High NSE of tumor markers Eye-catching image

小細胞肺がんの腫瘍マーカーで有名なNSEは他に、どのようながんで数値で高値を示すのでしょうか?

また、そもそもNSEとは何なのかについてまとめました。

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NSEが異常値をきたす病気は?

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まずNSEの正常値は10ng/ml以下です。

NSEが高値を示す場合考えられる疾患は以下の通りです。

  • 成人の肺小細胞がん、網膜芽細胞腫、甲状腺髄様がん、インスリノーマ、ガストリノーマ、褐色細胞腫、カルチノイド、一部の脳腫瘍、小児の神経芽細胞腫、一部の腎芽腫で高値となります。
  • 食道がん、胃がん、大腸がん、腎がん、乳がん、卵巣がん、肺非小細胞がん(ただし頻度は低い。)
  • 重篤な低酸素血症を呈する呼吸不全人工透析後脳血管障害頭部外傷髄膜炎で高値になることもあります。

 

神経内分泌腫瘍の1つである、肺小細胞がんで高値を示すことが多いですが、それ以外のがんや、呼吸不全など癌ではない病態でも高値を示すことがあるので注意が必要です。

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そもそもNSEとは?

読み方はそのまま、エヌエスイーとなります。

NSE(神経特異エノラーゼ)は、解糖系酵素エノラーゼのうち、神経細胞と神経内分泌細胞が産生するγサブユニットを含むγγまたはαγ型アイソザイムです。

脳下垂体前葉、副腎髄質クローム親和性細胞、甲状腺傍濾胞細胞、膵Langerhans島細胞、末梢神経のほか、赤血球、血小板、リンパ球に存在します。

NSE含有細胞の破壊により上昇する細胞逸脱酵素であり、腫瘍が増殖しターンオーバーが激しい場合や治療によるがん細胞の破壊により上昇します。

肺小細胞がん、小児の神経芽細胞腫の臨床病期の推定、治療効果のモニタリング、再発判定の指標、予後因子として有用とされています。

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NSEの取り扱い注意点は?

・溶血により赤血球のγ-エノラーゼが放出され高値を示しますので、採血は速やかに、採血後は直ちに血清分離し-20℃で凍結保存します。

・血漿は血清より高い傾向にあり、繰り返す凍結、融解で下降する傾向があります。

・小児の場合は健常児でも15ng/ml程度の数値がみられる事もあります。

Medic

最後に

NSE(神経特異エノラーゼ)の特徴は神経細胞に対し高い特異性があることで、神経内分泌腫瘍の性格を持つ小細胞がんには高い陽性率を示し、それはがんの進行と共に高まるという点にあります。

具体的な数値で示しますと、小細胞がんなら一般的に60~80%の確率でがんを検出する事が可能とされます。

NSEは、早期がんにも有効とされますが、治療効果や再発の確認にも効果がありますので、抗がん剤治療や放射線治療の効果測定、再発率の測定などにも大きな役割を担っています。

小細胞がんは早期発見が何より重要とされる病気ですので、NSEなどの腫瘍マーカーを有効に使用する事が必要となっています。

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