ギランバレー症候群というと、この病気を発症したと発表した芸能人も多くいるため、名前だけは聞いたことがあるという人、多いのではないでしょうか?

ですが、どんな病気なのか?詳しくは知らない人、多いですよね。この病気は難病指定され、誰もがなる可能性のあるという怖いものです。

今回は、ギランバレー症候群(Guillain-Barre)について

  • 症状
  • 診断
  • 治療法

をご説明したいと思います。

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ギランバレー症候群とは?

日本では小児から成人まで男女問わず、年間約2,000人が発症していると言われるもので、筋肉を動かす運動神経が障害され、四股の感覚障害が見られる疾患です。

風邪のような症状が徐々に悪化し、全身に症状が出現し、80%は自然完治するものの、20%に後遺症が残ることもあり、また稀に死に至るケースもある怖い疾患です。

ギランバレー症候群の症状は?

原因は不明なものの、呼吸器や消化器の細菌、ウイルス感染に続発する特徴があります。

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症状は前駆症状として

  • 上気道感染による感冒様症状
  • 消化器感染による下痢

などが起こります。この前駆症状は風邪に似たような症状で、間違えやすいことも多くあります。しかし、その症状は一旦数日~3週間ほど落ち着いた後、発症します。

発症すると

  • 上肢、下肢の両側対称性の運動麻痺
  • 四股の感覚障害
  • 不安定な歩行
  • ふらつき

が起こり、運動麻痺のピークとして

  • 呼吸筋麻痺(全身の運動麻痺)
  • 四股の感覚障害
  • 脳神経麻痺(球麻痺・顔面神経麻痺)
  • 歩行障害
  • 構音障害
  • 嚥下障害
  • 呼吸障害

などが起こります。呼吸障害が出た際には人工呼吸器が必要となることもあります。症状の進行が速く、発症後4週間程でピークを迎えます。

この症状にはグレードがあり、6段階で示されます。

ギランバレー症候群の6段階グレード

  • グレード0:正常
  • グレード1:軽い神経症状
  • グレード2:歩行器もしくは、それに相当する支持なしで5mの歩行が可能
  • グレード3:歩行器もしくは、支持があれば5mの歩行が可能
  • グレード4:ベッドの上あるいは車いす限定で支持があっても5mの歩行が不可能
  • グレード5:補助換気を必要とする
  • グレード6:死亡

 

医師
このグレードによって、診断や治療方法が異なります。

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ギランバレー症候群の診断は?

臨床症状では、2股以上の進行性の筋力低下や全ての深部反射消失が原則です。また、臨床症状以外では以下の検査を行い診断に至ります。

  • 血液検査
  • 脊髄液検査
  • 神経伝達検査

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医師
それぞれについてご説明します。

血液検査

約50~60%が抗ガングリオシド抗体、特にGMI抗体が陽性になります。

脊髄液検査

蛋白細胞解離が血液脳関門の透過性亢進により見られることが多くあります。

抹消神経伝達検査

約80%に神経伝導の障害や神経伝導速度の遅延が確認できます。ですが、発症後2週間以内だと複合筋活動電位振幅の低下は認めるものの、脱髄型と軸索障害型の区別が難しいことがあります。

また、上気以外にも筋電図検査や神経反射を診る検査を行うこともあります。

ギランバレー症候群の治療方法は?

ギランバレー症候群は、多くの場合半年以内に自然回復します。しかし、中には重症化したり、後遺症が残ってしまうケースもあります。

なので、発症したら早期に治療を開始することをおすすめします。

医師
治療方法は以下の方法があります。
  • 薬物療法
  • 血液浄化療法
  • 呼吸管理

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薬物療法

免疫グロブリン大量静注療法として点滴静注が1日5回間行う必要があります。また、副賢皮質ステロイドを痛みや炎症を抑える目的のために使います。

血液浄化療法

自己抗体の除去を図る目的で、人工透析のように血漿とアルブミン溶剤を置き換えをする単純血漿交換を行います。これにより症状が軽くなったり、早期回復が見込めます。

  • グレード2や3の段階では、1日おきに2回
  • グレード4以上の場合には1日おきに4回

行うことで効果的になるという試験結果があります。

医師
しかし、中には血液浄化療法が出来ない場合もあります。
  • 高齢者や小児
  • 自律神経障害が出ている
  • 全身感染症を合併
  • 循環不全

以上の場合にはこの治療法が出来ません。

呼吸管理

重症化し、呼吸障害が現れた場合人工呼吸器を装着する必要があります。ですが、急性期を過ぎると徐々に回復するため、一時的な装着になります。

最後に

  • 原因は不明なものの、呼吸器や消化器の細菌、ウイルス感染に続発する
  • 症状は6段階のグレードがある
  • 臨床症状の他、血液検査・脊髄液検査・神経伝導検査で診断
  • 半年以内に自然回復する
  • 重症化や後遺症が残るケースもあるため、発症したら早期に治療を開始する必要がある
  • 薬物療法・血液浄化療法・呼吸管理という治療法がある

 

ギランバレー症候群は、運動神経障害、特に手足の麻痺が特徴でもあります。ですが、それだけで自己判断するのではなく、同様に手足に麻痺が出る病気は他にもあるため、正確な検査をすることをおすすめします。

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