先日、祖父を診察して貰った時に医師からそう勧められました。祖父も検査をするべきと思ったらしく、すんなり受けるような感じで返事をしました。
ですが、私は以前経験したのですが、大腸内視鏡検査には前処置がありそれが結構苦手でした。私が苦手だったその前処置を、高齢者の祖父が受けられるのか…とっても心配です。
今回は大腸内視鏡の前処置に関して、高齢者には負担にならないのか?や、その負担を軽くする為の処置はあるのか?など私が気になった事を調べてみました。同じように不安に思ってる方は、是非読み進めて貰ったらと思います。
大腸内視鏡の前処置は高齢者には負担?
大腸内視鏡の前処置は、大腸を綺麗にしてから検査をする為に行われる処置の事です。
その処置方法は下剤や洗浄液を服用するのですが、その下剤が高齢者には飲みにくい為に飲むのに時間が掛かったり言われた必要な量を飲めなかったりします。
また、飲めたとしてもその後に腹痛や吐き気がする場合に耐えられるかどうかも不安になる事でしょう。更には下剤は飲めたのに、便秘で便が出にくくて検査するまでに時間が掛かるのも高齢者には負担になります。
体力が低下している高齢者だからこそ、必要な前処置がかえって負担になってしまう事でしょう。
[adsense]
高齢者への負担を軽くするための処置は?
洗浄液が飲みづらい
- 検査2日前に下剤を服用
- 検査前日は医療機関から支給される検査食(検査専用の食事)を取り、夕食後に下剤を服用
- 検査当日は朝食は食べず、病院へ行き数回浣腸
検査食と呼ばれる低残渣食と下剤を使う事で、洗浄液を服用する必要がありません。
便が出にくい
- 3~4日前から繊維質の多い食材を避けたり、検査食を取るようにする
- 通常の人よりも多くの下剤を服用する
便が出にくいのは様々な理由がありますが、数日前から対応する事で検査当日までに便が出やすい体の状態にしていきます。
高齢者向けの下剤
下剤は4種類ありますが、高齢者に飲みやすい下剤はニフレックという液剤です。
このニフレックは、パックに水を2000ml入れて約2時間かけて飲む下剤ですが、服用方法が簡単で、正確な検査が期待できるのもメリットです。
少しレモン風味なので飲む人の好みで好き嫌いが分かれるのがデメリットですが、コップ1杯程度をはじめの3杯程度は15分以上かけてゆっくりと飲み、その後は1杯10分で飲めば良いので他の下剤よりは楽に飲めます。
関連記事)大腸内視鏡手術の前日の食事は?食べてはいけないものはコレ!
そもそも大腸内視鏡は高齢者に必要?
大腸内視鏡の検査では、癌などの病気が発見出来るので必要な検査なら受けるのが勿論良いです。
しかし、体力が低下している高齢者にはどうしても検査を受けるリスクが大きくなります。例えば下剤で脱水症になったり、合併症を引き起こすケースもあります。
あまりに高齢の方なら、無理をさせずに検査を受けさせない事も選択肢のひとつではないかと思います。しっかり医師と相談をして、本当に受けるべきなのかを決めましょう。
さいごに
- 体力が低下している高齢者だからこそ、必要な前処置がかえって負担になってしまう
- 高齢者への負担を軽くするための処置は色々あるので、負担を減らす為に医療機関へ相談してみて
- 大腸内視鏡は高齢者にはリスクが多く、年齢が高い程受けるかをよく吟味する必要がある
高齢者にとっては検査を受ける事自体も負担になりますが、前処置まであると更に負担が増えてしまうので家族はとても心配です。
祖父は年齢の事を考慮すると受けさせるのは不安なので、もう一度医師と相談して決めようと思います。