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食事の際、食べ物が飲み込みづらい、それに伴い胸焼けや吐き気、逆流を感じるということありませんか?「昔からだから」と症状を放置していると、進行し、食道癌などのリスク要因となることもあります。

そういった燕下障害が起こる疾患で有名なのが逆流性食道炎逆流性食道炎ですが、その他にも様々な原因が考えられます。その1つに治療が必要となる食道アカラシアという疾患があります。

今回は、この食道アカラシア逆流性食道炎の違いについて・・・それぞれの特徴を説明しながらお話ししていきたいと思います。

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食道アカラシアと逆流性食道炎の違いは?

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医師
詳しい検査をしてみないと、違いは診断出来ませんが、この2つの疾患には大きな違いがあります。

それは、食道アカラシアの逆流には胃酸が含まれない、逆流性食道炎には胃酸が含まれる、ということです。

逆流性食道炎には、逆流物に胃酸が含まれるため、その胃酸という強い消化液によって胃粘膜を荒らすために胃炎や喉の痛み、咳や風邪のような症状にもつながります。これは、口腔内pH検査によっても診断出来ます。

また、逆流性食道炎は、食生活で改善出来ても、食道アカラシアの場合は、下部食道括約筋が機能障害を起こしているため、放置していても悪化するばかりで自然回復は見込めません。

中には、患者数が多い逆流性食道炎と診断されたものの、症状の改善が見られず、それどころか悪化し、食事がうまく取れず、嘔吐してしまったり、顔面神経麻痺までになり、体重も減少してしまうことも。

どうしてそうい誤診も生じるのかというと、食道アカラシアは10万人に1人と言われるほど頻度が少ないものなんです。そのため、燕下障害=逆流性食道炎という思い込みがあるのも要因になっています。

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食道アカラシアとは?

医師
更に詳しく、食道アカラシアについてご説明します。

長年に渡って、物が飲み込みにくい・胸焼け・胸痛・背痛・吐き気や嘔吐・逆流などが起こり、それがストレスや冷たい飲み物などによって増悪するのが特徴的な症状です。

アウエルバッハ神経叢(Auerbach)が変性・消失したために、下部食道括約筋が緩みにくいという機能障害が起き、燕下障害が発生します。ですが、このアウエルバッハ神経叢が変性・消失する詳しい原因については解明されていません。

食道X線検査・内視鏡検査・食道内圧検査・高解像度食道内圧測定などで診断され、内科的治療(薬物療法・バルーン拡張術・経口内視鏡的筋層切開術)を行い、効果が出なければ外科的治療(Heller-Dor術)を行うことになります。

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逆流性食道炎とは?

医師
続いて逆流性食道炎逆流性食道炎についてご説明します。

胃もたれ・ゲップ・お腹の張り・飲み込みにくい・喉の奥に違和感・咳・背痛などの症状が特徴です。加齢やストレス、食生活・肥満・運動不足・ピロリ菌などが原因となり、胃酸が逆流することによって起こる、現代社会多くの人が抱える疾患です。

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治療法としては、生活習慣の改善(糖分や刺激物を控える、程よい運動など)や薬物治療(胃酸の分泌を減らす薬・食道粘膜を保護する薬・消化運動を改善させる薬)、手術(下部食道括約筋の狭窄を改善)などを行うことになります。

 

 

最後に

  • 食道アカラシアは、下部食道括約筋の機能障害で自然回復は見込めない
  • 逆流性食道炎は、生活習慣の改善で、症状を改善出来る
  • 食道アカラシアは、逆流物に胃酸を含まないが、逆流性食道炎は胃酸を含むため、口腔内pHによっても違いを確認出来る

 

症状が似ているから間違えやすく、誤診も生まれるものですが、悪化した時の症状が異なります。しかし、悪化してからでは遅い更なる食道癌などといった合併症を防ぐためにも、早めの診断、早めの治療が重要になってきますので、きちんとした検査を行ってもらうようにしましょう。

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