最近、生理痛がひどいんです・・・
医師
大丈夫ですか?

生理中はほとんどの女性が何らかの不調を訴えるかと思います。ですが日常に支障をきたすほどではなく、大体の方が我慢していると思います。

中には生理の不調が我慢できないほどひどい方もいます。そのような症状を月経困難症と呼んでいます。今回はそんな月経困難症についてのお話しです。詳しくはこちらです。

  • 月経困難症の原因は?
  • 疾患が原因の場合もある!
  • 症状・判断基準は?
  • ピルや漢方で治るの?

以上です。それでは始めます!

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月経困難症の原因は?

月経困難症の原因は何ですか?
医師
機能性と器質性によって違います。さらに疾患が潜んでいることもあるんですよ。

病院

機能性(原発性)月経困難症

機能性の場合、以下の原因が考えられます。

  • プロスタグランジンの過剰分泌
  • 子宮頸管が狭い
  • 冷え
  • ストレス
  • 子宮や卵巣が未熟である

器質性(続発性)月経困難症

器質性の場合は以下の原因が考えられます。

  • 子宮内膜症
  • 子宮腺筋症
  • 子宮筋腫

などです。

医師
器質性の場合はこれらの疾患を治療することで治りますので器質性月経困難症の特徴がある方は、一度受診して検査を受けることをおすすめします。

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月経困難症の症状や診断基準は?

月経困難症の症状はどんなものですか?
医師
普通の月経の症状と基本的に変わりません。

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月経困難症の症状

症状は普通の月経の症状をより強くした症状です。

  • 腹部膨満感
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 脱力感
  • イライラ
  • 抑うつ感
  • 腰痛
  • 嘔吐

また月経困難症には機能性(原発性)のものと器質性(続発性)のものがあり、症状が微妙に違います。機能性は疾患は無いが痛みが強いもの、器質性は疾患が原因で起こる痛みです。

医師
この二つの症状の違いについてみてみましょう。
機能性月経困難症
  • 出血量によって症状の出方が変わる、
  • 月経1日目から2日目ぐらいまで続く、
  • 無排卵では通常起こらない
  • 妊娠や分娩を経験すると症状が改善することがある
  • 思春期から20代前半に多い
器質性月経困難症
  • 持続性の鈍痛が多い
  • 月経4~5日前から痛み出すことが多く、痛みも月経が終わるまで続く
  • 無排卵でも起こる可能性がある
  • 20代後半から多くなる
  • 生理期間以外でも痛むときがある

月経困難症の診断基準は?

どのように診断するのですか?
医師
VRSとVASという診断方法で疼痛の程度を判断します。
VRSとVASで痛みを段階で評価する

VRSは痛みを5階に分けて痛みの強さを診断します。

  • 0・・・痛みはほぼない。
  • 1・・・痛みはあるが日常生活に支障はない
  • 2・・・痛みは強いが薬を飲めば生活に支障はない
  • 3・・・痛みは強く、薬を飲んでも辛い
  • 4・・・痛みがひどく、動くこともままならずいつも寝ている

これのどれに当てはまるかで診断します。

VASは全く痛みがないものを0、最も強い痛みを10として10センチのスケールにしるしをつけて診断します。

月経困難症はピルや漢方で治る?

月経困難症はピルや漢方でも治りますか?
医師
ピルや漢方は有効な治療方法です。

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月経困難症の主な治療方法は薬物療法です。鎮痛薬やプロスタグランジンの合成を抑制する薬を服用する場合もありますが、低用量ピルを服用することで症状が改善することがあります。

そもそも月経困難症の原因が排卵で起こるものが多いので、その排卵を抑えることで症状を緩和させることが可能になるわけです。

漢方も効果的

また漢方も効果的です。月経困難症に効果が高いものは以下のものです。漢方の世界では西洋医学とは少し診断の方法が違います。漢方はその人の体質にあったものを服用することが大切です。体質の分類は以下のようになっています。

  • 体格が良く、丈夫な人・・・実証タイプ
  • 細めで色白、病弱な人・・・虚証タイプ
実証タイプにおすすめの漢方
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 桃核承気湯(とうかくけいきとう)
虚証タイプにおすすめの漢方
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 温経湯(うんけいとう)
これ以外に有効な漢方
  • 通導散(つうどうさん)
  • 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
  • きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん)
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
  • 四物湯(しもつとう)

などです。

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まとめ

医師
今回のお話しをまとめます。
  • 月経困難症とは普通の月経時の不調がより強く現れる症状のこと
  • 月経困難症には機能性と器質性のものがある
  • 診断はVRSとVASという方法で診断する
  • 原因は機能性と器質性で分かれる
  • ピルや漢方は月経困難症の緩和に役立つ

今回は月経困難症についてのお話しでした。月経の痛みがあまりにも強いようでしたら無理をせず、病院で診察を受けましょう。また漢方も有効ですので薬局で専門の方に選んでもらうのもお薦めです。

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