目次

気脳症とは?

気脳症とは頭蓋内である

などに空気が貯留した状態のことをいいます。

これらは、本来空気が入らない(存在しない)部位です。

どうして空気が入るのですか?

頭蓋底の骨折により、髄液漏などが原因となりそこに空洞が出来、外との交通が出来るために起こります。

医師
イラストで見ると、このように骨折部位から空気が入る状態です。

気脳症の症状は?

どんな症状が現れるものなのでしょう?

無症状のことがほとんどです。

医師
しかし、以下のような症状が現れることもあります。

空気により脳が圧迫され、悪化すると頭蓋内圧亢進症状などが現れることもあります。

また、重篤な状態で怖いのは脳ヘルニアです。

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脳ヘルニアになると、一刻を争います。

詳しくはこちらをご覧ください。→【画像あり】脳ヘルニアの分類・症状・治療法・看護の徹底まとめ

 

それ以外では、気脳症の症状ではなく、髄液が漏れ出すことによって(髄液漏)症状がさまざま現れます。

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髄液漏とは、頭部外傷などの原因から硬膜やくも膜が損傷し、髄液が漏れ出している状態の疾患のことです。

詳しくはこちらをご覧ください。→髄液漏とは?症状や原因、検査や治療法のまとめ!

気脳症の原因は?

医師
以上のことが、原因として挙げられます。

外傷性気脳症の場合、頭蓋底骨折が副鼻腔や耳孔に及び、髄液が漏出すると(髄液漏)頭蓋内が陰圧となり、空気が流入(外側から入り込む)するようになるのです。

そうなると、咳やくしゃみなどによっても空気は流入します。

開頭手術後などに発生する緊張性気脳症となると、くも膜が弁となり、どんどん一方的に空気が流入し続けます。

そうなると空気により脳が圧迫され、頭蓋内圧亢進となり、重篤な場合は、脳ヘルニアを来すこともあるのです。

気脳症のCT診断診断は?

気脳症の多くは外傷によって生じるため、CTやMRIなどの画像診断が重要になりますが、空気はMRIでは捉えにくいので、メインの画像検査は頭部のCTとなります。

医師
画像診断について説明しますね。

CT検査では、低吸収域を認めます。

また、その際、髄液漏も疑い確認することが重要です。

さらにMRIでは、頭蓋内圧亢進症になっていないかなどを確認します。

症例:60代男性(交通事故) 頭部CT

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頭部CTを撮影し、急性硬膜下血腫所見を確認。

更に、骨折線や空気を認め、気脳症と診断されました。

気脳症の治療法は?

どのような治療法があるのでしょう?

空気は自然に吸収されるため、安静にし、自然治癒を待ちます。

空気の量により回復期間は異なりますが、約1ヶ月ほどで治癒します。

その際、髄膜炎を予防するために点滴を行い、入院管理のもと、安静を徹底します。

医師
しかし、治療が必要となる場合もあります。

流入する空気の量が多かったり、頭蓋内圧亢進症状など、自然回復が見込めない場合には治療が必要になります。

治療は髄液漏・頭蓋内圧亢進症・脳ヘルニアなど・他の疾患に合わせて異なり、その症状に合わせた治療が行われます。

参考文献:
全部見える 脳・神経疾患―スーパービジュアル 徹底図解でまるごとわかる! P248、250
病気がみえる vol.7:脳・神経 P445

最後に

気脳症について、ポイントをまとめます。

 

予後は、比較的問題なく過ごせることが多いものの、感染により38度以上の高熱や痙攣や意識障害などが現れた場合、脳炎を起こしている可能性もあります。

その際は、気脳症を診断した病院もしくは、気脳症だったことを伝えたうえで受診するのがよいでしょう。

 

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