肺結核は多くは二次性結核という形で発症します。CT画像検査では、気管支肺炎のパターンを示し、

  • 粒が小さく明瞭な小葉中心性の粒状影
  • tree-in-bud appearance

という形で見えることが多いとされます。さらに排菌と強く関与する

  • 空洞形成

も肺結核のレントゲンやCT画像検査では重要です。

これらの所見を認めた場合に「結核かもしれない」と思えることが重要です。そこで今回は、実際の肺結核のCT画像を見ながらどの辺が結核の特徴なのかを目に焼き付けていただきたく、結核のCT画像を集めました。

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目に焼き付けたい肺結核のCT画像集

小葉中心性粒状影・tree-in-bud appearance

医師
まずは、小葉中心性粒状影・tree-in-bud appearanceが目立つ症例から見ていきましょう。
肺結核がどのようなCT画像所見を示すのかについては、こちらの記事を参照ください。→肺結核まとめ!症状から検査、画像診断まで! 
症例1 40歳代  男性

007CT findings of Tb

医師
まず1例目です。

右の上葉のS2に気管支肺炎の形状で肺炎像を認めます。重要なのは所見が軽微なところに着目するということです。

tuberculosis2

上の図のように所見が軽微なところに着目すると粒の小さな小葉中心性の分布を示し、tree-in-bud appearanceも見えますね。

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症例2 40歳代 男性

006CT findings of Tb

続いて2症例目です。

先ほどの症例と同じように右上葉にtree-in-bud appearance及び小葉中心性の粒状影を認めています。その様子はサルコイドーシスで認められることがあるGallaxy sign様でもあり、先ほどの症例よりより細かいですね。

この症例は加療後のCTもありますので、チェックしてみてください。こちらから→肺結核のCT画像所見、tree-in-bud appearance、加療後CTあり。
症例3 80歳代  男性

005CT findings of Tb

続いて3症例目です。

この症例も、粒の小さな小葉中心性の分布を示し、一部tree-in-bud appearanceを認めています。末梢では、すりガラス影からコンソリデーションを認めており、結核性肺炎を疑う所見です。

この症例のCT画像を見てみる。→肺結核のCT画像所見

 

空洞性病変

医師
基本は小葉中心性の粒状影です。続いて、排菌と関与がある空洞性病変を示す症例を見ていきましょう。
症例4 30歳代 女性

004CT findings of Tb

両側上葉、右下葉S6に空洞性病変を認めています。上で認めたような粒の小さな小葉中心性の粒状影やtree-in-bud appearanceは認められません。

こういった所見からTbの可能性を鑑別に挙げて抗酸菌の検査をすることが重要ですね。PCRにてTbと診断されました。

この症例のCT画像はこちら→空洞性病変を示した肺結核のCT画像所見
症例5 40歳代 男性

002CT findings of Tb

粒の小さな小葉中心性の分布を示し、一部tree-in-bud appearanceを認めており、Tbを疑う所見ですが、この症例ではさらに、air bronchogramを呈するコンソリデーションを認めており、その内部や外部にも複数空洞性病変を認めています。結核性肺炎を疑う所見です。

症例6 50歳代 男性

008CT findings of Tb

この症例も粒の小さな小葉中心性の分布を示し、一部tree-in-bud appearanceを認めており、結核を疑う所見です。上の症例と同じように、壁の厚い空洞性病変を左肺下葉のS6に認めています。

この症例のCT画像を実際に見てみる→肺結核のCT画像所見、空洞性病変あり。

症例7 30歳代 女性

001CT findings of Tb

この症例は、所見が他の症例もりも非常に強いですね。

やや他の症例よりも粒の大きめな小葉中心性の結節を特に左肺ではびまん性に認めており、一部randam patternを認めています。ですので粟粒結核もあると考えられます。

この症例が特徴なのは右優位に認める粗大な空洞性病変ですね。

肺結核がどのようなCT画像所見を示すのかについては、こちらの記事を参照ください。→肺結核まとめ!症状から検査、画像診断まで! 

最後に

今回は実際に肺結核と診断された症例を集めました。免疫状態によっても多彩な所見を示すことがある肺結核ですが、まずは基本となる特徴的な画像を目に焼き付けることが重要です。

ぜひ診療に役立てて頂ければ幸いです。

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