親、姉妹、祖母、親戚など、身近に乳癌になったことがある人がいる場合、遺伝ってするものなんでしょうか?

ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがされたことでも有名な遺伝子検査とはどんなものなんでしょうか?

乳癌の遺伝、遺伝子検査をすれば分かるの?遺伝子検査のメリット、デメリット、また遺伝子検査の結果将来乳癌になる可能性があると分かったらどうすればよいのか?などについてご説明したいと思います。

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乳癌って遺伝するの?

祖母が乳癌でした。乳癌って遺伝するものなんでしょうか?
医師
ご説明致します。
  • 乳癌の遺伝は全体の5~10%
  • 5~10%の人は乳癌を発症しやすい遺伝子を持つ
  • 周りに乳癌になった人がいなくても乳癌の遺伝子を持ってる場合もある
  • 若年性乳癌、両側性乳癌、多発性乳癌、卵巣癌と乳癌の両方になったことがある人などは遺伝性の可能性
  • 血縁関係が近いほど遺伝の可能性は高くなる

乳癌の遺伝は全体の5~10%と言われています。その、5%~10%の人は、乳癌を発症しやすい遺伝子を持っていると考えられるわけです。

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しかし、周りに乳癌になった人がいなくても、本人が若くして乳癌になったり、胸の両側とも乳癌になったり、多発性の乳癌になったり、卵巣癌と乳癌両方にかかったことがある場合などには遺伝性の乳癌の可能性があります。

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遺伝子検査とはどういうもの?

遺伝子検査とはどのようなもので、どこででき、いくらくらいかかるものなんでしょうか?
医師
それぞれについてご説明致します。

遺伝子検査とは?

遺伝子検査とは、生まれ持ったDNAの情報を読み取り、癌などの病気のリスク体質など自分が持つ遺伝的な要因を知ることのできる検査です。

遺伝子の情報は変化しないため、一度すれば再検査の必要もありません。

遺伝子検査はどこでできる?

  • 病院やクリニック
  • 検査キットを使い自宅で郵送で
  • 大きな病院の遺伝子相談外来や遺伝子診療科

病院やクリニックでもできますし、検査キットを使えば自宅で検査し、郵送で検査結果を受け取ることもできます。

ただ、ちょっと内容が違い、病院やクリニックでできる検査は、実際に血液の中に癌細胞になる遺伝子が混じってないか調べることができるので、直接癌がないか調べることもできます。

検査キットの方は、唾液から遺伝子の型を特定し、膨大なデータと照合することで、同じ型を持った人がどのような病気にかかりやすいのか、傾向とリスクを調べることができます。

また、大きな病院の遺伝子相談外来や遺伝子診療科なのでは、血縁関係や家族性の癌など更に詳しい癌のリスクを調べることが可能です。

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遺伝子検査の価格

一部疾患を除いて、基本的には自費診療となるため、保険適用外です。

検査キット→30,000円前後

病院でできる遺伝子検査→16,000円前後~20,000円前後

病院でできる検査は、検査項目によって値段も変わってきます。検査する項目が多いほど高額になります。

関連記事)才能から毛髪まで!遺伝子検査でこんなことまで分かる!費用は?

遺伝子検査のメリット、デメリット

遺伝子検査によるメリットとデメリットを教えて下さい。
医師
ご説明致します。

遺伝子検査のメリット

  • 病気の予防ができる
  • 生活習慣の見直しができる
  • 定期的な検査をすることで早期発見、早期治療ができる

遺伝子検査の結果は一生変わらないものなので、生涯にわたり注意、予防ができ、リスクを減らすことができます。

医師
しかし、将来かかる病気が分かっただけではリスクを減らすことはできません。自ら改めなければ何も変わりません。

遺伝子検査のデメリット

  • 遺伝子に問題があった場合、ショックが大きい
  • 結婚や出産に消極的になる
  • 情報が漏れたら保険料が高くなるリスク
  • 情報が漏れたら職場や結婚相手にどう思われるかというリスク

遺伝子検査の結果は究極の個人情報なため、差別や偏見といったリスクも考えられます。そういうのを受け止められる心の問題も大きく関係します。

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関連記事)遺伝子検査でがんや生活習慣病になりやすいかが明らかになる?

遺伝子検査の結果、乳癌の可能性があると分かったら?

アンジェリーナ・ジョリーさんは乳房、卵巣の摘出をしたとTVで見ましたが、やはりそうした方がいいのでしょうか?
医師
将来の乳癌の可能性に備えてできることについてご説明します。
  • 乳癌検診を定期的に受ける(普通は2年に1度と言われますが、年1回、半年に1回など)
  • 日頃の食事から乳癌リスクを抑える
  • 適度な運動を日頃から
  • 禁煙
  • 乳房切除

基本的には、定期的な乳癌検診を受けるのが最も出来ることとして簡単で、早期発見、早期治療にもつながります。

また予防のため、食生活の改善、適度な運動で免疫をupさせ、禁煙を心掛けると乳癌になりにくい体になると言われています。

また、アンジェリーナ・ジョリーさんが行ったように乳房切除を行うと、乳癌を発症する部位がなくなるため安心といえば安心ですが、女性にとっては大事な胸・・・切除する勇気があるかどうかは人それぞれです。

乳癌のリスクを抑える食事

活性酸素の影響を防ぐ食材、女性ホルモンと同じような働きをする食材が予防におすすめです。

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  • 玄米
  • そば
  • ニンジン
  • カボチャ
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • アーモンド
  • ココア
  • 豆腐
  • 豆乳
  • 納豆
ありがとうございました。遺伝子検査も軽い気持ちで出来るものではないと分かったので、一度家族と相談したいと思います。

関連記事)乳がん検診とは?マンモグラフィとは?受けたら絶対安心?

最後に

  • 乳癌の中で遺伝性のものは5~10%
  • 血縁関係が近いほど遺伝の確率も上がる
  • 周りに乳癌の人がいなくても遺伝性の乳癌になる場合もある
  • 遺伝子検査で将来かかる可能性の病気が分かる
  • 遺伝子検査は病院でもできるが、自宅で郵送できる検査キットもある
  • 遺伝子検査にはメリット・デメリットがある
  • 遺伝子検査の結果将来、乳癌の可能性が分かったら、定期的な検診で早期発見早期治療できる
  • 遺伝子検査の結果将来、乳癌の可能性が分かったら、生活習慣の改善や食生活の見直しで予防できる

いかがでしたでしょうか?よく「うちは癌家系だから」という言葉を耳にしますが、家族が癌であっても、それが皆が皆に遺伝するわけではありません。

遺伝子検査をすることによってできる予防法や対策などもありますが、ショックも相当なものです。自分一人で決めず、ご家族やパートナーと相談して決めることをおすすめします。

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