戦後、日本人のがんの死亡率は増加を続けており、1981年に脳血管障害や心疾患を抜いて死因の1位となりました。

2010年にがんで亡くなった日本人は35万人で、日本人の3人に1人はがんで亡くなります。そして、2人に1人はがんに罹ります。

国によってかかりやすいがんの罹患率や死亡率は異なります。今回は、日本人はどんながんにかかり、死亡に至りやすいのかをまとめました。


日本のがんの死亡率

先ほど述べた通り、日本人の死因の1位は「がん」によるものです。
中でも死の原因となる「がん」の順位は以下の通りです。

1位 肺がん
2位 胃がん
3位 大腸がん
4位 肝臓がん
5位 膵臓がん
(※男性の場合です。)

昔からこの順位であったわけではありません。
生活習慣の変化などにより、以前と比べると順位には変動があります。

まず、元々日本人は胃癌の死亡率が最多でしたが、1990年代に肺癌が抜き、その後も肺癌は年々増え続け1位を維持しています。

胃癌が減った原因としては、癌の発病を促進するピロリ菌の保菌者が減ったことが挙げられます。

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また肝臓がんも減少傾向であり、これも肝臓癌の原因となる肝炎ウイルスの保菌者が減っていることが原因です。

逆に、大腸癌は食の欧米化に伴い年々増え続けています
食の欧米化は大腸癌だけではなく、いわゆる生活習慣病・成人病をも増やしています。

生活習慣病を放置しないために

日本人の死因は、上述のように「がん」ですが、それ以下の順位は以下のようです。

1位 がん(悪性新生物)
2位 心疾患
3位 脳卒中

がんと並んで死亡率の高い、脳や心臓・血管の病気は、高血圧や、メタボリックシンドローム、喫煙などをリスク因子として、動脈硬化・高脂血症などを引き起こし、脳梗塞・脳出血、心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こします。

心臓や脳の動脈硬化がどのくらい進んでいるのかは、なかなか普段の健康診断だけではわからないもので、CTやMRIなどの画像診断を付け加えてはじめてわかることも多々あります。

そういった病気を初期の段階や症状が起こる前(特に心臓や脳の場合は即命に関わることもあります)に見つけるためにも、人間ドックを上手く利用しましょう。

まとめ

日本人の死亡の原因となるがんの種類についてまとめました。

2人に1人はがんに罹る時代です。早期発見すれば、がんは克服できる可能性が高くなります。

また、「がん」だけじゃなく血管の病気も予防することが大事です。




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