わんぱくな子供に多い怪我に、歯の外傷があります。
先日、長男の友達が学校の遊具で歯を強打し、歯が折れてしまいました。しかも、7歳の前歯・・・永久歯です。急な怪我に親も慌ててしまいますよね。
そこで今回は、子供の歯の外傷について・・・
- どこで歯を怪我することが多い?
- 乳歯が折れたら永久歯に影響はないの?
- 永久歯が折れた時はどうしたらいい?
以上のことについて、いざという時慌てない対処法をご説明したいと思います。
どんな所で歯の怪我をするの?
家庭や幼稚園、保育園、公園や道路で起こることが多い歯の外傷。中でも3歳までに多いのが家の中なんです。また、大きくなると、幼稚園や保育園、学校で怪我をすることが多くなります。
家の中
- ベッド
- おもちゃ
- 机
- イス
- 窓や戸
- 玄関
- 階段
- 風呂場・洗面・トイレ
- 縁側・ベランダ
特に小さい子の場合、ベッドや椅子、縁側や階段から落下したり、転んで机やおもちゃ、椅子などで打って外傷につながることが多いようです。
幼稚園・保育園・学校
- 滑り台
- その他の遊具
- スポーツ
- 段差
- 雑巾がけ
- イス
- 窓・戸
- 階段
友達とふざけて暴れたり、押し合ったりして転んで打ったりして外傷につながることが多いようです。
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乳歯の外傷による永久歯の影響
- 歯冠部の発育異常
- 歯根部の発育異常
- 分離成長歯
- 永久歯胚の腐骨分離
- 萌出時期および萌出位置の異常
歯冠部の発育異常
- エナメル質の石灰化不全(歯が黄色または褐色の着色があったり、白斑があったり)
- エナメル質の減形成
- 歯冠の変形
歯根部の発育異常
- 歯根の変形
- 歯根の発育停止
- 歯根の複根化
乳歯の時の怪我の年齢や状況により、どの程度の影響が出るのかは、その時点では分かりません。ひどい場合は、歯の発育が途中で止まってしまったり、永久歯が生えてくる時期や位置に異常が起こる場合もあります。
永久歯の外傷の治療は?
永久歯が折れた場合
歯が大きく折れた場合は、その折れた歯のかけらを使って自然な冠修復が可能です。折れた歯を歯医者に持ってくるのが1番いいでしょう。ない場合は、かぶせることになります。
曲がったり落ち込んだりした場合
曲がったり、歯が中に落ち込んだりしてしまった場合は、歯を引っ張り出し、元の位置に戻すことも可能です。
歯が抜けてしまった場合
歯が抜けてしまった場合は、その抜けた歯を歯医者に急いで持ってくるのが1番です。ですが、抜けた歯が乾燥してしまうと、歯根膜の生存率が悪くなり、くっつけることが難しくなります。自分で元の位置にグイっと差し込むように戻せればいいんですが、それはちょっと怖いですよね・・・。
抜けた歯の保存方法
- 冷たい牛乳に入れる
- 歯牙保存液に入れる
- 生理食塩水に入れる
- 水に入れる
まず、落ちた歯を水でサッと洗います。身近にあるもので1番いいもの冷たい牛乳です。また、学校などの場合は、保健室にある歯牙保存液に入れておくのがいいでしょう。牛乳も液もない場合は、生理食塩水に入れるのがおすすめですが、何もない場合には、水に入れ、とにかく急いで歯医者に持って行くことが大切です。
最後に
- 家庭や幼稚園、保育園、公園や道路で起こることが多い
- 乳歯の外傷は怪我した時点ではどのような影響がでるのか分からない
- 永久歯が折れた場合は、乾燥を防ぎ、折れた歯を牛乳に入れて歯医者に持って行く
話しを聞いただけでも痛くなりそうな歯の外傷。歯は一生使うものですからとても大事なものです。小学生になって、スポーツをする際などには専用のマウスピースを作っておくのも良いでしょう。