置不良となった場合、検査は中断となる
- 前処置不良の原因は色々あるが、食事は自分で気を付けると良い
大腸内視鏡の検査は、少しの異常では自覚症状が出ないので病気が進行してからの発見となってしまうケースが多い為に大事な検査です。しかし、前処置をしなければ検査は受けられないのでしっかりとした前処置をしてから検査を受けるようにしたいですね。
病院としても、なるべく前処置不良にならないように残渣食の提供や下剤・洗浄液の適切な飲み方を指導してくれる事が多くなってきました。