働き盛りの若い人が進行した大腸がんとして見つかるケースも増えています。
その大腸がん、自覚症状はあるのでしょうか?また、大腸がんを疑う危険因子は?
今回は、そんな大腸がんの自覚症状にはどのようなものがあるのかなどについてまとめてみました。
大腸がんの自覚症状は?
早期の大腸がんでは自覚症状はほとんどありません。
- 下血・血便をはじめとし、下痢・便秘、便が細くなる
- 便が大腸に残りお腹が張る
- 貧血
- がんによる腸管の狭窄・腸閉塞、
- 体重減少など
もっとも多いのは下血と血便で、下血と血便がある人のおよそ2%に大腸がんが見つかると言われています。
ただし、盲腸〜上行結腸〜横行結腸といった右側の大腸がんは下血や血便を起こしにくいのに対して、下行結腸〜S状結腸〜直腸といった左側の大腸がんは下血や血便を起こしやすいといった場所によっての差もあるので注意が必要です。
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大腸がんを疑う因子は?
- 45歳以上という年齢
- 何より大腸がんの家系であること
そして、危険な症状としては、体重減少と貧血の進行があります。
これらに該当する場合は、積極的に大腸がんを疑って、便潜血検査や、大腸内視鏡(大腸カメラ)の精密検査を受けるべきです。
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自覚症状が出る前に発見したい!
上に挙げた症状のうち、特に、便が細くなる、お腹が張る、がんによる腸管の狭窄や腸閉塞といったものはすでにがんが進行している可能性が高い症状です。他の臓器に転移している可能性もあるでしょう。
早期には症状が出ませんので、症状には出ないけど検査にはひっかかる=便潜血検査で陽性になるという状態で発見される場合は早期の可能性があります。
なにより、症状がない状態で便潜血検査を受けるということが重要になるということです。
大腸がんの危険因子は?
- 肥満
- 大量の飲酒
- 運動不足
- 喫煙
- 赤肉・加工肉
- 大腸がん家族歴
これらが危険因子と言われています。赤肉とは牛肉や豚肉などの赤い肉で、加工肉とはハムやソーセージのことです。
逆に大腸がんのリスクを下げるのは、
- 運動
- 食物繊維の摂取
の2点です。
最後に
- 早期の大腸がんでは自覚症状はほとんどない。
- 進行すると見られるもっとも多い症状は、下血と血便。
- 下血と血便がある人のおよそ2%に大腸がんが見つかると言われている。
- 大腸がんを疑う危険因子は、45歳以上の年齢と大腸がんの家系であること。
- 危険な症状としては、体重減少と貧血の進行がある。
- 症状がない状態で便潜血検査を受けるということが重要。
食の欧米化に伴い大腸がんは増加しています。
特に若い人に進行している状態で見つかることもあり、本人だけでなく家族も辛い思いをします。
もう一度リスクを見直して、大腸がん検診を積極的に受けるのが早期発見には必要です。