脳出血と言えば一番に多いのが被殻出血、視床出血と続きますが、脳出血の中でも重症とされるのが脳幹出血です。別名「橋出血」とも言われ、脳幹部の橋にあたる部分が出血するため、その名が付きました。

では、この脳幹出血(橋出血)について

  • 現れる症状
  • 原因
  • CT画像診断
  • 治療法
  • 後遺症

などをご説明したいと思います。

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脳幹出血の場合現れる症状は?

脳幹出血はほとんどの場合、突然起こると言われています。

では、起こった時の症状をご説明します。
  • 頭痛
  • 高熱
  • めまい
  • 意識障害
  • 呼吸障害
  • 目の異常:高度縮瞳・眼球の正中固定・両眼の下方沈下

 

まず、突然の頭痛や高熱、めまいが起こることが多いと言われています。そして、息苦しくなり意識を失い発作から数分後には呼吸が止まることもあります。

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また、瞳孔が小さくなったり、黒目が動かなくなったり目の位置がおかしいという目の異常が現れることも多いです。

また脳幹を直接損傷するため、命に関わることが多いのもこの脳幹出血(橋出血)です。

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どうして脳幹出血が起こる?原因は?

原因は他の脳出血と同様です。

高血圧が原因と言われています。

しかも、急な血圧上昇ではなく、既往歴のある人に起こりやすいと言われていて、糖尿病による高血圧の人も多くなっています。またそれ以外では、アルコールやタバコの摂取過多も原因の1つに挙げられています。

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(画像は医師国家試験過去問データベース108I25より引用)

では、そういうことに気をつければ脳幹出血は起こらないのでしょうか?

予防できる?

血圧コントロールを気をつけたり、アルコールやタバコの摂取量を減らすことで予防にもなりますが、中には稀に前兆が見られる人もいるんです。

その前兆の特徴として・・・

  • 手足の痺れ
  • 激しい頭痛
  • めまいや嘔吐
  • ひどい肩こり
  • 言葉が出てこなかったり呂律が回らない

といった症状がある場合は、脳幹出血でなくても、何か脳に異常がある場合もあるので、医療機関を受診し検査をすることで未然に防ぐことも可能です。

脳幹出血(橋出血)のCT画像は?

では実際のCT画像を見てみましょう。

症例 70歳代 男性

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橋の真ん中〜やや左寄りに高吸収域(白いところ)があります。橋出血の状態です。脳室を圧排するような所見はありません。

この橋出血を動画で見てみる。

この症例のCT画像を見てみる→橋出血のCT画像

脳幹出血の治療法は?

実はこの脳幹出血、脳出血の中でも死亡率が高く治療も困難なものなんです。どうして治療が困難なのかというと、脳の中心である脳幹には様々な神経が行き渡っているため、下手に手を出すと様々な障害が出るどころか命の危険にもつながります。

なので、手術を行うことじたいが大変リスクの高いものなんですが、中には患者の年齢や血管状態を詳しく調べ血腫を取り除く脳室ドレナージ術を行うことも稀にあります。

ですが、それは本当に稀。基本的には以下のような治療が行われます。
  • 血圧コントロール
  • 頭蓋内圧を下げる
  • 呼吸を助ける
  • 血流を保つ

基本的には高血圧によって起こったものなので、血圧コントロールが重要となります。急激に下げるのではなく、徐々に下げ、その血圧をコントロールし保つことが再発予防ともなります。

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また、頭蓋内圧を下げないと脳ヘルニアなど重篤な症状につながることもあります。その他、その時の患者の状態に合わせた治療が行われます。

治療後も後遺症は残る?

気になるのは後遺症ですよね。

中には少量の出血で済み、処置も早かった場合、後遺症が残らないこともありますが、ほとんどの場合、めまいなどの後遺症が残ります。

また、それ以外にも平衡感覚障害や片麻痺などの後遺症も多く報告されています。手術ができないから、後遺症が他の部位の脳出血よりも残りやすいというわけです。

しかし、治療する側からしたら、大変死亡率の高い脳出血なため、救命を第一としています。

後遺症に対してはリハビリで少しずつ感覚や筋力を取り戻すことによって改善も見られますが、なかなかめまいを取り除くことが難しいとされています。

その他の脳出血

最後に

  • 突然の頭痛やめまい、数分後には呼吸停止となることも
  • 脳幹出血は死亡率の高い怖い脳出血
  • 原因は高血圧
  • 基本的に手術が困難
  • 救命第一なため、後遺症が残ることが多い

 

この脳幹出血、高齢者よりも40~50代の働き盛りな年齢の人に多いと言われています。プロレスラーの橋本真也さんがこの脳幹出血で41歳の若さでした。

なので、体を鍛えてる人がどうとか、そういうのは関係ない脳幹出血。日頃の自分の血圧を気にし、飲み過ぎに気をつけることが予防への第一歩ではないでしょうか。

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