Anatomy of the lung lobes and lung area Eye-catching image

胸部CTや胸部レントゲンの解剖を理解する上で切っても切れないのが、肺区域です。しかしこれが左右対象ではない上に、上から順番に番号が付いているわけでもなくややこしいのです。

肺区域以前に肺は肺葉に分けられます。

そこで今回は、肺葉の解剖、肺区域の解剖についてイラストを用いてわかりやすく解説しました。

Sponsored Link

肺葉の解剖

左右の肺を前から見た図

a lobe of the lung5

まず肺は肺葉に分けられます。

  • 右肺:上葉、中葉、下葉 の3葉。
  • 左肺:上葉、下葉 の2葉。

にそれぞれ分けられます。左肺の右肺でいう中葉にあたる部位は舌区と呼ばれますが、上葉の一部です。

右肺を肺葉に分ける構造は以下の2つです。

  • 斜裂=大葉間裂(major fissure(メジャーフィッシャー))→上葉・中葉と下葉を分ける。
  • 水平裂=小葉間裂(minor fissure(マイナーフィッシャー))→上葉と中葉を分ける。

一方で左肺は2葉であり、分ける構造物は1つのみです。

  • 斜裂=大葉間裂(major fissure(メジャーフィッシャー))→上葉と下葉を分ける。
肺は左右対称ではないのですね?
医師
そうなんです。

さらに横から肺を見るとわかるように上から、上葉、中葉、下葉と均等に分けられているわけでなく、かなり上の方まで下葉があったり、かなり下まで中葉があったりしますので、注意が必要です。

左右の肺を外側から見た図

a lobe of the lung7

左右の肺を後ろから見た図

a lobe of the lung6

医師
これを見てわかるように、背側では下葉はかなり上まで存在していますね。

Sponsored Link

肺区域の解剖

肺葉はさらに肺区域に分けられます。結核など肺の区域に一致した病変を示すこともあり、どこに病変があるのかを示す上で、

「右の上葉に病変がある。」

だけでなく、

「右の上葉のS2に病変がある。」

などと示した方がより部位を絞って示すことができます。

肺区域も左右対称ではなく、左はS1+2と表現したり、S7が存在しません。

a lobe of the lung4

右肺の肺区域は?

右肺葉に存在する肺区域は以下の通りです。

  • 右上葉の肺区域:S1,S2,S3
  • 右中葉の肺区域:S4,S5
  • 右下葉の肺区域:S6,S7,S8,S9,S10

左肺の肺区域は?

左肺葉に存在する肺区域は以下の通りです。

  • 左上葉の肺区域:S1+2,S3,S4,S5
  • 左下葉の肺区域:S6,S8,S9,S10

左では、S1,S2とは言わずに、S1+2と表現すること、S7が存在しないのが特徴でした。

肺を正面から見ると、肺区域の解剖は図のようになります。S6は背側にあるため、前から見た場合は見えないということになります。

なおSはsegmentの頭文字のSです。

関連記事はこちら)

まとめ

肺は左右対称ではありません。まず肺葉に大きく分けられ、さらに肺葉は肺区域に分かれます。今回は、

  • 肺を正面、側面、背面から見たときに肺葉はどのように見えるのか。
  • 肺を正面から見たときに肺区域はどのように見えるのか。

ということを学びました。

CTで肺を見たときに肺区域はどのように見えるのかについては、別途まとめます。

 

Sponsored Link

 

関連記事はこちら