顔のほてりやイライラ、不眠など、更年期障害はホルモンのバランスが崩れることが原因で起こります。

更年期障害そのものを薬で治す事は不可能ですが、ホルモンの不足を補充する事で症状を和らげる事は可能となります。これは、体内で作られるエストロゲンと言う女性のホルモンを補充する方法です。

それでは、その治療法は?また、更年期障害の症状は?

今回は、更年期障害の治療法や症状などについてまとめました。

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更年期障害、エストロゲン値の変化

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女性は生涯を通してエストロゲン値に翻弄されます。

このエストロゲンは、子供の頃はあまり高くないのですが、思春期に急激に増加します。この女性ホルモンの変化により、身体の大きな変化が起こり、同時に情緒不安定になります。

その後成熟期には、妊娠・出産・授乳・ストレスなどによりエストロゲン値に変動がみられます。

そして、更年期には、エストロゲン値は急激に低くなり、この急激な変化に身体がついていかないことで、更年期障害が生じます。

更年期障害いつ起こるの?症状は?

更年期障害は、周閉経期間に起こります。

閉経は1年間無月経ではじめて閉経と診断され、日本人の平均閉経年齢=50.5歳となっています。

40代から50代の女性の月経が不規則になってきた場合は、周閉経期間に入ったと考えられ、さらに、イライラや不眠などを訴える時は、更年期障害を疑うことになります。

更年期障害の症状は?

医師
主な症状として、以下のものがあります。
  • 月経異常:周期が短くなる、長くなる、不規則な出血がある。
  • 自律神経失調症状:のぼせやほてり、発汗、冷え、血圧の変化など。
  • 精神神経症状:物忘れや集中力の低下、不眠、イライラ、孤独感、憂うつ、頭痛、めまいなど。

 

 

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更年期障害の用語に含まれるものは?

医師
更年期障害の用語には、以下の3つが含まれます。
  • エストロゲン欠乏による身体症状
  • 心理的要因
  • 社会的要因

 

更年期障害の治療方法は?

更年期障害の治療方法を教えて下さい。

更年期障害の主な治療方法は、足りなくなった女性ホルモン(エストロゲン)を補うホルモン補充療法となります。

医師
エストロゲンの補充には、以下の2つの方法があります。
  1. 消化管から吸収される内服薬を使用する方法
  2. 皮膚から吸収される経皮製剤を使用する方法
※ちなみに、内服薬よりも経皮製剤のほうが理論上血栓症のリスクが低いと考えられていますが、どちらにしても、1回量は低用量ピルに含まれるエストロゲン力価の5分の1~10分の1と少量です。

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エストロゲンの補充で良くなる症状、良くならない症状は?

エストロゲンの補充で良くなる症状と良くならない症状は以下の通りです。

エストロゲン補充でよくなる症状

  • 血管運動性症状:
    ・発汗
    ・心悸亢進
    ・冷え
    ・のぼせやほてりなど。

エストロゲン補充だけで良くならない症状

  • 不眠
  • 関節痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 頭痛
  • 憂鬱
  • 不安感
  • めまいなど。

うつやイライラなど精神症状が主な症状なら抗精神薬が必要になる場合もあります。

また、子宮がない女性は、エストロゲンだけの投与となりますが、子宮がある女性には、プロゲステロンの投与も必要となります。

ホルモン補充療法ができない場合は?

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医師
以下の様な疾患がある場合には、ホルモン補充療法は出来ません。
  • 脳卒中、心筋梗塞、狭心症
  • 急性血栓性静脈炎、静脈血栓塞栓症など
  • 重度の活動性肝疾患
  • 乳がん、子宮内膜がんなど
  • 妊娠、原因不明の性器出血

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更年期障害、ホルモン補充療法以外での治療方法は?

医師
治療をするに当たりホルモン補充療法にプラスして以下の事も治療して行く事が大切です。
  • 心因性疾患、不眠、抑うつなど。
    心理療法や場合により抗うつ剤、抗不安薬、民剤を処方。
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の予防もあわせて行う。
    さらに、閉経後は、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などのリスクが急上昇し、骨粗しょう症も急激に進行します。
    そのため、治療の際には、同時に運動療法食事療法も行ないます。

 

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更年期障害、ホルモン補充療法に変わる方法は?

Medicine

更年期障害の症状を改善するにはホルモン補充療法が最も有効とされますが、ホルモン補充療法の補助的役割やホルモン剤を使うほどではない場合に漢方薬やサプリメントを使用する場合もあります。

症状はそれほど強くはながいくつかの不調がある場合や、ホルモン剤そのものに抵抗がある方の場合には、症状と体質に応じた漢方薬(加味逍遥散)を処方したり、サプリメントをおすすめします。

医師
サプリメントのおすすめは、以下の通りです。
  • 大豆イソフラボン
  • ピクノジェノール
  • チェストツリー
  • グルコサミンなど

 

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まとめ

  • 更年期には、エストロゲン値は急激に低くなり、この急激な変化に身体がついていかないことで、更年期障害が生じる
  • 更年期障害は、周閉経期間に起こる。
  • 主な症状として、月経異常・自律神経失調症状・精神神経症状がある。
  • 更年期障害はエストロゲン欠乏による身体症状だけでなく、心理的・社会的要因による症状もある
  • 更年期障害の主な治療方法は、足りなくなった女性ホルモン(エストロゲン)を補うホルモン補充療法となる。
  • ホルモン剤を使うほどではない場合は、漢方薬サプリメントを使用する場合もある。

 

更年期障害の症状や治療法が分かりました。薬に頼るだけでなく、心理的なことや生活習慣を見直す事も大切なのですね。参考になりました。

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