肝硬変などが原因で肝性脳症になった場合、どのような症状が出るのか?家族はどうしたらいいのか?気になりますよね。

私の祖母が肝臓癌から肝硬変、肝性脳症になり、一番近くの家族として祖母を支えてきましたが、それはそれは大変で、その時々の症状に家族も苦労し、祖母がこのままどうなってしまうのか、こんな時どうすればいいのか、不安で、家族として何ができるのか悩みました。

そこで今回は、私の体験談も含め、肝性脳症の症状や段階についてご説明したいと思います。

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肝性脳症の症状とは?

父が肝性脳症と診断されました。今後どのような症状が出るのでしょうか?教えて下さい。
肝性脳症は肝性昏睡とも言われ、意識障害などが主で、症状が進むにつれ昏睡度が重くなってきます。症状や昏睡度についてご説明します。

肝性脳症は意識障害が主で、症状が進むにつれこの意識障害がひどくなり、昏睡状態が進み、最後は眠ったままのような状態になります。また、運動障害や言語障害なども現れます。

それ以外では、黄疸や浮腫などの症状も出てきます。

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肝性脳症の昏睡度の段階

昏睡度は5段階に分けられますので、その段階についてご説明します。
昏睡度Ⅰ 睡眠障害・抑うつ・だらしなくなる・気にしないなどの症状
昏睡度Ⅱ 異常行動が現れ始めます(財布を捨てたり、物を投げたり)・時間や場所の感覚が分からなくなる・羽ばたき振戦
昏睡度Ⅲ 興奮状態や妄想状態による異常行動、異常発言・尿便失禁・寝たままの状態
昏睡度Ⅳ 意識がなく、寝たままの状態(昏睡)・痛みには反応する
昏睡度Ⅴ 痛みや刺激にも反応しない・深昏睡状態

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段階ごとの体験談をご紹介

実際には、どのような感じでしたか?
症状ごとの体験談をご紹介します。

昏睡度Ⅰ

私が最初に祖母の症状に気付いたのは、口臭です。異様な臭いがし、祖母本人は自覚していなかったんですが、何度も歯みがきしたりうがいしたり、それでも臭いは取れず。また、夜眠れないのが悩みとなり、その代わり、昼間気付いたら寝てるものの、本人は寝たことにも気づいてない浅い眠りでした。

この頃、肝性脳症に気付いたため、祖母に数独などのドリルなどをさせ、少しでも脳を刺激してもらおうと必死でした。

昏睡度Ⅱ

一人暮らしだった祖母ですが、この頃から異常行動が出たり、手がプルプルとする羽ばたき振戦などが現れはじめました。

ある日、祖母宅に行くと、眠った状態で起こしても全然起きず、声をかけると答えるものの、1日全く起きない状態があったり、睡眠障害がひどくなってきました。

昏睡度Ⅲ

尿便失禁に苦労しました。トイレまで行けても、違う場所でしてしまったり、薬の影響で水便なため、大変なことになりました。

また、特に大変だったのが妄想状態による興奮状態や異常行動で、とにかく家族を罵り、罵倒し、真夜中に徘徊したり、ガスの火をつけようとしたり、家族の精神状態もおかしくなるほどで、この状態になると家族からちょっと離れた方が良いほどで、離れることによって、祖母も落ち着いてきて、後に後悔をしだしました。

その時のことを祖母本人に後に聞いたら、色々な声がどんどん頭に入ってくるようで、もうその妄想の声を信じてしまい罵ってしまったようで、ハっと我に返った時、ものすごい後悔が襲ってきて、恐怖も感じたようです。

昏睡度Ⅳ

意識はなく、寝たままの状態になります。ただ痛みや光には反応し、目は開けるものの、見えてない、宙を見てるような状況で、祖母もいびきをかいて寝てて、声をかけるとピクっとすることもあるものの、基本寝た状態でした。

ですが、この時、祖母は奇跡的に1日目を覚ました日があり、たまたま私が見舞いに訪れたタイミングだったので会話ができたんですが、本人はただ寝ていただけで、今の状況が飲み込めない様子で、「どうしてご飯をもらえないの?」「○○が食べたいんだけど」「今、自分はどういう状況なの?」「皆に心配しなくていいよと言って」と会話は普通に出来ました。

この状態が長く続けば良かったんですが、結果、祖母が目を覚ましていたのはこの時だけで、その後昏睡度Ⅴになりました。

昏睡度Ⅴ

深い昏睡状態になり、反応もなくなります。

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体験談は、症状の説明以上に現実味を帯びていて、大変参考になりました。
肝性脳症の原因や治療法についての記事もありますので、あわせてご覧ください→肝性脳症の原因は?治療法や余命は?

最後に

  • 肝性脳症は意識障害が主
  • 運動障害や言語障害も現れる
  • 肝性脳症は5段階の昏睡度がある
  • 最後は眠ったままの状態になる

これらの症状を知ると、本人も見守る家族も大変辛くなります。実際、私もそうでした。ですが、この症状を知ってるかどうかで、その時になった時の心構えが違うんです。

「どうしてこんなに罵られるの?」「分かって言ってるんじゃない?」「もう何もかもイヤ」というような気持にもなります。ですが、これらは病気のせいなんです。本人の意思や考えではないんです。病気がそうさせてるだけなんです。

また、症状が進むにつれ、家族も覚悟をしなくてはいけなくなります。なので、体験者として、これらの症状は患者さんを見守る家族として知って頂いておきたいと思います。

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