これって高血圧!?
普段は高くもなくあまり気にしていない血圧なのに、たまたま測ってみたら意外と高い数値に焦った!!
という人も多いんじゃないでしょうか。
私の主人がまさにそれで、何気なく会社に置いてある血圧計で測ったら高血圧に入る数値で驚いていました。
とは言っても数値が高いだけでとくに変わった症状はありません。
ちなみに高血圧の範囲とは…
とされています。
もう年なのかな?
と思う人は多いと思いますが、調べてみるとどうやら「年だから」で片付けてはいけなさそう…。
今回は、
- 急な血圧の上昇の原因
- 急に血圧が上がっても自覚症状ってないの?
- 一時的に上がっているだけなら気にしなくてもいいの?
- 何か病気の可能性はある?
など、急激に上がった血圧についての疑問点をまとめてみました。
急な血圧の上昇!原因は?
- ストレス・緊張
- 更年期によるホルモンの変化
- 産後高血圧
- 正しくない測り方
- 風邪
急な血圧の上昇の原因はこのようにいくつもあります。
実はちょっとしたことで血圧って上がることがあるんです。
ストレス・緊張
血圧というのは一日中一定ということはありません。
むしろ、ちょっとしたことで変わります。
ですからストレスや緊張といった、心が不安定なときは血圧も不安定になりやすいのです。
「自分は何かの病気ではないか?」
と心配したり、高血圧になったこと自体を不安に思ったりするだけでも血圧は上がります。
またストレスや極度の緊張などで過換気となったり、パニック発作を起こした時にも血圧が急上昇することがあります。
家庭で測ると正常値なのに、病院で測ると高血圧の域に!
という白衣高血圧症の人もいます。
また、仕事が忙しくストレスや疲れが溜まっていても血圧上昇の原因に。
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更年期によるホルモンの変化
更年期は女性ホルモンの分泌が低下します。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが乱れ、それにともない血圧をコントロールしている自律神経の働きも乱れるので、高血圧になりやすいとされているんです。
私自身もそうなのですが、若い頃から「自分は低血圧だ」と思っている女性でも、更年期になると高血圧になる可能性があります。
ただの体調不良だと思っていたら更年期だったということがあるので、高血圧で動悸やめまい、頭痛などの症状があらわれた場合は受診してください。
またピルを服用している場合、血圧が上がることがあります。→ピルの副作用で高血圧になる?下の血圧に注意!
産後高血圧
妊娠中に高血圧になる人がいます。
ほとんどの場合、産後に自然と直りますが、回復が遅れて中には高血圧の状態が続く人も。
高血圧が産後12週間を超えても続く場合、妊娠中の高血圧とは区別して「産後高血圧」といいます。
妊娠中高血圧でなくても、産後のストレスや疲労、出産を機に高血圧になる人もいるので注意が必要です。
正しくない測り方
寒い部屋で計測すると普段よりも高い数値になることがあります。
また、測定直前まで動いていると血圧が高くなっていますので、測る前に椅子に座って休憩してくださいね。
何か考え事をしたり、落ち着かない状態で計測したりすると正しく計測できないので、リラックスしながら測りましょう。
正しい血圧の測り方はこちら→家庭での正しい血圧の測り方は?左右差・姿勢・血圧計のタイプも解説
風邪
風邪を引いたときにも血圧は高くなります。
しかしこれは一時的ですので、風邪が治れば血圧も正常に戻るでしょう。
ただ、普段血圧の高くない人が風邪を引いて高血圧になると、普段の風邪よりも症状が重く感じられます。
また頭痛など、体に痛みが出ているときにも血圧が高くなることがあります。
ただもし頭痛が症状として出ている場合、それが血圧が上昇したから出ているものなのかそうではないのかを見極めることも大切になってきます。→高血圧で頭痛が起こることもある?その場合の対処法は?
突然血圧が上昇したときに自覚症状ってある?
私の主人もそうでしたが、何気なく血圧を測ってみると高かったという人が多いです。
症状が見られたら、自分の体調の変化にも気づきやすいですが、急に血圧が上昇してもほとんどの人は気づかないということですね。
別件で病院を受診して血圧測定したら、そこで初めて自分の高血圧に気づいたという人もいるくらいです。
対処法は?
急激な血圧の上昇の場合はとにかく安静にすることです。
それでいつもの正常の血圧に戻れば特に治療の必要はありませんし、高血圧だとも診断されないでしょう。
そうなんです!
そのためには普段から血圧を測る習慣をつけましょう。
基本は朝晩の2回測定。
また日常を振り返り、生活習慣の見直しをはかってみましょう。
血圧を下げる方法はこちら→【まとめ】下の血圧が高いときの下げる方法!運動・食べ物・飲み物について
病気の可能性は?
一時的な血圧の上昇ならとくに問題はありませんが、まれに病気だったということもあります。
めまい・動悸、頭が重いなどのほかに、以下のようなはっきりとした自覚症状がある場合にはすぐに医療機関を受診してください。
- 激しい頭痛
- 手足のしびれ
- けいれん、意識障害
- 視力障害
- 嘔吐
- 胸、背部痛
高血圧緊急症や切迫症、褐色細胞腫などすぐに血圧を下げる治療を開始しないといけない疾患もあります。
副腎髄質、あるいは脊髄に沿っている交感神経節細胞にできる腫瘍です。
腫瘍からホルモンが分泌され、この作用で血圧上昇を含め、さまざまな症状があられます。
多くは良性ですが、まれに悪性の場合も。
いつも違う症状が出たり、とくに血圧の下の数値が120mmHgを超えるような場合は注意してください。
参考文献:高血圧治療ガイドライン2014 P10.11.18.50〜52
最後に
- 一時的な血圧の上昇の原因はさまざま
- 日頃から血圧を測定することで高血圧か判断できる
- まれに病気が隠れていることもあるので自覚症状に注意!
いかがでしょうか?
何度も言いますが、一時的な血圧上昇にはさまざまな原因があります。
もし一時的なら心配ありませんが、常に高いようであれば高血圧によって病気を引き起こす可能性があります。
最初は自覚するのが難しいかもしれませんが、高血圧の疑いがある場合は日頃からチェックしておくことで早期に対処ができます。
気まぐれで測定してみて焦った方はぜひ、リラックスした状態で定期的に測定してみてくださいね。