Cervical cancer screening Eye-catching image

 

20歳からの定期的な検診が推奨されている子宮頸がん検診

早期発見により、助かる命が多くあります。

しかし、重要なのはわかっているものの、

「子宮頸がん検診って痛いんじゃない?」

と思い、躊躇している人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、子宮頸がん検診について

  • 方法
  • 痛み
  • 生理時
  • 費用
  • 服装

など、初めて受ける方のために、気になるあれこれを説明したいと思います。


そもそも子宮頸がん検診とは?方法は?

uterus cancer examination1

一般的に、子宮がん検診といえば、子宮頸がん検診のことを指します。

ヒトパピローマウイルスの感染により、発生するのが子宮頸がんで、若い世代にも多いため、検診が推奨されています。

検査方法としては、

  1. 診察台に座る(椅子状)
  2. 鉗子で膣を広げる
  3. 膣の奥にあたる子宮頸部に棒状のものを挿入
  4. 棒状のもので、子宮頸部の壁面を擦り細胞を採取(細胞診)

という流れでおこなわれ、その際に視診触診(内診)も加わります。

uterine

検査の所要時間は、診察台に座り、ものの数分で終了するので、あっという間です。

関連記事)子宮頸がん検診は何歳から?方法や頻度についても解説

子宮頸がん検診は痛いの?

この子宮頸がん検診の痛みには個人差があり、全く痛くなかったという方から、痛みを伴い2度とやりたくないと思った方まで様々です。

上記で説明した通り、視診・触診・細胞診がありますので、それぞれ分けて痛みについて解説します。

視診

子宮の入り口にステンレス製のクスコという器具を挿入しますが、これは粘膜やおりもの、皮膚の状態を目で確認する為に用いられます。

ステンレス製の為に冷たい感触は避けられませんが、力を抜いて望めば痛くはありません。

しかし、緊張から力んでしまうと膣がギュッと締まり、そこにムリやり器具でこじ開けようとするため、痛みを伴います。

内診

医師による触診となりますが、その際、膣内の状態を腹部を押さえながら調べる事になります。

通常痛みは伴いませんが、膣内に炎症があった場合、腫瘍やしこりが出来ている場合には痛みを感じることもあります。

細胞診

子宮頚部を専用のブラッシや綿棒で極軽く擦り、細胞を採取します。

感覚としては内部をなぞるように擦るため、特別大きな痛みを感じる事はありませんが、行う医師により強く擦る場合もあり、後々痛みが少し残ることもあるようです。

医師
では、実際受けた方はどうだったのか、口コミを紹介します。

やはり、力を入れているから、痛むようですね。

https://twitter.com/K_OM_312/status/854537997080907777

そうですね、出産の痛みに比べたらなんともない小さな痛みかもしれません。

https://twitter.com/aoiro40/status/881004749478178816

この方のように、力を抜いてリラックスして望めば痛みを感じないことも多いようですよ。

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子宮頸がん検診、生理の時はどうする?

生理日5日目以降の出血が少ない時点なら、検査を受けることは可能となります。

では、それ以前の出血量が多い時はムリなのか?というと・・・

出血を拭いた後に、細胞診を行いますが、どうしても血液が付着してしまうことがあります。

そうなると、その血液が邪魔をしてうまく細胞が取れないと、正確な診断ができませんので、せっかく検診をする意味がありません。

そのため、一般的に生理量の少なくなる5日目以降が望ましいということですが、基本的には月経終了後3日〜7日の間が排卵などのおりものの関係もなく、最も正しく検査ができる期間ではあります。1)

 

また、汚れが気になると、検診直前にウォシュレットを使用する方もいらっしゃいますが、ビデを使用して膣内まで洗わないよう注意が必要です(細菌や細胞が洗い流されて正確に診断できないため)。

 

しかし、予定していた当日に生理となってしまうこともありますよね?

その際は、検査をされる前に必ず申し出るようにされて下さい。

子宮頸がん検診の費用は?

  • 保険適応・・・無料〜2,000円
  • 保険適応外・・・3,000円〜10,000円前後

自治体の定期検診を利用して受ける場合、無料〜2,000円程度で済ませることが可能です。

しかし、何も症状がなく、検診として自己負担で受ける場合、医療機関によって大きく異なり3,000円〜10,000円前後かかります。

子宮頸がん検診はどんな服装で望めばいい?

服装は、基本的に自由ですが、個室に入り下を抜いで診察台に座る必要があるためストッキングや細身のパンツなどは、脱ぎ着に時間がかかるのでオススメしません。

そのため、時間短縮の面から言えば、下着だけを脱げばいい

  • スカート
  • ワンピース

はオススメです。

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ただし、視触診の際に邪魔とならないよう上まで持ち上げる必要がありますし、汚さないよう注意してくださいね。

健康診断の際の服装についてはこちらにまとめました。→【検査別】健康診断や人間ドックの女性の服装はどうすればいい?

1)参考サイト:国立がん研究センター がん情報サービス
参考文献:よくわかる検査数値の基本としくみP134・135

最後に

子宮頸がん検診についてお話ししたポイントをまとめます。

  • 器具挿入時に力を入れていると、痛むことが多い
  • 力を抜き、リラックスをして望めば痛みを感じない
  • 炎症や腫瘍、しこりがあれば痛むこともある
  • 細胞診の際、医師の力加減で痛むこともある
  • 生理5日目以降で検診にのぞむ
  • 自治体の検診を利用すると、無料〜2,000円程度で済むが、自己負担の場合3,000円〜10,000円前後かかることも
  • スカートなど、脱ぎ着しやすい服装がオススメ

 

「痛いと思うから痛くなる」などとよく言われますが、力を抜いてリラックスして望めば痛くありません。

ちなみに私も、初回は緊張していたので痛かった思い出がありますが、最近では全く痛みもなくあっという間に終わったという感覚ですよ。




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