子供の虫歯、歯医者でじっと診察や治療なんてできない!なんて子も多いと思います。
うちの子もそうでした。診察台に座る前から暴れ、衛生士さんと母親である私と3人かかりで押さえての診察。しかも、その歯が虫歯となると治療も大変で、「最悪、治療が厳しい場合は全身麻酔対応の歯医者をしょうかいすることになるかも。」と言われたくらいでした。
そうやって、なかなか治療に踏み切れず、虫歯を放置してる子もいるのではないでしょうか?ですが、子供の乳歯の虫歯を放置すると、次にはえてくる永久歯にも影響がでてしまうんです。
- 子供の歯について
- 永久歯が作られる時期
- 乳歯の虫歯を放置すると、永久歯への影響は?
以上についてご説明したいと思います。
子供の歯について
8カ月頃 | 下の前歯から乳歯が生えてきます。 |
3歳頃 | 上下各10本ずつ、合計20本の乳歯咬合の完成。 |
6歳頃 | 6歳臼歯の萌出。(奥歯) |
13歳頃 | 上下各14本ずつ、合計28本の永久歯の咬合の完成。(親知らずは除く) |
個人差はありますが、だいたいこれ位の年齢で乳歯が生え、完成し、永久歯に生え変わって行きます。
永久歯が作られる時期は?
永久歯は、お母さんお腹の中にいる胎児の時から作られ始めていて、永久歯が完成するまでだいたい10年かかると言われています。なので、歯のX線写真を撮ると、乳歯の下に永久歯がスタンバイしてるのが分かるんです。
歯は完成してから口の中に出てくるのではなく、口の中に出てきてから成熟し、完成するんです。なので、歯ができて2~3年の間は特に虫歯になりやすいため、注意する必要があるんです。
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乳歯の虫歯を放置すると、永久歯への影響は?
- 弱い永久歯が生えてくる可能性
- 永久歯の萌出位置に異常が出る可能性
- 物を噛む働きや、発音に影響が出る可能性
- 硬いものを噛めないことによる偏食の可能性
- 顎の発達に影響が出る可能性
乳歯の虫歯の炎症が、顎の骨にまで影響し、そこでも炎症が起こると、更にその下にスタンバイしてる永久歯にまで影響が出るんです。
その影響とは、永久歯が怪我をしたような状態で生えてくるため、虫歯になりやすい弱い歯だったり、歯の表面がガタガタしてたり、ザラザラしてたり、更には変色してたりということもあるんです。
また、虫歯をよけて生えようと永久歯が動いてしまい、歯が近心移動するため、歯並びの悪さの原因ともなります。
関連記事)歯並びが悪いと矯正が必要?大人と子供では治療期間が違う?
最後に
- 永久歯は、お母さんのお腹の中にいる頃から作られ始めてる
- 乳歯の下には永久歯がスタンバイ
- 乳歯の虫歯を放置すると永久歯にも影響が出る
- 永久歯への影響は、弱い歯・不正咬合の原因・噛む力や発音異常・偏食や顎の発達にも影響
子供の虫歯は、まだ我慢できない子にとって辛い治療となります。なので、虫歯を作らないのが1番です。小さいうちは自分でうまく歯磨きもできないため、親が仕上げ磨きしてやることが大切です。普段から歯磨きに慣れ親しむことも大切で、歯医者へのトラウマを作らないようにしましょう。
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