黄色骨髄(おうしょくこつずい)、赤色骨髄(せきしょくこつずい)とはどう言った骨髄を指すのでしょうか?

実はこの骨髄は人間ドックなどで撮影される椎体(主に腰椎)のMRIで年齢相応の骨髄をしているのかということを診断することができます。

今回は、実際のMRI画像を見ていただき、黄色骨髄(おうしょくこつずい)、赤色骨髄(せきしょくこつずい)の違いを一目瞭然でその違いを理解していただきます。

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黄色脊髄とは?赤色脊髄とは?

造血髄である骨髄は、年齢を重ねるにつれ、脂肪を多く含む脂肪髄へと変化していきます。これを転換と言います。この転換は主に25歳以上で起こると言われています。

造血髄のことを赤色を示すので赤色髄と言います。一方で、脂肪髄のことを黄色を示すので黄色髄と言います。

医師
それぞれの組成は以下の通りです。
  • 赤色髄(造血髄):脂肪40%、水40%、たんぱく質20%
  • 黄色髄(脂肪髄):脂肪80%、水15%、たんぱく質5%
医師
黄色髄(脂肪髄)の脂肪の多さがよくわかりますね。
これをどうやってMRIでわかるのでしょうか?

MRIのT1強調画像では、脂肪を含むと高信号、つまり白く見えます。ですので、

  • 脂肪を含むほど白くなっていく。
  • 年齢を重ねるほど、白くなっていく。

ということです。

実際のMRIの画像を見てみましょう。いずれもT1強調像での画像です。

10歳代の脊髄のMRI画像

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真ん中にある四角い構造が椎体です。この中心部は少し白いですが、それ以外はやや黒いのがわかりますよね。

続いて50歳代です。

50歳代の脊髄のMRI画像

先ほどの10歳代の人の椎体に比べてまだらな白い部分が多くなっていますね。白い部分が多いということは脂肪が多くなっているということ、つまり脂肪髄(黄色髄)が進んでいるということです。

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では最後に、80歳代の人を見てみましょう。

80歳代の脊髄のMRI画像

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先ほどの50歳代の人の椎体よりもさらに白い部分が増えていますね。より脂肪髄(黄色髄)が進んでいるということです。

3枚のMRI画像を並べるとこんな感じになります。

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右に行くにつれて白くなっているのが一目瞭然ですね。

もちろん個人差はありますが、加齢によりだんだんT1強調像で白くなっていくことには変わりありません。

実際のMRIの画像はこちらから見ることができます。

 

でも、これでどうやって異常だと判断するのですか?
医師
高齢者なのに、10代や20代のように黒かったらおかしいということです。

つまり、本来年齢を重ねるにつれて、T1強調像で椎体は白くなっていくにもかかわらず、年齢不相応な黒さがあれば、本来の方向とは逆に向かっている可能性があるということです。

本来は、赤色髄→黄色髄へと加齢により進みますが、 黄色髄→赤色髄へと病的に進むことがあり、これを赤色髄化とか過形成性骨髄とか再転換と言います

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赤色髄化を起こす原因は?

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どういったときにそのようなことが起こるのでしょうか?
医師
以下の場合です。
  • 慢性の重度貧血
  • 低酸素分圧
  • 温度変化
  • 高エリスロポエチン値
  • 喫煙
  • 骨髄線維症状
  • G-CSF製剤
  • 長距離走
  • 造血性悪性腫瘍には悪性リンパ腫
  • 白血病
  • 多発性骨髄腫 など。
喫煙や長距離走をしている人でも起こることがあるんですね。

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最後に

人間ドックなどで受ける椎体のMRIは、腰椎ヘルニアや、圧迫骨折、神経孔が狭くなっていることを確認する他に、椎体の色が年齢相応なのかどうかというところまでわかり、不相応な場合、特に高齢者なのに赤色髄のような椎体の場合は、上に挙げたような病気が隠れている場合があります。

逆に、年齢不相応に白くなる(黄色髄化)こともあり、その代表が、放射線治療を受けた部位が白くなるというものもあります。

MRIの骨の色を見るだけで年齢相応かどうかがある程度わかるというのも面白いですね。

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