日本での患者数がどんどん増加している糖尿病。症状を放置すると、様々な病気を引き起こす原因となり、日々の生活にも支障がでてきます。
うちは祖母が糖尿病で、毎日の薬のコントロールや食事制限、定期的な通院と大変で、何より辛かったのは、好きなものが食べられないこと!と言っていました。
そこで、今回は、
- どうして糖尿病になるの?その原因は?
- 糖尿病はどういう人がなりやすいのか、痩せてる人は大丈夫なのか?
といったことをお話したいと思います。
どうして糖尿病になるの?原因は?
インスリンの役割は?
インスリンは、膵臓で作られた以内に送られるホルモンの一種です。
このインスリンは体内で唯一血糖値を下げる役割をしているものになります。普通、上の図のように膵臓からインスリンが出て、血管の中にあるブドウ糖がインスリンの働きによって細胞に入っていきます。
それが、膵臓から出てくるインスリンの量が少ない、またはインスリンの働きが十分でない、そうなると、細胞に入っていくブドウ糖が減り、結果、ブドウ糖が溢れ、血糖値が上がり、高血糖状態となるんです。それが糖尿病です。
糖尿病になる仕組み
上で説明したように、インスリンの量が足りなければ、血管内に残ってるインスリンも十分な働きができなくなります。結果的に、ブドウ糖が血管にたまり血糖値が上がるため、糖尿病になるんです。
- インスリンが減ったり働きが不十分になる
- 細胞に入るブドウ糖が減る
- ブドウ糖が血管に溢れる
- 血糖値が上がる
糖尿病になりやすい人って?
肥満の人と、そうでない人とでは、脂肪細胞の形や量も違います。肥満の人は脂肪細胞が多く、また細胞自体が大きいのが特徴です。
すると、脂肪組織も大きくなります。
- インスリンの作用を助ける善玉アディポカイン
- インスリンの作用を邪魔する悪玉アディポカイン
肥満の人は、悪玉が多く、善玉が少ないんです。従ってインスリンがきかなくなり、血糖値が上がり、糖尿病になりやすいというわけです。
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痩せてるひとは大丈夫?
インスリン分泌量が少ない体質だと血管内に十分なインスリンが出てこないため、糖尿病になりやすくなるんです。
インスリン分泌量が少ない原因
- 食事量が多すぎ
- 運動不足
- 糖分の摂り過ぎ
- 家族に糖尿病の人がいる
以上のような原因が考えられます。また、これ以外でも妊娠中に妊娠糖尿病だった人が、加齢に伴い再び糖尿病を発生する可能性があると言われています。
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最後に
- インスリンが減ったり働きが不十分になると細胞に入るブドウ糖が減り、ブドウ糖が血管に溢れ血糖値が上がり、糖尿病になる
- 肥満の人が脂肪組織が大きいため、糖尿病になりやすい傾向にある
- 痩せてる人がなりにくいというわけではない
- 遺伝や食生活が原因で糖尿病になることもある
糖尿病の原因と仕組みや傾向をご理解頂けましたでしょうか?特に、食べてすぐ横になる、「食っちゃ寝」はよくありません。活動的な人に比べ、そのような生活をしてる人は2倍以上の確率で糖尿病になりやすいと言われているんです。
また、逆を言えば、適度な運動、規則正しい食生活で糖尿病を予防できるというわけです。