骨粗鬆症の状態になると、骨を元の状態に戻すのは簡単なこどではありませんので、予防のためには食事と運動が重要になります。

それでは、具体的にどのようにすれば骨粗鬆症を予防できるのでしょうか?また、骨粗鬆症の治療法はあるのでしょうか?

今回は、骨粗鬆症の予防法や治療法についてまとまめました。

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骨粗鬆症 の予防法は?

Woman (36)

一般女性 Aさん
骨粗鬆症 の予防法を教えて下さい。
女性医師
骨粗鬆症になってしまうと、もとの骨の状態に戻すのは簡単な事ではありませんので、予防することがとても大切です。
予防法として、食事と身体を動かすことがポイントとなります。

骨粗鬆症を予防するためのポイント!

食事

1日3回の規則正しく、バランスのとれた食事を摂るのが大切です。
牛乳や乳製品を適量(1日に牛乳ならコップ1杯程)摂るのがおすすめです。
また、骨を強くするカルシウムを意識的にとり入れた食事を心がけ、同時に、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやビタミンKも摂るようにして下さい。

運動

骨に負荷を与えて骨の強度を上げるのに効果的なウォーキングを1日30分程、無理なく行うのがおすすめです。
運動が苦手な方や高齢者の方も、室内で簡単にできる体操を日常生活にとり入れ身体を動かす事を意識されて下さい。

日光を浴びる

ビタミンDはカルシウムの吸収を良くするだけでなく、骨形成に欠かせない成分ですが、その働きを有効にするには、日光に当たる必要があります。
夏なら木陰で30分、冬なら手や顔に1時間程度、日光浴をされて下さい。

喫煙とアルコールに注意

喫煙と過度のアルコール摂取は、骨粗鬆症のリスクを高めますし、アルコールの弊害を受けやすくなりますので注意が必要です。

検査を定期的に受ける

閉経後は、医師に骨の健康状態を診断してもらうことがおすすめですので、骨密度検査を受け、その後治療が必要と診断された場合は治療を開始されて下さい。

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骨粗鬆症に予防薬はあるの?

一般女性 Aさん
骨粗鬆症に予防薬はあるのでしょうか?
女性医師
結論から言いますと、骨粗鬆の予防には、食事療法と運動療法が有効とされ、薬を使用しての予防はありません。

骨粗鬆症の発病には、加齢や閉経以外にも食事や運動の習慣などが深く関わっており、食事療法や運動療法も骨粗鬆症の予防には欠かせませんが、もし骨粗鬆症と診断された場合には薬が治療の中心となります

kusuri

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骨粗鬆症の治療法は?

Doctor (3)

一般女性 Aさん
骨粗鬆症の治療法を教えて下さい。
女性医師
以下にご説明していきますので、参考にされて下さい。

骨粗鬆症は骨折を起こすまでは無症状ですが、食事や運動療法での改善が難しく、検査で骨密度の低下が進んでいたら薬の使用を考え、さらに症状が進んで痛みが出るようになったら薬剤の内服や注射によるブロック療法などが行なわれます。

近年では、骨粗鬆症性骨折を起こして変形した椎体に対してリン酸カルシウム骨セメントの注入やハイドロキシアパタイトブロックの挿入を行う椎体形成術が行われてきています。

また、脊椎の骨折後に起こる可能性のある遅発性神経麻痺などに対する治療にはインプラントによる脊椎固定法が行われています。
しかしこれらの手術はまだ一部の医療機関でしか行われていません。

骨粗鬆症の薬は色々ありますのが、病気の状態や期間によって薬剤の選択や治療法は異なりますので、専門医とよく相談されて決めるようにして下さい。

骨粗鬆症の治療薬の種類

骨粗鬆症の治療薬は、作用によって次の3種類に分類されます。

  1. 活性型ビタミンD3=製剤腸管からのカルシウムの吸収を促進し、体内のカルシウム量を増やす薬
  2.  活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、テリパラチド(副甲状腺ホルモン)=骨の形成を促進する薬
  3.  女性ホルモン製剤(エストロゲン)、ビスフォスフォネート製剤、SERM(塩酸ラロキシフェン)、カルシトニン製剤=骨吸収を抑制する薬

治療に使用される主な薬

  • 活性型ビタミンD3製剤=食事で摂取したカルシウムの腸管からの吸収を増す働きがあり、骨形成と骨吸収のバランスも調整します。
  • ビタミンK2製剤=骨密度の顕著な増加は期待されませんが、骨形成を促進する作用があり骨折の予防効果が認められています。
  • 女性ホルモン製剤(エストロゲン)女性ホルモンの減少に関した骨粗鬆症に有効とされ、閉経期のさまざまな更年期症状を軽くし、併せて骨粗鬆症を治療する目的で用いられています。
  • ビスフォスフォネート製剤=骨吸収を抑制することにより骨形成を促進し、骨密度を増やす作用があり、骨粗鬆症の治療薬の中で効果が高い薬です。ビスフォスフォネートは腸で吸収され、すぐに骨に届き、破骨細胞に作用し、過剰な骨吸収を抑えます。骨吸収が抑えられると、骨形成が追いついて新しい骨がきちんと埋め込まれ、骨密度の高い骨が出来上がります。
  • SERM(サーム:塩酸ラロキシフェン)=骨に対しては、エストロゲンと似た作用があり、骨密度を増加させますが、骨以外の臓器には影響を与えません。

 

年代別治療方法

更年期女性

更年期症状が見られ、何かと憂鬱な時期に、骨粗鬆症という診断まで受けてしまったら気分も沈んでしまいそうですが、どなたでも閉経後10年間は骨量の減少が著しい時期ですので、この時期に骨量の減少をなるべく杭とどめるのが、その後の骨折を防ぐためにも重要となります。

【この時期の方におすすめの治療】

骨吸収が盛んになっている年代ですので骨吸収抑制剤として、エストロゲン製剤選択的エストロゲン受容体モジュレータービスホスホネート製剤などが使用されることが多くなります。

閉経前後の更年期障害にはエストロゲン製剤が有効とされますが、虚血性心疾患や乳癌などの危険性を増す場合がありますので注意して使用する必要があります。

高齢者

どなたでも年を重ねるごとに骨量は確実に減少してきますので、転んで手をついただけで骨折する場合も出てきます。

骨折して身体が不自由になり、そのまま寝たきりになり要介護になってしまう事もありますので、骨折を予防する上でも今の骨量を維持し、転ばないように体のバランスを保つ能力をもたれる事も大切です。

【この時期の方におすすめの治療】

骨吸収抑制剤のほかに、カルシウムバランスの改善や骨形成促進作用を期して、活性型ビタミンD製剤ビタミンK製剤が有効とされます。
骨の治療を進めると共に、無理のない程度に、バランス運動やストレッチ運動も取り入れ転倒を予防するのことも大切です。

 

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最後に

若いと骨粗鬆症とは関係が無いと思われるかもしれませんが、特に最近は過剰なダイエットからタンパク質などの栄養素の摂取が不足している女性が増えており、十分な食事をせずに、サプリメントで対処しようとして予期せぬ体調不良を経験する場合もあります。

若い時期に骨量を増やしておくと、中高年になってから骨量が減少しても骨折する危険性を減らすことができますし、子供のころから骨を丈夫にする生活を送ることで、大人になったときに骨粗鬆症を引き起こすリスクを減らすことが可能となります。

ご自分の骨粗鬆症予防として、今回ご紹介した事を参考にして頂くと共に、次世代の予防としてご自分のお子さんやお孫さんにも「骨の大切さ」を伝えて頂けると幸いです。

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