健康診断などで、「コレステロール値が高い」と言われても、その事自体への自覚症状なども無い為に、そのままにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、この状態を放置しておくと動脈硬化などへの要因となり、大変な事になりかねません。
そこで、どうしてコレステロール値が高くなってしまうのか、その原因を知り、適切な処置を取る事が大切になります。
ここでは、『悪玉(LDL)コレステロール値の高い原因』についてまとめました。
悪玉(LDL)コレステロール値が高い原因は?
悪玉(LDL)コレステロール値が高くなる原因には、色々な要素が含まれていますので、それらの原因を以下に説明して行きます。
✔ 遺伝的な素質がある。
―親からの遺伝によるもので、『家族性高コレステロール血症』と呼ばれます。
悪玉コレステロールが高くなってしまう遺伝子を両親、又は、父親か母親から受け継ぎ発症するものです。
✔過食
―コレステロールの70-80%は体内で合成されて作られ、20-30%が食べ物から作られます。
通常は食べ物から摂られるコレステロールの量が多くても、体内で合成されるコレステロールの量を上手く調整し、コレステロールの増加を抑える事が出来ます。
しかし、食べ過ぎてしまい、コレステロールの調整が出来ず、余ってしまうと体内でコレステロールに合成されてしまい、悪玉コレステロール値が上がる原因となります。
✔アルコール
―摂り過ぎてしまうと中性脂肪が増加し、善玉コレステロールは減り、悪玉コレステロール値が上がる原因となります。
✔ ストレス
―強いストレスを抱えると、副腎皮質ホルモンの分泌が活発になり、血液中の悪玉コレステロールを増やしてしまう原因となります。
✔ 原因を引き起こす何らかの病気がある、薬の服用
―主な病気としては、糖尿病、甲状腺機能低下、腎臓の病気、等があります。
この他にも、肥満、運動不足、喫煙、等の食生活や生活習慣との関わりも大きいとされています。
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悪玉(LDL)コレステロールが高いと何が問題?
悪玉(LDL)コレステロール値が高いと、動脈硬化を引き起こす可能性があり、さらに、生命に関わる危険な病気を招く恐れもあります。
この場合の動脈硬化は、脳や心臓などの太い動脈に起こるもので,『粥状動脈硬化』と呼ばれます。
これにより、引き起こされる病気には、狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、腎動脈硬化症があります。
悪玉(LDL)コレステロールの正常値は?
悪玉コレステロールの正常値は、血液中の血清LDLコレステロール値が120mg/dl未満と定められています。
*境界域 120-139 治療対象
*異常値 140以上 脂質異常症
最後に
コレステロールにも善玉と悪玉の2種類がありますが、悪玉と名前がつくだけの問題点があるのが悪玉(LDL)コレステロールです。
人間ドックなどで悪玉(LDL)コレステロールの高値を指摘された方は、まず食生活を中心とした生活習慣を見直しましょう。