Erythrocyte sedimentation rate Eye-catching image

赤血球沈降速度(ESR)とは、その名の通り血液中の赤血球が試薬内を沈むスピードを検査するものです。

この速度が基準値から外れている場合は、体内で何らかの異常が発生している可能性が高く、いろいろな疾患の状態把握をする際に用いられる血液検査です。

今回は、この赤血球沈降速度(ESR)の基準値などについてまとめました。

Sponsored Link

赤血球沈降速度(ESR)ってなんで検査するの?

0-59

臨床的な検体検査の中で古くから用いられているもので、省略して赤沈、一般では血沈検査と呼ばれています。

国際的に認められているものは、標準的なウェスタグレーン法です。

検査にあたっては、まず血液1.6mlに対して抗凝固剤のクエン酸ナトリウムを0.4mlの割合で混ぜ、目盛り入りガラス棒に入れて台に立て、30分、1時間、2時間後に、赤血球の高さがどの程度下がったかをみるものです。

関連記事)網状赤血球数の基準値は?異常ならどんな病気?

赤血球沈降速度(ESR)の正常値と異常値は?

医師
赤血球沈降速度(ESR)の正常値と異常値は、以下の通りです。

 

正常値

男性の場合、1時間値で約10mm以下、女性では15mm以下のときは一応正常値と見なされます。
しかし、成人病などは赤沈になんの影響も及ぼさないので、正常値でも全く安心できるわけではありません。

Woman (3)

異常値

男性の場合、1時間値で15mm以上女性では25mm以上の時は異常値と判定されます。
赤沈の異常値と赤沈の速さはイコールと考えてよいでしょう。
ただし、男性15mm、女性17~18mm程度では心配はいりません。

Sponsored Link

異常のときに考えらえる病気は?

Woman (17)

 

 

異常のときに考えらえる病気を教えて下さい。
医師
異常のときに考えらえる病気は、以下の通りです。

 

数値が基準値より高い場合

  • 貧血
  • 感染症
  • 結核
  • 腎臓疾患
  • リウマチ
  • 膠原病
  • 妊娠末期

数値が基準値より低い場合

  • うっ血性心不全
  • 低フィブリノゲン血症
  • 白血球増加症
  • 血漿たんぱく質の減少
  • 赤血球増加症
  • 鎌状赤血球貧血

赤血球沈降速度(ESR)の検査で注意すべき点は?

docter-woman

病状が重いのに赤沈だけでは正常値、逆に女性は何の病気もないのに高くなるという事があります。

また、色々な病気で赤沈は異常値になりますから、この検査だけでどの病気かを判定することは不可能ですので、身体症状や赤血球数、CRP検査、血清たんぱく分画検査などによって診断されるのが通常です。

関連記事)血色素量(Hb)の基準値は?異常ならどんな病気?

最後に

上記で述べました様に、赤血球沈降速度(ESR)の検査だけでは、特定の疾患を診断すること不可能です。
この検査は、医師にとって患者が炎症を起こしているかどうかを判断する材料になり、検査結果とそのほかの情報を見て診断がなされます。

赤血球沈降速度(ESR)異常の原因が深刻な場合もありますが、多くの場合は重大な問題とはならないようです。
赤血球沈降速度が異常値であっても心配し過ぎることなく、症状の原因を見付けるために、医師の指示に従うのが大切です。

 

仮に検査結果が良くなくても、前向きに医師の指示に従う事が大切なのですね。ありがとうございました。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら