流産というとよく耳にする言葉かと思いますが、少子化問題を抱える日本では深刻な問題となっています。
実は私も流産を経験しているんですが、1回だけではなく、3回初期の流産を繰り返しました。ですが、いくつかの病院を回り、検査し、治療し、今では2人の子の母になれました。
私は、不妊病院で出会った方に「妊娠出来てるだけいいじゃない」と言われ、大変傷ついた経験があるんですが、子供を望む人にとっては不妊も大変辛いことですが、せっかく授かった命が育たない流産も大変辛く、自分の事も責めがちです。
今回は、流産について、以下の事についてご説明したいと思います。
- 流産の頻度
- 流産の種類
- 流産の原因
- 年齢も関係する?
流産とは?流産になる頻度は?
流産とは
流産は22週未満の妊娠の終結で、何らかの原因によって妊娠が継続できなくなったことをいいます。
流産になる頻度
全妊娠の約15%の人が流産するというほど多く、7人に1人が流産していることになります。
結婚したら当たり前のように妊娠し、妊娠したら子供が生まれる・・・これは当たり前のことではなく、妊娠したくてもできない人、妊娠しても出産までたどり着けない人は多く、妊娠出産って本当に奇跡なんです。
流産にはどういうものがあるの?
- 稽留流産
- 化学流産
- 不全流産
- 完全流産
- 進行流産
- 切迫流産
稽留流産
胎児がお腹の中で成長がストップし、亡くなってしまってることをいいます。心拍が確認できないままだったり、心拍が止まったりということがあります。お腹が張るような自覚症状がある人もいますが、ほとんどの場合、自覚症状がありません。
化学流産
妊娠検査薬で陽性反応が出たのに、生理が来てしまい、受精したのに着床しなかった状態をいいます。ほとんどは自覚症状がなく、妊娠にすら気付かなかったという場合もあります。
不全流産
下腹部痛や出血があり、流産したけど、まだ子宮内に残留物が残ってる状態の事を言い、手術で内容物を取り出す処置をしたり、子宮収縮剤や抗生物質を用いる場合もあります。
完全流産
下腹部痛や出血などで流産が起こってしまい、子宮内の胎児や胎盤が完全に出てしまった状態をいいます。
進行流産
流産が起こり、進行している状態をいい、下腹部痛や出血、子宮頸部が開いてしまった状態で、これが完全に出てしまった完全流産か、残留物がある不全流産かで処置方法が変わります。
切迫流産
流産が起こりかけてる状態をいい、出血や下腹部痛、お腹の張りがあるものの、まだ赤ちゃんは成長している状態で、安静にしたり張り止めの点滴をし、入院になることもあります。
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流産の原因とは?
- 胎児側因子が原因
- 母体側因子が原因
- 男性因子が原因
- 夫婦間因子が原因
- 原因不明
流産の原因は、検査しないと分からないことが多く、流産したからといって特別な治療はせず、次の生理を待って、再び妊娠を試みますが、妊娠するには3回ほどの生理を待って妊娠を試みた方が子宮が安定して、次の流産につながりにくくなるとも言われています。
胎児側因子
妊卵の染色体異常、胎児側付属物異常、多児妊娠などが原因として考えられます。
母体側因子
染色体異常、外傷、その他の原因が考えられ、詳しくは検査をすることで判明する場合もあります。
男性因子
染色体異常などが考えられ、染色体や精子を調べる検査で原因が判明する場合があります。
夫婦間因子
血液型不一致などがあり、検査をしてもなかなか分かりにくい原因の1つです。
子宮筋腫も流産の原因の1つになりうると言われています→子宮筋腫の場合流産のリスクは?予防方法はある?
年齢も関係あるの?年齢による流産の増加
- ~34歳
- 35歳~39歳
- 40歳~
~34歳
- 流産率:15%
- 胎児の染色体異常:4~6%
35歳~39歳
- 流産率:17~18%
- 胎児の染色体異常:10%
40歳~
- 流産率:25~30%
- 胎児の染色体異常:20~25%
最後に
- 流産は22週未満の妊娠の終結
- 妊娠をしたことのある7人に1人が流産を経験
- 流産にはいくつかの種類がある
- 胎児側・母体側・男性側・夫婦間の原因があるが、中には原因が分からない場合もある
- 流産の6~7割は胎児側の染色体異常が原因
- 年齢により流産の可能性、胎児の染色体異常率が上がる
私は、1度ならず3度の流産を繰り返したことで、不育症と診断され、私のありとあらゆる検査をしても原因が分からず、主人の検査も同様で、夫婦共の染色体検査をしても異常はなく、最後に「血液型不一致」が考えられるという曖昧ではありますが、そういう原因が判明しました。
ですが、そのような私でも、治療をすることで、2人の子供の母となることができました。