PET検査は万能では決してありませんが、全身を一目で見ることができ、がんがあれば、一目でわかることもあります。

ではなぜPET検査でがんがわかるのでしょうか?


PET検査でがんがわかる理由とは?

5b95eca050839efec2f3c0b45deac86b_sがん細胞は正常の細胞と比較して、約4-8倍のブドウ糖を摂取すると言われています。

つまり、がん細胞は「食いしん坊」だというイメージです。

周りの正常の細胞よりも食いしん坊だと、検査のために注射して体内に入れたFDGを食べる速度も速くなり、周りよりもFDGの取り込みが多くなります。

結果、がん細胞が光る=FDGの集積が多くなるのです。

出る杭は打たれるというか、周りより目立つようになるんですね。

転移があれば転移のところもわかることがある。

pet1がんの原発がわかるだけではなく、転移があれば、その転移もPET検査ではわかることがあります。

がんによっては原発はわかりにくいけど、転移先のみわかることもあります。

腫れているリンパ節だけがPETでわかることもあるのです。

つまり、PET検査をすると、がんの原発巣および転移巣までわかり、治療法や治療範囲の決定などに非常に有効であるということです。

他の検査で、がんが見つかったあと、どこまで広がっているのかを見る目的で、PET検査がなされることや、
がんが見つかり、治療をして、その治療効果を判定するために、PET検査がされることもあります。

単なるがん検診以外にもPETは医療界では重宝される検査です。

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良性病変にも集積することがある。

ここで注意点として、

FDGの取り込みがある≠悪性

だということです。炎症など良性の病変にも集積することがあったり、単なる正常な部位にも生理的に集積することがありますので、早とちりしないように注意が必要です。

CT scan hibaku

PET検査は非常に優れた検査ではありますが、決して万能ではないということも覚えておきましょう。




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