死因となりやすいがんと、かかりやすい(頻度が多い)がんは別です。
特に女性には女性特有のがんがあり、それらの検診も必要です。

ここでは女性特有のがんとその検診についてまとめてみました。


女性の死因となるがんの順位は、

1位 大腸がん
2位 肺がん
3位 胃がん
4位 膵がん
5位 乳がん

の順ですが、女性がかかりやすい(頻度が多い)がんの順位

 

1位 乳がん
2位 子宮頸がん
3位 甲状腺がん

となります。

特にこれらは若い女性からかかりやすいがんですので、30歳代以降はこれらのがん検診も受ける必要があります

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また、がんとは関係ない良性の疾患であっても、女性の生活の質に大きく関与する子宮内膜症や子宮筋腫といった病気の早期発見も重要です。

乳がん検診

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30代、少なくとも40代は必ず受けたいのが乳がん検診です。
乳がんは遺伝性もあり、近親者に乳がんの人がいれば30代、母親や姉妹に乳がんの人がいれば20代から検診を毎年受けたいものです。

検査の種類は、

  • マンモグラフィ(X線)
  • 触診
  • 乳房エコー

といったものがあります。

これらの検査で異常があれば、専門科である乳腺科を受診の上、必要に応じてエコーを見ながら、組織を取ってくる生検や造影MRIといった検査に進みます。

子宮頸がん検診

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乳がんと並んで女性特有のがんが子宮頸がんです。
30代、あるいは性交渉の経験があるならば20代から検診を受けるべきと言われます。

原因はヒト・パピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因となり発がんします。

検査の種類は、

  • HPV検査
  • 子宮内膜細胞診
  • 婦人科医師診察

といったものがあります。

注意すべきはHPV検査で、ヒト・パピローマウイルス(HPV)がいることが判明しても、それがイコールがんがあるというわけではないということです。

むしろ、HPVに感染しても子宮頸がんになるのはごくまれで、ほとんどのHPV感染は一時的で、約90%はHPVが自然消失します。

ですので、HPV検査に加えて、内膜細胞診を受けます。
ともに、子宮頸部を綿棒やブラシで擦過して、細胞を採取するという検査です。

その他、子宮筋腫や子宮内膜症の検査のために、
婦人科医師による診察で、必要に応じて
超音波検査(経腹もしくは経膣)を受けることができます。

特に、経膣超音波検査では、子宮全体のサイズや、
卵巣の状態などがわかりますので、
子宮筋腫や子宮内膜症だけでなく、子宮がんの検診にもなります。

その他

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甲状腺の異常を調べるために頸部の超音波検査を受けたり、40代以降の女性であれば、更年期障害の検査を受けるべきです。

閉経の平均年齢は約50歳ですので、前後5年間は更年期障害が出やすいとされます。

更年期障害が起こると、発汗やイライラといった症状が出現します。

また閉経により、ホルモンのバランスが変わると、骨粗鬆症が進行しますので、骨密度検査で、骨折のリスク管理をすることも重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?女性の場合、女性特有の「がん」やホルモンのバランスによる病気もありますので、年齢に応じた検査が必要になります。




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