手のしびれや痛み、いつまでたっても治らないどころか痛みがひどくなる一方の手根管症候群。夜も眠れないほどの痛みやしびれに頭を悩まされてる人も多いですよね。振ったり揉んだりして、一時的にちょっとは楽になることはあっても、その効果もすぐになくなり、また痛む・・・
実はうちの祖母も手根管症候群の症状に悩まされ、遂には包丁も握れなくなり、食事の準備さえも出来なくなりました。じゃあ、どうしたらよくなるの?
今回は手根癌症候群の治療法について
- どんな治療法がある?
- 手術しないといけない?
- 手術のリスクは?
ということについて、お話したいと思います。
手根管症候群の治療法
手根管症候群の治療にはステップがあります。
STEP①保存療法
- 固定
- 薬
とにかく動かさないようにするため、装具を用いて腕から親指の付け根などを固定します。こうすることによって、手の負担を軽くし、使い過ぎを防ぎます。また、同時に薬を用いたりもします。
その際使われるお薬は、神経修復を促進させる役目のあるメチコバールや、痛みを和らげる作用のある薬、ロキソニン、ボルタレン、リリカなどがあります。
STEP②ステロイド注射
炎症を抑える作用のあるステロイドを注射することにより、症状を軽減させる方法です。身体に留まる時間も長いため、効果持続が期待されます。
STEP③手術
- 開放術
- 内視鏡術
手術にも種類があり、開放術といって手根管を直接切り開き神経圧迫を取り除くものと、内視鏡術といって手首と手の平に小さな穴を作り、そこから内視鏡を入れ、圧迫している神経を取り除くものとがあります。
手術はどんな場合にする必要がある?
手術をするかどうかは、電気生理学的検査というのを行い、神経の電気伝達速度を測り、それが正常範囲か否かを調べ、基準値を超える場合に手術を選択の1つとして検討ことになります。またそれ以外として、親指の付け根下の筋肉が痩せてきたかどうかも手術を検討する基準となります。
ですが、手術にはリスクもつきものです。必ずしも手術しないといけないというわけではなく、手術は生活に支障が出てる場合等に行われることが多くなっています。
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手術にはリスクがある?!
- 100%完治するとは限らない
- 再発の可能性
- 感染症
- 指神経、腱損傷、動脈損傷
どの手術にも言えるものですが、100%完治という保証はどこにもありません。ただ、そのまま放置しておくよりも症状が軽減、治る可能性は高いというのは事実です。ですが、1度治ったと思っても、将来再発する可能性もあります。
また、手術をした傷口から菌が入り感染症を起こし化膿することも考えられますし、稀にですが、経験の少ない医師の執刀の場合、指神経、腱損傷、動脈損傷なども考えられます。
最後に
- 手根管症候群の治療にはステップがある
- 固定や薬→ステロイド注射→手術
- 手術には開腹術と内視鏡術とがある
- 電気生理学的検査を行い、手術を検討する
- 生活に支障がなければ手術を行わない場合も
- 手術にはリスクも伴う
ちなみに、うちの祖母は開腹術を行いました。傷痕は術後経過するにつれ、分からなくなりましたが、親指の付け根下が痩せてしまっていたため、見た目は元通りというわけにはいきませんでした。
痛みはその後落ち着いたものの、手を使うと軽いしびれは再発するようで、手を使う作業を極力避けるようになりました。ですが、祖母本人曰く、「あの痛みが取れるなら、もっと早くに手術をすれば良かった」とのことです。