不明熱は、文字のとおり、熱が出ているけど原因がわからないというものです。

厳密には、「2~3週間にわたり、38℃以上の熱があるのに一般検査でその原因が特定できないものを不明熱という」と定義されています。

今回は不明熱の原因と、その中にがんが隠されていることがあるのか?ということについてまとめたいと思います。

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不明熱の原因は?がんは?

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不明熱の原因は以下の通りです。一行目が大きな分類で、二行目以降にその内訳を記載しています。

感染症 28.7% 膠原病 19.0% 悪性腫瘍 14.4%
 結核 7.2%  成人Still病 8.5%  悪性リンパ腫 7.8%
 ウイルス 6.5%  PMR 3.3%  MDS 1.3%
 化膿性リンパ節炎 5.9% 血管炎 9.2% その他 15.7%
 感染性心内膜炎 3.3%  大動脈炎 5.9%  菊池病 3.9%
 特発性細菌性腹膜炎  ベーチェット 2.6%  キャッスルマン病 1.3%

(Iikuni et al Int Med 33. 67より引用)

見てわかるように、このうち不明熱の原因の約15%はがんや悪性リンパ腫、造血器腫瘍といった、いわゆる悪性腫瘍です。

特に、不明熱が3週間以上続く場合は、悪性腫瘍が隠れている可能性を考えます。

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不明熱の原因となる頻度が高いがんは?

特に不明熱の原因となる頻度が高い悪性腫瘍は以下のとおりです。

  • 悪性リンパ腫
  • 白血病、造血器系腫瘍
  • 腎がん
  • 肝がん

またがんが隠れている可能性を上げる症状として、体重減少、倦怠感、寝汗、骨痛、黄疸、出血傾向といったものがあります。これらの症状が3週間以上続く原因不明の発熱とともに認められたら、よりがんの可能性が高いということですので、詳しい検査をした方がいいですね。

Headache

不明熱の原因を見つける方法は?

不明熱の診断にはまず病歴や症状をしっかりと医師に伝える事が重要です。

なぜかというと症状があるところに、原因があることが多いからです。もちろんがんが転移した先に痛みが出たりすることもありますが、転移した先が見つかればそこから芋づる式に原発となっているがんを見つけることもできます。

より症状についての情報が多い方が、医師は診断しやすくなりますので、少しでも気になることはどんどん伝えることが大事なんですね。

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それにより、医師はあたりをつけて、そこを詳しく検査することができます。

あたりがつかないときは、全身をスクリー二ングして調べることもあります。

これには、頸部から骨盤までの造影剤を使用したCT検査が行われることが多いです。

最後に

不明熱の原因を突き止めることはしばしば難しいことがありますが、がんが隠れていることもあるということを覚えておきましょう。

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