最近健康について気になり始めたという方は、人間ドックというのは何歳になったら受けるべきなのかなと悩んでいませんか。わたしも若い頃から人間ドックを受けてきていますので、どのようなコ―スの違いがあるのか等は、分かっているつもりです。
もし貴方が受けるとしたらどんなコ―スがあるのかとか気になっているでしようね。人間ドックは、年齢別でコ―スや検査項目も異なっているのです。それでは、人間ドックのコ―スやその選び方等についてご紹介しますね。
人間ドックのコースにはどんなものがあるの?
人間ドックは、一般的には二段構えになっていて基礎検診を行なう基礎ドックと任意検診の専門ドックとなっています。
基礎ドック
日帰りコース
基本的には、2時間から3時間ぐらいで終了します。検査項目は、次のようになっています。
- 一般検査・・・問診、診察、身体、計測
- 循環器・・・・血圧、心拍、心電図
- 呼吸器・・・胸部X線、肺機能
- 腹部・・・・腹部超音波
- 消化器・・・胃X線透視、胃内視鏡、便潜血
- 眼科・・・・視力検査、眼圧測定、眼底撮影
- 聴力・・・・聴力検査
- 血液・・・・血液型、血液一般、凝固系、血清反応、代謝系(糖質、脂質、尿酸)、腫瘍マーカー、肝臓機能・胆嚢機能、肝炎ウィルス、膵臓機能、腎臓機能
- 尿・・・・・尿路系(尿定性)、尿路系(尿チンサ)
- 婦人科・・・子宮がん検診、乳がん検診
病院によってより簡単な検査になる場合もあります。
専門ドック
レディース
女性に必要な検査を日帰りコースに加えてセットにしたもので女性向けに充実したコースとなっています。マンモグラフィ撮影や乳房触診、卵巣エコー、子宮頸部細胞診、内診、腫瘍マーカーをセットしたものです。
脳ドック
脳ドックでは、高度な医療機器で早期に脳動脈瘤等を発見して、治療につなぐことができ脳卒中を未然に防ぐことが可能です。
肺がんドック
通常のレントゲンでは分かりにくいような微小な肺がん等の疾患を専門医による精度の高い診察と高度な医療機器とで早期発見が可能です。
大腸がんドック
腫瘍マーカーAFP・CEA・CA19-9がコース内に含まれており、内視鏡等の検査を行ないます。
糖尿病ドック
糖尿病に特化したコースで、境界型やインスリン非依存型の早期発見を行ないます。
1泊2日、2泊3日、2泊3日フルコース
スケジュールをゆとりあるものにしてきめ細かな検査で徹底的にチェックします。
専門ドックでは、ご自分の現状に一番必要な検査を相談してどのようなものを組み合わせる必要があるかを見極めることが大切です。
人間ドックのコースの選び方は?ポイントは?
病院まかせにしない
検査内容は病院によって違ってきます。
病院ごとに脳外科が専門だとか異なりますので、自分に必要な人間ドックの検査メニューの組み方ができることも重要です。また、その検査ができる設備のある病院で人間ドックを受けましょう!
検査の組み合わせ
何でも全部検査すればいいというのではなく、例えばX線の被ばく量等も考慮し、不必要に体に負担をかけないことです。
人間ドックの検査は、一般の日帰りコースでも4万円近くかかり保険が適用になってもかなりな金額になりますよね。でも、命にかかわることですから定期的に受けたいものです。そこで、毎年受けるべき検査と何年かおきに受ければいいものを医師と相談して検査することをお勧めします。
気になる点を検査選びに反映
年齢や性別、健康診断で問題になった項目があるかどうかとかがん家系であるというような危ないところというのは、個人によって違います。例えば、運動をした時などに胸の苦しくなると感じる方は、徹底的に心臓をチェックする必要があります。
今の自分が重点的に検査すべき点は、どのような項目なのかをおおまかに理解した上で、必要な検査メニューを提供できる病院を選択しましょう。
[adsense]
年齢別おすすめの人間ドックのコースは?
30代
胃や大腸消化器系のがんや糖尿病の検査が入っているコ-スを選択するのがポイントです。女性は、乳がんや子宮がん項目をチェックしましょう。
人間ドックを始めるのに良い年代ですので、3年から5年に一度くらいは、受けましょう。
40代
動脈硬化や糖尿病等の生活習慣病が表面化してくる年代となりますのでこの検査の入っているコ-スを選択しましょう。腹部の臓器すべてを超音波検査でスクリーニングもした方がいいですよ。
定期的に人間ドックをすべき年代ですから、2年から3年に一度は受けましょう。
50代
3大疾病であるがんや脳血管疾患、心疾患の徹底検査が必要ですよ。全身をチェックできるPETやCT、MRI等ができる病院を選択してコ-スを決定しましょう。女性の場合は、骨粗しょう症の検査が入っているものにしてください。
受診頻度も短くすべきですね
60代
あらゆる部位において病気のリスクが高まる年代ですので、幅広く検査項目が選べる所で受診頻度も短くすべきですね。できれば、全身スクリーニングができるPET検査も一度は受けておきましょう。
このような点を踏まえて、人間ドックを選び病院任せにはしないでくださいね。
最後に
- 検査の組み合わせ・・・定期的に受けるものと不定期でよい項目を選び、体への負担や経済的な面も考慮してコースを選択する。
- 病院まかせにしない・・病院ごとの得意分野や検査機器設備を考慮する。重点的に人間ドックで調べるべき点を重視
- 気になる点を検査選びに反映・・年齢や性別、健康診断で問題になった項目やがん家系等も考慮して検査。必要な検査メニューを提供できる病院を選択
いつまでも元気で過ごせるように検査内容のポイントや事前の検査等も確認する必要がありますね。
今のところ体の調子が悪いわけではないけど、人間ドックを検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。