生涯のうちでうつ病にかかる確率は、5%前後と高く、この病気は誰でもかかる可能性のあるものです。

しかし、このうつ病はどのように診断されるのでしょうか?また、症状にはどのようなものがあるのでしょうか?なりやすい人は?

今回は、うつ病の診断基準や症状、原因などについてまとめました。

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うつ病の診断基準は?

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医師
まず、うつ病の検査方法には、以下のものがあります。

 

  • 近赤外線トポグラフィー(NIRS)=うつ病や躁うつ病を鑑別できるが、まだ研究段階である。
  • デキサメタゾン抑制テスト=うつ患者の50%でコルチゾール濃度が上昇するが、50%のうつ患者が、デキサメタゾン抑制反応を欠く。
  • 頭部MRI=白質高信号域の増加。
  • SPECT=前頭葉の機能が低下する。

 

以上の検査方法では、診断に至ることは出来ません。

それではどう診断すればいいのでしょうか?例えば気分が落ち込めば、それでうつ病と考えていいのでしょうか?

うつ病の診断には、まずは症候群としてうつ病を捉える必要があります

  • 気分の落ち込み
  • 意欲が沸かない
  • 不眠
  • 食欲が無い
  • 集中力の欠如

 

この様に気分の落ち込みを中核症状とする症候群はうつ病と言えます。

 

関連記事)うつ病の種類は? 診断基準は?

うつ病の症状は?

うつ病の症状はありますか?
医師
うつ病の症状として、以下のものがあります。
  1. 抑うつ気分=気分の落ち込み、沈む、悲しい気分など。
  2. 興味や喜びの減退
  3. 無価値観か罪責感=存在無価値や生きている意味が無い。
  4. 死の思考や希死念慮=死んでしまいたい・消えてしまいたい。
  5. 体重や食欲が落ちる・逆に増す場合もある。
  6. 睡眠障害
  7. 易疲労性・気力=すぐ疲れる・気力が無い
  8. 精神運動性の焦燥/制止
  9. 思考力・集中力欠如

Man (15)

気分の落ち込みを自覚せず身体症状(5・6・7)のみ訴えるものは、仮面うつ病と呼ばれ、痛みを伴う事が多いとされます。

上記のうち5つ以上に該当し、症状が2週間続く場合は、抑うつエピソード(症状が発症している状態)とみなされます。この際、1と2は必ず含まれる事が条件です。

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うつ病になりやすい人は?

うつ病になりやすいタイプとして、生真面目で責任感が強く、人あたりや周囲の評判も良い人が多いと言われています。

Man (6)

医師
うつ病になりやすい2つのタイプを以下にご説明します。

メランコリー親和型人格

秩序正しく、几帳面な人
完ぺき主義で責任感が強く、人との衝撃を避け、人に合わせるタイプで、他人の評価が大変気になり、いったん何かトラブルが起きると、悲観的になって、全ては自分の責任だと考える傾向が強くあります。

また、法を守り、秩序を乱す事を嫌います。

執着気質

生じた感情が続き、熱中しやすい人
仕事熱心、凝り性、徹底的、強い正義感、嘘を付けないタイプです。仕事に没頭し、軽い興奮状態が続いたあと、燃え尽きてしまい、抑うつ状態に陥りやすいです。

 

うつ病の原因は?

Man (13)

うつ病のはっきりした原因はまだ解明されていませんが、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、ストレスや身体の病気、環境の変化など、さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。

大切な点として、うつ病は1つの原因のみで発病するのではありません

医師
うつ病の 主な要因には以下の3つがあります。
  1. 内的要因(自分の中の原因。性格や考え方、ストレス耐性など)
  2. 外的要因(外部の原因。仕事・家庭などのストレス)
  3. 遺伝

 

内的要因

性格的には、上記で述べました様に、メランコリー親和型性格と呼ばれる性格がうつ病になりやすいことが分かっています。

また、挫折経験が少なく、ストレスに弱かったりすれば、軽度のストレスでもうつ病を発症してしまうこともあります。物事を否定的に捉えてしまう人もうつ病になりやすいとされています。

 

外的要因

主にストレスとなります。

本人がストレスと感じれば、どんなことでもうつ病の原因になる可能性はあります。ストレスの種類としては、仕事や家庭、友人など人間関係のストレスなどが多いようです。

仕事で激務が何か月も続く、家族や友人との関係が良好でないなど、ストレスの原因はいくらでもあるのもです。

 

遺伝

うつ病はある程度、遺伝の影響があるとされ、研究報告などによれば、片親がうつ病であれば、子供がうつ病になる確率は、健常人の2~3倍高いと報告されています。

関連記事)アルツハイマー型認知症の症状は?進行するとどうなるの?

まとめ

  • うつ病の診断には、まずは症候群としてうつ病を捉える必要がある。
  • うつ病の症状には、抑うつ気分興味・喜びの減退など9つの症状がある。
  • 気分の落ち込みを自覚せず身体症状のみ訴えるうつ病は、仮面うつ病と呼ばれ、痛みを伴う事も多い。
  • うつ病になりやすいタイプとして、生真面目で責任感が強く、人あたりや周囲の評価も良い人が多いと言われている。
  • うつ病の主な要素には内的要因外的要因遺伝の3つがある。

 

うつ病は性格も影響しているようですので、自分の考え方や性格を変えていくことも大切だと感じました。参考になりました。

 

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